歯のホワイトニングには、大きく分けてオフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3種類があります。
また、歯科クリニックで行われるのはオフィスホワイトニングであり、こちらにはさまざまな方法が用いられます。
今回は、こちらの方法の種類やそれぞれの特徴について解説します。
ホワイトニングの方法や特徴7選
歯科クリニックのオフィスホワイトニングでは、主に以下のような方法が用いられます。
・LEDホワイトニング
・レーザーホワイトニング
・ポリリン酸ホワイトニング
・ルマクールホワイトニング
・ウォーキングブリーチ
・インターナルブリーチ
・タッチアップ
LEDホワイトニング
LEDホワイトニングは、一般的なオフィスホワイトニングの方法であり、歯の色素を分解する過酸化水素と呼ばれる薬剤を歯に付着し、専用のLEDライトを使って歯に薬剤を浸透させることで歯についた着色汚れを分解します。
なお、過酸化水素を使ったLEDホワイトニングには、着色汚れを分解するだけでなく、エナメル質の構造を変えることで光を乱反射させる働きがあります。
歯の表面を覆っているエナメル質は、もともとエナメル小柱と呼ばれる角柱が束になってできています。
ホワイトニングの薬剤をLEDによって浸透させることで、エナメル小柱の構造が角状から球状に変化し、光の乱反射が起こり、エナメル質の内側にある象牙質の黄ばみが目立ちにくくなります。
レーザーホワイトニング
レーザーホワイトニングは、半導体レーザーを歯に照射することによって、従来のLEDで行うオフィスホワイトニングに比べて施術時間を短く、かつ高い効果を出すことのできる最新のホワイトニング方法です。
1回の制術で白さを実感しやすく、忙しくオフィスホワイトニングを行う時間が取れなかった方にもおすすめのホワイトニングです。
ただし、費用面に関しては、LEDホワイトニングと比べて高額になる傾向にあります。
ポリリン酸ホワイトニング
ポリリン酸ホワイトニングは、過酸化水素にポリリン酸を加えたものを使用するホワイトニングで、従来のホワイトニングと比較して刺激が少ない、価格が安いことが特徴です。
一般的な歯科クリニックのホワイトニングは、過酸化水素を高い濃度で使用するため、短時間で歯を白くすることができますが、その分刺激も強く、価格も高いため、途中で辞めてしまうケースがあります。
また、一度白くなっても着色汚れが付きやすく、色戻りが比較的早いとされています。
ポリリン酸はそのような点が改善されていますが、知覚過敏や漂白効果が薄れることなどのデメリットもあります。
ルマクールホワイトニング
ルマクールホワイトニングとは、LEDの光を用いた、高い効率と安全性で、特別な場合を除けば確実に歯を白くすることができる最先端のホワイトニングです。
ルマクールのLEDの光は、一度に上下前歯12本を照射することができ、短時間で歯を白くすることができます。
また、歯が白くなるシステムとしては、歯の表面に塗布したホワイトニング剤に含まれる過酸化水素が、LEDの光によって活性化酸素を生成し、こちらの活性化酸素が歯の内部にまで浸透し、着色などの原因になっている分子を分解するというものです。
ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチは、神経を取った歯などが、天然の歯質が変色していって黒っぽくなった場合に歯を白くする方法です。
具体的には、歯の神経があった部分に穴を開け、過酸化水素他の薬を入れて歯を白くしていきます。
単純に漂白と呼ばれることもあります。
なお、こちらの方法は数回かかる場合があり、それでも色が改善しない場合は、削ってかぶせる方法を取らざるを得ません。
インターナルブリーチ
インターナルブリーチは、神経を取ってしまった歯を、歯の内部(インターナル)にホワイトニング剤を入れて歯を白くする方法の総称です。
一般的に、神経がない歯は通常のホワイトニングでは白くすることができませんが、歯の内部にホワイトニング剤を入れることで白くすることができます。
ちなみに、ウォーキングブリーチは歯の中にホワイトニング剤を入れて封をし、数回に分けて治療を行う方法ですが、インターナルブリーチは歯科クリニックで歯の中にホワイトニング剤を入れ、1時間ほどで歯の中の薬剤を取り出します。
タッチアップ
タッチアップは、ホワイトニング効果がなくなりはじめた時期に、再度行うホワイトニングです。
リタッチとも呼ばれます。
ホワイトニングは、一生白い歯が持続する治療ではありません。
オフィスホワイトニングは、3~6ヶ月程度、ホームホワイトニングは、6~12ヶ月程度で徐々に色が戻ってしまうといわれています。
そのため、白さを持続するためには、定期的に歯科クリニックでタッチアップを行わなければいけません。
まとめ
ここまで、さまざまなホワイトニングの方法やそれぞれの特徴について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
同じオフィスホワイトニングでも、使用する道具や目的が変わることにより、これだけ多くの種類に分けられます。
もちろん、すべての歯科クリニックで、すべてのホワイトニングに対応しているわけではないため、自身の希望や目的に合わせて受診する歯科クリニックを選びましょう。