歯のホワイトニングと言えば、歯科クリニックに通院して行うオフィスホワイトニングが一般的ですが、自宅で行うものもあります。
こちらがホームホワイトニングであり、近年はその手軽さから選ばれることも多い施術です。
今回は、ホームホワイトニングの概要やメリット、うまく効果を出すためのポイントについて解説します。
ホームホワイトニングの概要
ホームホワイトニングは、歯科クリニックに何度も通わず、自宅でできるホワイトニングです。
もちろん、自宅でも、道具と材料があればどこでも行うことが可能です。
方法としては、マウスピースにホワイトニング用の薬剤を入れて装着することにより、自身のタイミングで歯を白くできます。
ホームホワイトニングのメリット
ホームホワイトニングは、自宅だけでなく、旅先や勤務先など、周囲の理解さえあれば、どこでもホワイトニングができます。
施術の度に歯科クリニックに通う必要もなく、マイペースなホワイトニングが可能です。
また、ホームホワイトニングで使用する薬剤は、過酸化尿素で構成されています。
こちらは、ホームホワイトニングで使用する過酸化水素よりも効果が緩やかで、安定性にも優れています。
その他、白さが長持ちすることや、長期的なコストを抑えられることなどもメリットです。
ホームホワイトニングの効果を出すためのポイント
ホームホワイトニングにより、理想的な白い歯を実現するためには、以下のようなポイントを押さえる必要があります。
・決められた薬剤の量を守る
・ホワイトニング後はすぐに飲食しない
・歯ぎしりや食いしばりを改善する
・毎日継続して行う
・ホワイトニング後はブラッシングをする
・タバコを控える
・定期的なメンテナンスを行う
決められた薬剤の量を守る
ホームホワイトニングでは、決められた薬剤の量を守ることが重要です。
たくさん薬剤を使用すれば、それだけ効果がアップすると考える方もいるかもしれませんが、こちらの考えは正しくありません。
薬剤の量を増やしても、マウスピースから溢れてしまうだけで効果は変わらず、むしろ溢れた薬剤が歯茎につき、白くなったり、炎症を起こしたりするリスクが高まるため、注意してください。
ホワイトニング後はすぐに飲食しない
ホームホワイトニングは、薬剤の効果によって色を抜いていくものです。
また、歯の色を抜くということは、一時的に歯の表面にダメージが残っているため、歯に色が入りやすくなることも意味しています。
そのため、マウスピースを取り外した後は、30分~1時間程度は飲食を控えるべきです。
歯ぎしりや食いしばりを改善する
歯ぎしりがある方は、数日程度で専用のマウスピースが擦り減り、穴が空いてしまうことがあります。
また、食いしばりで強くマウスピースに圧力をかけることでも、樹脂が割れてしまう可能性があるため、日中や就寝中にかかわらず、これらの症状がある方は、事前に歯科クリニックで改善することをおすすめします。
毎日継続して行う
ホームホワイトニングは、1日2時間の装着を毎日継続し、2週間を過ぎたあたりからようやく効果を実感できるようになります。
そのため、週数回程度の頻度では、目に見えた効果を実感しにくいです。
ホワイトニング後はブラッシングをする
ホームホワイトニングを行い、マウスピースを外した直後は、まだ薬剤が歯に残っている状態です。
そのため、歯に汚れがつきやすくなります。
マウスピースを取り外したら、まずは口内をしっかりすすぐようにし、すすぐだけでは物足りない場合は、歯磨き粉をつけず、軽くブラッシングをして水で洗い流しましょう。
タバコを控える
ホームホワイトニング期間中は、タバコを控えるようにしましょう。
過酸化尿素で構成された薬剤を使用するホームホワイトニングでは、歯の表面を守る成分が一時的に失われます。
これにより、着色しやすい状態になり、タバコのヤニも付着しやすくなります。
また、喫煙によって血流が悪くなり、歯茎が黒ずむことで、ホワイトニングを行った歯との違和感が大きくなることも考えられます。
定期的なメンテナンスを行う
歯は使用しているうちに、飲食物等による着色で、少しずつ黄ばんできます。
そのため、ホームホワイトニングを行った後は、定期的に歯科クリニックを受診し、必要があれば再びホームホワイトニングを行いましょう。
また、ホワイトニング以外でいうと、専用の機器を使用した歯のクリーニングもおすすめです。
こちらを受けることにより、日々のブラッシングでは落としきれない着色汚れを除去することが可能です。
まとめ
ここまで、ホームホワイトニングの概要やメリット、うまく効果を引き出すためのポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ホームホワイトニングは、好きな時間に好きな場所で行えるホワイトニングですが、自身の手順や方法が大きく効果に影響するホワイトニングでもあります。
そのため、前もってポイントを押さえておき、指示通り継続してマウスピースの装着を行う必要があります。