ホワイトニング治療は人気の審美歯科治療の一つで、現在は取り扱っている歯科クリニックも多いです。
しかし、ある程度費用がかかることから、格安のホワイトニングを選択しようとする方も多いです。
今回は、ホワイトニングにかかる費用の相場と、格安のホワイトニングにおける注意点などについて解説します。
ホワイトニングの費用相場について
ホワイトニングには、歯科クリニックで行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、その両方を組み合わせるデュアルホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは、10,000~70,000円程度が相場であり、ホームホワイトニングは、25,000~50,000円の間に収まるケースが多いです。
また、両方を組み合わせるデュアルホワイトニングは、50,000~80,000円前後が相場です。
つまり、上記の金額を下回る場合、それは格安のホワイトニングに該当するということです。
格安のホワイトニングにおける注意点
経済的な余裕が少ない方にとって、確かに格安のホワイトニングは魅力的です。
しかし、あまりにも費用が安い場合、以下のような点に注意しなければいけません。
・本来使用する薬剤を使用していない
・表示価格が不明確
・カウンセリングやアフターフォローが雑
・白さの持続時間が短い
本来使用する薬剤を使用していない
格安のホワイトニングの場合、本来使用する薬剤を使用していない可能性があります。
ホワイトニングで使用される薬剤は、歯科クリニックによって微妙に異なりますが、基本的には過酸化水素、過酸化尿素などの成分で構成されています。
しかし、各クリニックがどのような薬剤を使用しているのかについては、厳しく取り締まりが行われているわけではありません。
そのため、格安の場合、安価な漂白剤や、市販の歯磨き粉などが調合されている可能性があり、このような薬剤では期待したような効果が得られない場合があります。
表示価格が不明確
街中やインターネットを見ていると、「1回1,000円でホワイトニングできます!」と言った広告を見かけることがあります。
こちらは、一見格安で十分なホワイトニング治療が受けられるように見えますが、実際は処置時間が極めて短かったり、何かと理由をつけて、後から追加の費用が掛かったりするケースが多いです。
また、初診のみ格安で、2回目の治療からは相場よりも高い費用がかかるケースもあるため、注意してください。
カウンセリングやアフターフォローが雑
格安のホワイトニングでは、治療前のカウンセリングや、治療後のアフターフォローが雑だったり、実施されなかったりすることがあります。
このような場合、何らかのトラブルが発生しても、まともに取り合ってもらえないことが考えられます。
また、このような歯科クリニックでは、治療自体も雑に行われる可能性が高いです。
白さの持続時間が短い
先ほど、格安のホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素以外の成分が使用されるケースがあると言いましたが、最近よく見られるのは、ポリリン酸という成分を使用したものです。
こちらは、台所洗剤や衣類洗剤にも含まれている物質で、着色性の物質を除去する働きがあります。
しかし、歯面の汚れを除去することに重きを置いているため、歯そのものが白くなることはなく、再び汚れが付着したら、歯の黄ばみなども再発します。
安全な歯科クリニックの選び方
安全にホワイトニングを受けるには、まず相場より安く提供している歯科クリニックを選ばないことが大切です。
また、歯科クリニック選びでは、以下の点もチェックすべきです。
・わかりやすい料金体系か
・疑問に丁寧に答えてくれるか
わかりやすい料金体系か
ホワイトニングを受ける歯科クリニックを選ぶ際は、費用が適確かどうかだけでなく、わかりやすい料金体系になっているかどうかもチェックしましょう。
例えば、歯何本ごとの費用なのか、他に追加費用がかかるのかといったポイントがわかるような料金体系であれば、費用面では安心して治療を受けることができます。
疑問に丁寧に答えてくれるか
ホワイトニングを受ける際は、その歯科クリニックの医師にさまざまな質問をしてみましょう。
このとき、患者さんの疑問に丁寧に答えてくれたり、親切丁寧にわかりやすく解説してくれたりする場合、信頼できる歯科クリニックである可能性が高いです。
逆に、患者さんの質問に的確に答えられなかった場合、ホワイトニングに関する知識が足りていないことが考えられます。
歯科クリニックにも得手不得手があり、メニューとしてホワイトニングは存在するものの、実際はあまり施術に慣れていないというケースはあります。
まとめ
ここまで、格安のホワイトニングにおける注意点を中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「なるべく安くホワイトニングを受けたい」という患者さんの気持ちはわかりますが、それで歯が白くならなかったり、口内トラブルが発生したりしては意味がありません。
もちろん、すべてのホワイトニングで、そのようなトラブルが起こる可能性はありますが、極力リスクは減らす必要があります。