【広島の歯医者】矯正治療の素朴な疑問についてお答えします

矯正治療は、大人になってから受ける方も多い治療で、近年はその選択肢も非常に増えています。

しかし、選択肢が多い分、各治療法に関する知識など、事前に知っておかなければいけないことが増えているのも事実です。

ここからは、今後矯正治療をしようと考える方によくある、素朴な疑問にお答えします。

目次

矯正治療で一番つらい時期はいつ?

矯正治療による痛みには個人差がありますが、矯正を始めた初日がもっとも痛む傾向にあります。

その後は2~3日痛みが続き、徐々に引いて1週間程度で治まるケースが大半です。

矯正開始から時間が経つと、歯の移動が一定になったり、痛みへの耐性がついたりするため、治療中ずっと痛みが続くわけではありません。

ちなみに、マウスピース矯正のインビザラインは、ワイヤー矯正と比べて1/4程度しか痛みがないと言われています。

矯正治療で痛いのは上の歯?それとも下の歯?

矯正治療では、上の歯に比べて下の歯の方が痛みを感じる方が多いとされています。

その理由としては、下の歯が上の歯に比べて、感覚神経が敏感なことから、歯の移動による圧力を感じやすいことが挙げられます。

下の歯の表面には、口腔内で食べ物を噛むときに感じる圧力や振動を感知する歯根膜があります。

そのため、矯正装置による歯の移動が下の歯の表面の歯根膜に直接影響を与えることで、痛みを感じやすくなります。

矯正治療中の食事がつらくなる期間は?

ワイヤー矯正など、固定式の矯正装置を使用する場合、食事中も常に装着されたままの状態になります。

また、このような矯正装置の場合、慣れるまでは食事がしにくいケースが多いです。

具体的には、噛みづらさを感じたり、痛みを感じることから、硬いものが噛めなくなったりします。

ただし、矯正期間中、ずっとつらいわけではなく、早い方では1~2週間程度で、上記のような食事の問題は解決されることがほとんどです。

矯正治療で歯が動くまでにかかる期間は?

矯正治療によって歯が動く距離は、1ヶ月で約0.3~0.5mm程度です。

また、1ヶ月に0.5mm動いたとして、1年で動かせる距離は6mmほどです。

個人差はありますが、矯正治療に必要な期間は2~3年であるため、トータルでは12~18mm程度動くということになります。

ちなみに、歯並びの症状が軽度である方や、歯を動かすスペースが十分にある方、骨が成長過程にあるお子さんなどは、歯が動きやすく、平均期間よりも早く矯正治療が終わる可能性が高いです。

矯正治療で歯が動かないことはある?

矯正治療では、歯がまったく動かないことがあります。

このような歯は、アンキローシス(骨性癒着)という状態だと考えられます。

通常は、歯根と歯槽骨の間に歯根膜という組織があり、歯と骨がくっついているわけではありません。

こちらの歯根膜は、歯を守るクッションのような役割を持ち、一定の分厚さであろうとする性質があります。

また、矯正治療で歯が動く仕組みとしては、圧力によって歯が押しつけられた歯根膜が、分厚さを確保するために骨を溶かし、そこにまた圧力が加わって歯を動かし、また骨を溶かすということの繰り返しです。

しかし、歯を強くぶつけたり、歯と歯槽骨の間で炎症を起こしたりすると、歯根膜が損傷・喪失し、このような歯は直接骨とくっつき、矯正の力を加えても動かなくなってしまいます。

矯正治療の期間を短くするには?

矯正治療の期間をできるだけ短くするには、まず決められた装着方法や時間など、歯科医の指示を守り、虫歯にならないよう、こまめな歯磨きなどで口腔環境を清潔に保つことが大切です。

また、前歯を舌で押す癖がある場合、前歯の噛み合わせを改善しにくかったり、頬杖や唇を噛む癖は、歯を不必要に動かしたりするため、矯正治療中は避けなければいけません。

その他、身体の新陳代謝を高めることも重要です。

歯列矯正で歯が動く仕組みは、歯の周りの組織の代謝によるものです。

歯の周りの組織の新陳代謝が活発であれば、それだけ歯も動きが早くなり、矯正治療の効果は高くなります。

矯正装置をつけると滑舌が悪くなる?

発音には、舌の動きが大きく関連しています。

そのため、矯正装置をつけることにより、舌の動きが制限され、滑舌が悪くなることがあります。

特に、矯正装置を付けたばかりの頃は、舌の動きに慣れず、かなりの話しづらさを感じます。

もっと言えば、裏側矯正やマウスピース矯正は、それが顕著に現れる傾向にあります。

聞いている側からしても、「何か食べているのか」と思われるほど、不自然な話し方に聞こえることが多いため、話すときは事前に矯正装置をつけていることを説明した方が良いでしょう。

まとめ

ここまで、矯正治療の素朴な疑問についてお答えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

矯正治療は、理想の歯並びをつくるためには必要不可欠とも言える治療です。

だからこそ、きちんと各治療法の特徴を知り、ポイントや注意点を押さえた上で、適切に使用する必要があります。

もちろん、矯正治療以外の選択肢についても把握し、双方を比較することも大切です。

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