歯科クリニックでは、さまざまな種類の矯正治療を取り扱っています。
一般的なものにはワイヤー矯正などが挙げられますが、特に人気が高いものとしてはインビザラインが挙げられます。
今回は、インビザラインの概要を解説するとともに、インビザラインのよくある質問にお答えしていきたいと思います。
インビザラインの概要
インビザラインは、透明なマウスピース型のカスタムメイド矯正装置を用いた矯正治療法です。
従来のような金属製のワイヤーやブラケットを使用しないため、目立ちにくく、世界中で広く利用されています。
また治療については、まず患者さんの歯型をデジタルデータ化し、治療完了までの歯の動きを3D画像で精密にシミュレーションします。
このシミュレーションに基づき、治療の段階ごとに異なる形状のカスタムメイドのマウスピース(アライナー)が複数枚作成されます。
その後、患者さんは通常1〜2週間ごとに新しいアライナーに自分で交換し、少しずつ歯に圧力をかけることで、計画通りに歯を移動させていきます。
インビザラインの1日の装着時間は?
インビザラインは、1日あたり20時間から22時間以上の装着が推奨されています。
つまり、食事やブラッシングなどの時間以外は、ほぼ1日中装着しておかなければいけないということです。
この装着時間を守ることが、治療計画通りに歯を動かすために不可欠です。
食事の際にマウスピースは外せる?
食事や歯磨きの際は、インビザラインのマウスピースを取り外すことができます。
これは、固定式のワイヤー矯正にはない大きなメリットです。
ただし、食後にはブラッシングをして、口の中を清潔にしてから再装着する必要があります。
治療費はどれくらいかかる?
インビザラインの治療費は、治療の範囲や難易度、選択するプランによって大きく異なります。
一般的に数十万円から100万円以上かかる場合もあり、詳細は歯科クリニックでのカウンセリング時に確認する必要があります。
また、医療費控除の対象となる場合もあります。
治療期間はどれくらいかかる?
治療期間も歯並びの状態によって個人差があります。
軽度の症例では数ヶ月で終わることもありますが、複雑な症例では1年半〜2年程度かかることもあります。
またインビザラインを含む矯正治療には、歯を移動させる期間だけでなく、移動させた歯を固定するための保定期間も必要です。
保定期間は、通常歯を動かすのにかかった期間と同様の期間がかかります。
インビザラインの治療期間中に痛みはある?
装置を新しく交換した際や、歯が動き始める初期の段階で、多少の圧迫感や違和感を覚えることはあります。
ただしそこまで大きく歯を動かすわけではないため、歯が移動することによる痛みはそれほど大きくありません。
またワイヤー矯正に比べると、装置が粘膜に当たることによる口内炎などの痛みは少ない傾向にあります。
マウスピースを装着したまま飲み物を飲める?
基本的に、水以外の飲み物はマウスピースを外してから飲むことが推奨されています。
水以外の飲み物(お茶、コーヒー、ジュースなど)は、マウスピースの着色や虫歯の原因となる可能性があるからです。
またインビザラインの期間中に虫歯を発症した場合、虫歯治療のために一度矯正を中断しなければいけないこともあります。
通院頻度はどれくらい?
インビザラインは、一度に複数のアライナー(マウスピース)が渡されるため、ワイヤー矯正に比べて通院頻度は少なく、通常1〜3ヶ月に1回程度です。
そのため、普段仕事や育児などで忙しい方でも比較的受けやすい矯正治療だと言えます。
誰でもインビザラインは受けられる?
インビザラインは多くの症例に対応可能ですが、極端に難しい症例や抜歯が必要なケースでは、ワイヤー矯正の方が適している場合もあります。
どの矯正方法が適しているかについて判断するには、歯科医師による精密検査と診断が必要です。
治療後の後戻りはある?
矯正治療後は、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起こりやすい状態です。
これを防ぐために、治療後は必ずリテーナー(保定装置)を歯科医師の指示通りに装着する必要があります。
リテーナー装着のルールをしっかり守っていれば、通常は極端な後戻りが起こる心配はありません。
マウスピースの管理や手入れはどうすれば良い?
インビザラインのマウスピースは毎日洗浄し、清潔に保つ必要があります。
具体的には、専用の洗浄剤(研磨剤の入っていないもの)や歯ブラシを使って水洗いするのが一般的です。
また、熱湯消毒は変形の原因となるため避けてください。
まとめ
インビザラインは人気が高く、固定式の矯正装置と比べると比較的メリットは多いです。
しかし、インビザラインも完璧な矯正治療というわけではないため、注意点はありますし、ルールを守って装着し続ける必要があります。
もちろんルールを守っていないと矯正効果が正しく発揮されないため、事前に歯科医師から上記のような注意点を学び、しっかり歯が動くまで継続しなければいけません。

