歯科クリニックでホワイトニングをすることにより、これまでコンプレックスだった歯を白くキレイにすることが可能です。
しかし、残念ながらホワイトニングでは、必ずしも患者さんの思い通り治療が進むとは限りません。
ここからは、ホワイトニングにおける主な失敗例について解説します。
ホワイトニングにおける主な失敗例6選
ホワイトニングを受ける場合、以下のような失敗が起こる可能性があります。
・思っていたより白くならなかった
・歯が痛くなった
・火傷や炎症が起こった
・色ムラができた
・施術前より黄色くなった
・歯茎が下がった
思っていたより白くならなかった
せっかくホワイトニングをしたにもかかわらず、思っていたより歯が白くならないというケースがあります。
しかし、どれだけ即効性のある施術でも、1回だけでは納得のいく白さを手に入れられないことが多いです。
特に、理想と現状の歯の色に大きな差がある場合、何度か継続して通うことで、ようやく少しずつ効果を実感できます。
ちなみに、長期間ホワイトニングを行っているにもかかわらず、白くならないという場合は、通院の頻度が少なかったり、ホームホワイトニングのルールを守っていなかったりすることも考えられます。
ホームホワイトニングは、薬剤を塗布したマウスピースを、最低1日20時間以上装着しなければいけない方法であり、継続するのには根気が必要ですが、こちらの時間を守らなければ、当然思い通りの効果は得られません。
歯が痛くなった
ホワイトニングにより、冷たいものや熱いものを食べたときに歯がしみる、知覚過敏のような症状をおぼえる方もいます。
こちらは、多くの場合、ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素が原因です。
歯を白くする過程で、過酸化水素が歯の表面のペリクルという膜を剥がすため、歯は刺激に敏感な状態になります。
ただし、ペリクルは1日程度で元に戻るため、通常は一時的な痛みにとどまります。
また、元々知覚過敏の症状があった方も、過酸化水素の刺激により、痛みを感じやすくなることがあります。
火傷や炎症が起こった
オフィスホワイトニングで使用する過酸化水素、熱、光が反応すると、温度が上昇します。
こちらの温度が上昇しすぎることで、火傷をする可能性があります。
そのため、施術中に我慢できないほどの熱を感じた方は、すぐ医師に申告してください。
また、ホワイトニングは、歯茎や唇に薬剤が触れないよう、きちんと保護をして行われます。
しかし、誤って薬剤が唇に付着すると、炎症が起こることも考えられます。
ちなみに、唇に薬剤が付着した状態でホワイトニングの光が当たることでも、火傷のリスクは高まるため、違和感があるまま治療を継続しないことをおすすめします。
色ムラができた
ホワイトニングを行ったとき、歯のコンディションによっては、色ムラができてしまうことがあります。
歯は一見同じでも、実は1本1本状態が違うため、薬剤の浸透もそれに合わせてバラつきが生じます。
そうすると、結果にも差が出てしまうことがあります。
ホワイトニングは通常、数回に分けて行うため、その都度色ムラを補正するように施術を受けることで、こちらはある程度改善されます。
しかし、元々歯の斑点などの色ムラがあったり、ホワイトニングを重ねるごとに逆に目立ってきたりすると、改善されないケースもあります。
施術前より黄色くなった
ホワイトニングは、黄ばんだ歯を白くし、口元の審美性を上げる治療であるにもかかわらず、治療後により黄色くなってしまうということがあります。
こちらは、ホワイトニング後における歯の状態が問題です。
歯の痛みの項目でも触れたように、ホワイトニングを行った後の歯は、歯の表面のペリクルという膜が剥がれます。
また、こちらは刺激を受けやすいだけでなく、歯に色素が沈着しやすい状況でもあります。
そのため、ホワイトニング直後にコーヒーやワインを飲んだり、カレーやチョコレートを食べたりすると、逆に歯が黄ばむということが起こり得ます。
歯茎が下がった
ホワイトニングにおいて、高濃度のホワイトニング剤が長時間歯茎に付着すると、歯茎が下がってしまい、元に戻らなくなることがあります。
こちらは、比較的高濃度のホワイトニング剤を使用するオフィスホワイトニングにおいて、うまく歯茎が保護されていなかった場合に起こります。
ただし、このような失敗は、ホワイトニングの実績がある歯科クリニックではまず起こりません。
また、歯科クリニックで使用しているホワイトニング剤は、国内の厳しい安全基準を満たしているため、歯茎を下げる危険性は極めて低いです。
まとめ
ここまで、ホワイトニングにおける主な失敗例について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ホワイトニングは比較的長期間に及ぶ治療であるため、実際歯が白くなるまでの間には、さまざまなトラブルが発生することがあります。
しかし、その都度対処し、当初の予定通り、医師の指示通りに治療を続けていれば、理想に近い白さを手に入れられる可能性が高いです。