歯科クリニックで実施されるホワイトニングは、専用の薬剤を使用し、可能な限り歯を自然な白さにする治療です。
非常に人気が高い審美歯科治療の1つであり、ただ単に歯を白くする効果があるだけではありません。
ここからは、歯科クリニックのホワイトニングにおけるメリット・デメリットを中心に解説します。
歯科クリニックにおけるホワイトニングの種類
歯科クリニックで受けることができるホワイトニングには、以下の3つの種類があります。
・オフィスホワイトニング
・ホームホワイトニング
・デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科クリニック内で医師や歯科衛生士が施術を行うもので、一般的には高濃度かつ漂白効果のある過酸化水素という成分が含まれた薬剤を使用します。
ホームホワイトニングは、歯科クリニックに通うことなく、自身の好きな時間に歯を白くすることができるホワイトニングで、デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行うというものです。
ホワイトニングを受けることのメリット
上記のホワイトニングには、以下のような共通したメリットがあります。
歯を削らずに白くすることができる
ホワイトニングは、単純に歯を白くすることができるだけでなく、歯を削る必要もありません。
専用のホワイトニング剤を用い、内側から漂白することで歯を白くします。
そのため、大切な天然歯に負担をかけず、白く輝く歯を手に入れることができます。
歯の状態にもよりますが、基本的には本来の白さ以上の色に仕上げることが可能であり、口元だけでなく、顔全体が明るくなることが期待できます。
セラミックよりも安く受けられる
歯を白くする方法としては、ホワイトニング以外にもセラミックが挙げられます。
セラミックの被せ物は、天然歯のような透明感があることから、ホワイトニングとして使用する方もいます。
しかし、セラミックはホワイトニングと比較してコストがかかりやすい傾向にあるため、リーズナブルに歯を白くしたいという方にとっては、ホワイトニングの方が向いています。
虫歯予防につながる
ホワイトニングに使用される薬剤は、もともと歯周病予防薬として使用されていました。
こちらが歯を白くすることに気付き、ホワイトニングが普及してきたという経緯があるため、治療を受けることで歯周病や口臭、虫歯もある程度予防されます。
また、オフィスホワイトニングの場合、医師が治療台の上で施術を行うため、その際に虫歯のチェックもしてくれます。
ホワイトニングを受けることのデメリット
ホワイトニングには、歯を白くする以外にもさまざまなメリットがありますが、治療前には以下のようなデメリットについても把握しておくべきです。
種類によって持続期間が異なる
ホワイトニングの効果は、一生続くわけではありません。
また、種類によっても持続期間が異なります。
例えば、オフィスホワイトニングの場合は3ヶ月、ホームホワイトニングであれば半年程度の間隔で、ホワイトニングを繰り返す必要があります。
ただし、低濃度のホワイトニング剤でゆっくり確実に白くしていくホームホワイトニング、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するデュアルホワイトニングであれば、色戻りは起こりにくいです。
治療ができない場合がある
ホワイトニングは、誰でも受けられるというわけではありません。
歯の状態によっては、治療ができない場合もあります。
例えば、神経を抜いた歯や虫歯、人工歯を白くすることは不可能であり、知覚過敏で薬剤がしみる方も、継続が難しいことがあります。
また、歯が成長過程であることを理由に、18未満の施術を承っていない歯科クリニックもあるため、事前に確認しておく必要があります。
効果に個人差がある
ホワイトニングは、歯を白くすることを目的に行われるものですが、どれくらい白くなるかについては個人差があります。
また、詰め物や被せ物をしていた場合、その色とホワイトニングをした歯の色が合わなくなることも考えられます。
副作用のリスクがある
ホワイトニングは、当然歯科クリニックの管理下で行われる安全な治療ですが、一切副作用がないわけではありません。
例えば、もともと少し歯が削れていたり、欠けていたりする方は、ホワイトニングで使用する薬剤により、歯がしみる可能性があります。
このような知覚過敏の症状は一過性であり、通常はホワイトニングをしてから24時間以内に収まると言われていますが、人によっては歯がしみる感覚を苦痛に感じることもあります。
まとめ
ここまで、歯科クリニックでホワイトニングを受けることのメリットやデメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ホワイトニングは、歯の白さだけでなく、費用面や虫歯予防の観点でも優れた審美歯科治療です。
しかし、一切治療のデメリットやリスクがないというわけではないため、実際治療を受ける際には、しっかりと歯科クリニックの説明を聞いておきましょう。
