【広島の歯医者】乳歯が虫歯になりやすい理由とは?

私たちの歯は常に虫歯のリスクにさらされています。

こちらはもちろん、子どもも例外ではありません。

むしろ、子どもの方が大人よりも虫歯のリスクは高いです。

その理由は、乳歯と永久歯がそれぞれ異なる特徴を持っているからです。

今回は乳歯が虫歯になりやすい理由について解説します。

目次

乳歯が虫歯になりやすい理由8選

子どもの歯が完全に生え変わるのは、6~12歳にかけてです。

それまでは口内のほとんどが乳歯であり、こちらは虫歯になりやすいです。

その理由は主に以下の通りです。

・エナメル質が薄い
・糖質を摂取する機会が多い
・ダラダラ食べる
・ブラッシング不足
・親から子への感染
・奥歯に汚れが溜まりやすい
・水分量が多い
・神経の割合が大きい

エナメル質が薄い

乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄いです。

エナメル質は、歯の一番外側にあるもっとも硬い部分です。

こちらの部分よりも内側に虫歯が進行すると、しみるなどの自覚症状が現れます。

またエナメル質が薄いため酸に対して弱く、永久歯よりも簡単に虫歯ができます。

このことから、虫歯の進行速度も早いと言われています。

糖質を摂取する機会が多い

虫歯は細菌が口内の糖分を元に酸をつくり出すことで、歯を溶かしていくものです。

子どもは食事以外の時間の間食も多いですが、こちらは虫歯のリスクを高めます。

子どもはチョコレートなどの甘いお菓子、ジュースが大好きです。

お菓子やジュースには糖質がたっぷりと含まれています。

これらを食べた後歯磨きせずにいると、虫歯菌の働きが活性化します。

そのため親御さんは、間食後には歯を磨く習慣を付けさせなければいけません。

ダラダラ食べる

子どもは食事やおやつをダラダラと時間をかけて食べることも多いです。

こちらも乳歯が虫歯になりやすい理由の一つです。

虫歯菌がつくる酸は唾液によって中和され、これによって溶かされた歯は修復されます。

しかしおやつを長い時間かけて食べると、唾液による修復が追い付かなくなります。

また子どもは食事もゆっくり時間をかけて食べることが多いです。

このように口内が酸性に傾く時間がないと、虫歯のリスクも高くなります。

ブラッシング不足

日々のブラッシング不足も、乳歯が虫歯になりやすい理由です。

正しくブラッシングができていれば、虫歯のリスクはグッと下がります。

しかし、この“正しく磨く”ということができているケースは多くありません。

特に子どもは、大人と比べてブラッシングの技術が低いです。

そのため磨き残しが多く、このとき残ったプラークが虫歯を引き起こします。

親御さんは子どもの磨き残しがないよう、10歳頃までは仕上げ磨きをしてあげましょう。

親から子への感染

親御さんから子どもへの感染が起こりやすいのも、乳歯が虫歯になりやすい理由です。

生まれてきたばかりの赤ちゃんの口内には、虫歯菌が一切ありません。

虫歯菌は、基本的に親御さんの口内から感染します。

特に奥の乳歯が生えてくる1歳半~2歳半の時期は要注意です。

こちらの時期から子どもはミルクを卒業し、離乳食がスタートします。

親御さんは離乳食を食べさせる際、自身の箸やスプーンで食べさせることも多いです。

こちらが虫歯菌の感染を誘発します。

また温かいものをフーフーと冷ます行為も、唾液を介して感染するリスクがあります。

奥歯に汚れが溜まりやすい

乳歯は奥歯に汚れが溜まりやすく、虫歯のリスクが高まります。

永久歯であっても奥歯は汚れやすいですが、乳歯はその傾向が顕著に見られます。

具体的には奥歯の表面に細かい小さな溝がたくさんあります。

こちらの隙間にプラークが溜まり、除去しきれないことで虫歯につながります。

また子どもは顎が小さいため、歯ブラシがなかなか奥歯まで届きません。

のことからも、やはり親御さんの仕上げ磨きが重要になります。

水分量が多い

乳歯は永久歯より水分量が多いです。

こちらも虫歯になりやすい理由の一つです。

虫歯治療を行った際は、患部に詰め物や被せ物を装着します。

こちらは、同箇所における虫歯の再発を防ぐために行われる作業です。

しかし乳歯は水分量が多いため、これらの補綴物がうまく接着されないことがあります。

結果的に補綴物が取れてしまい、そうなると虫歯が再発するリスクは高まります。

神経の割合が大きい

乳歯は永久歯に比べて、神経が占める割合が大きいです。

こちらは虫歯のリスクを高める特徴の一つです。

子どもは生え変わりの際、乳歯の根を溶かす作用が働きます。

そのため一度虫歯が進行して歯が溶け出すと、神経に到達するのも早くなります。

つまり神経の割合が大きい分、虫歯の痛みが出やすいということです。

まとめ

ここまで乳歯が虫歯になりやすい理由を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

子どもの乳歯は虫歯のリスクが高く、なおかつ進行するのも早いです。

また放置すると治療に時間がかかりますし、永久歯も虫歯のリスクが高まります。

その他顎の発達への悪影響なども懸念されるため、早急に治療しなければいけません。

定期的に歯科クリニックに通っていれば、虫歯の早期発見につながります。

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