【広島の歯医者】入れ歯を装着する方が食事中に気を付けたいコト

入れ歯は歯がなくなった部分を補う代表的な治療法であり、高齢の方などは、入れ歯がないと満足な生活を送ることができない場合もあります。

また、そのような入れ歯を装着する方は、トラブルの発生などを抑えるために、食事中さまざまなことに注意しなければいけません。

今回はこちらの内容について解説します。

目次

入れ歯を装着する方の食事中における注意点

入れ歯を装着する方は、問題なく食事ができるように、以下のようなポイントに注意すべきです。

・食べ物の噛み方について
・食べ物の調理方法について
・食べ物の種類について
・入れ歯のメンテナンスについて

食べ物の噛み方について

総入れ歯の方は、すべての歯を入れ歯でカバーしているため、特に食べ物の噛み方については注意しなければいけません。

入れ歯を装着した状態での基本的な噛み方は、前歯で噛み切り、奥歯でつぶすという方法です。

一般的に、奥歯から入れ歯を装着し始める方が多いため、前歯で噛み切り、咀嚼もすべて前歯で行っている方もいるかと思いますが、こちらはあまりおすすめできません。

前歯だけですべて完了させてしまうと、入れ歯の奥歯部分が浮き上がり、グラついてしまったり、外れてしまったりする可能性が高いです。

また、入れ歯の状態で食べ物を噛むときは、左右両側で同時に噛むということも大切です。

入れ歯を装着する前から片噛み癖がある方は多いですが、入れ歯の状態でそのような噛み方をしてしまうと、入れ歯の片方が浮いてしまい、安定して噛めなくなってしまいます。

上顎の総入れ歯は、ピタッと吸い付くようにつくることができるため、それほど問題はありませんが、下顎の総入れ歯はそのようにつくるのが難しく、舌の筋肉で動くことも考えられるため、左右で同時に噛み、安定させなければいけません。

食べ物の調理方法について

入れ歯の状態で食事を摂る場合、調理方法にも気を遣わなければいけません。

まず、食材の大きさは、なるべく小さめの一口サイズくらいにカットすべきです。

天然歯では難なく食べられるサイズが大きいものでも、入れ歯の状態だと噛むのが難しくなることがあります。

また、なるべく食材を薄くカットすることや、切れ目を入れることも重要です。

例えば、かまぼこやたくあんなど、入れ歯では食べにくいとされるものであっても、切れ目を入れると咀嚼しやすくなります。

その他で言うと、よく煮込んで食材を柔らかくすることや、肉の筋をしっかり切ることなどが有効です。

煮込み料理などについては、温度が高くなりすぎないようにすることをおすすめします。

なぜなら、総入れ歯の場合、入れ歯の義歯床の部分が分厚いため、本来熱くて食べられないようなものまで食べることができ、他の部分の火傷につながるおそれがあるからです。

ちなみに、野菜などをみじん切りにするのは逆効果になるため、注意してください。

細かく切られた野菜は、入れ歯と歯茎の間に入り込み、痛みを発生させたり、口の中でまとまりにくく、飲み込みにくくなったりするおそれがあります。

食べ物の種類について

入れ歯の状態で食事をする場合、食べ物の種類も考えて選ぶ必要があります。

まず、入れ歯を入れた当初は、柔らかいものから食べ始めましょう。

そこから、だんだんと硬さのある食べ物に慣れていくのが基本です。

また、入れ歯を装着する方は、硬い食べ物を敬遠しがちですが、ずっと柔らかいものばかり食べていてはいけません。

問題が生じない程度に、噛み応えのあるものも食べなければ、歯茎が痩せ、噛む働きが退化してしまうおそれがあります。

その他、柔らかいものばかり食べていると、唾液の分泌量が少なくなり、消化作用や抗菌作用、洗浄作用が十分に働かなくなります。

入れ歯のメンテナンスについて

食事中、問題なく入れ歯を使用するためには、日頃から入れ歯のメンテナンスをきちんと行わなければいけません。

総入れ歯、部分入れ歯を問わず、食べるものによっては色素が沈着しやすくなるため、入れ歯用ブラシやマウスウォッシュ、入れ歯洗浄剤などをうまく活用し、丁寧に手入れをすることが大切です。

また、入れ歯を磨く際には、あまり強い力で磨かないことをおすすめします。

強くこすると、入れ歯にキズがついてしまい、食事中に違和感を覚えやすくなってしまいます。

ちなみに、入れ歯だけでなく、天然歯のケアをすることも忘れてはいけません。

特に部分入れ歯の場合、口の中をキレイにしておかなければ、天然歯が虫歯や歯周病になってしまうため、入れ歯の装置をかけている部分の歯磨きなどは、意識して行う必要があります。

まとめ

ここまで、入れ歯を装着する方が食事中に気を付けたいことについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

入れ歯を装着することにより、歯がない状態よりは食事がしやすくなるのは事実ですが、制約が一切ないわけではありません。

食べ方や調理方法を工夫し、毎日入れ歯のメンテナンスをしなければ、食事の不便さを感じたり、口内でトラブルが発生したりする可能性があるため、注意してください。

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