ホームホワイトニングは、名前の通り歯科クリニックではなく、自宅で行うホワイトニングです。
機器を使用せず、専用のマウスピースと薬剤を使用して、歯を白くしていきます。
ここからは、今後ホワイトニングをしたいと考えている方に向けて、ホームホワイトニングの意外なメリットを解説します。
ホームホワイトニングの2大メリット
ホームホワイトニングにおける大きなメリットと言えば、どこでも簡単にホワイトニングができる点、そして歯科クリニックに何度も通う必要がない点です。
冒頭で、ホームホワイトニングは自宅で行うホワイトニングだと言いましたが、正確に言うとこちらは自宅である必要はありません。
例えば、旅行先や出張先のホテルなどであっても、マウスピースと薬剤の使い方さえ間違っていなければ、いつでもどこでも気軽にホワイトニングが行えます。
また、ホームホワイトニングを始めるときには、一度歯科クリニックに通いますが、基本的にはその後何度も通院する必要がありません。
そのため、日頃忙しくあまり時間取れない方であっても、歯を白くすることができます。
ホームホワイトニングの意外なメリット
ホームホワイトニングには、上記以外にも意外なメリットがいくつかあります。
具体的には、以下のようなメリットです。
・後戻りしにくい
・費用を抑えやすい
・知覚過敏が起こりにくい
・幅広いケースに対応している
・奥歯まで白くできる
後戻りしにくい
ホームホワイトニングには、オフィスホワイトニングと比べて、後戻りしにくいという特徴があります。
オフィスホワイトニングは、主に歯の表面の漂白を得意とするホワイトニングですが、ホームホワイトニングは歯の内部から漂白していくため、色素の分解が細かくなり、色持ちが良いです。
費用を抑えやすい
オフィスホワイトニングの1回あたりの平均的な費用相場は、15,000～50,000円程度です。
一方、ホームホワイトニングは10,000～30,000円と、リーズナブルな価格で受けることができます。
また、ホームホワイトニングは2回目以降、前回作成したマウスピースを使うことができます。
そのため、費用は薬剤分だけで済み、長い目で見てもコストを抑えることが可能です。
知覚過敏が起こりにくい
知覚過敏が起こりにくいという点も、ホームホワイトニングの意外なメリットの一つです。
こちらは、使用される薬剤が過酸化尿素によって構成されていることが理由です。
過酸化尿素は、一般的にオフィスホワイトニングで使用される過酸化水素よりも効果が穏やかで、安全性も高いとされています。
一方、オフィスホワイトニングの過酸化水素は、強力な効果が期待できる反面、歯の痛みや違和感を引き起こすことがあります。
また、こちらが知覚過敏につながることもありますが、ホームホワイトニングはそのような心配が少ないです。
幅広いケースに対応している
オフィスホワイトニングは、歯科クリニックによっては光照射を行ったり、開口器具を使用したりします。
しかし、光線アレルギーの方は、基本的に光を使用した治療が禁忌ですし、歯並びや口の大きさによっては、口を開けるのが難しい場合もあります。
一方、マウスピースを使用するホームホワイトニングでは、アレルギー症状や開咬時の痛みなどが出ることはなく、幅広いケースに対応できます。
奥歯まで白くできる
オフィスホワイトニングでは、薬剤を塗布した後に専用の光を照射してホワイトニングを行います。
そのため、光が当たりにくい奥歯については、ホワイトニングの効果が十分に出ないことがあります。
これに対し、ホームホワイトニングは光の照射が不要なため、光を当てられない奥歯までしっかり白くできる可能性が高いです。
ホームホワイトニングの意外なデメリットは?
ホームホワイトニングのデメリットとしては、即効性が低いことが挙げられます。
薬剤をじっくり浸透させ、緩やかに歯を白くするのがホームホワイトニングであり、1～2回では大きな効果を得ることができません。
一般的には、最低でも2週間以上継続することで、徐々に効果を実感できるようになります。
また、ホームホワイトニングには、白さの調整が難しいという意外なメリットもあります。
オフィスホワイトニングでは、歯科クリニックの意思が希望の白さに仕上げてくれますが、ホームホワイトニングは患者さん自身が行うため、どのような仕上がりになるのか、予想がつきにくいという一面があります。
ちなみに、ホームホワイトニングは長時間マウスピースを装着する必要がありますが、そもそもマウスピースが苦手な方は、嘔吐反射によって継続が困難になることも考えられます。
まとめ
ここまで、ホームホワイトニングの意外なメリットについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ホームホワイトニングは、どこでも気軽に行えるだけでなく、歯への負担や経済的な面においてもメリットのある方法です。
しかし、どれくらい白くなるかについては、患者さんのマウスピース、薬剤の使い方に大きく左右される部分があります。
