キレイライン矯正は、低価格で気軽に矯正治療を始められることをコンセプトとした、格安のマウスピース矯正です。
近年は、インビザラインと並ぶマウスピース矯正として、少しずつ提携する歯科クリニックも増加傾向にあります。
今回は、キレイライン矯正で対応できる歯並びの種類について解説します。
キレイライン矯正で対応できる歯並び7選
キレイライン矯正を行うことで、以下のような歯並びを改善できます。
・叢生
・上顎前突
・下顎前突
・空隙歯列
・開咬
・正中不一致
・過蓋咬合
各項目について詳しく説明します。
叢生
叢生(そうせい)は、簡単にいうと歯並びがガタガタになっている状態です。
一般的には、八重歯が生えているケースを指すことが多いです。
キレイライン矯正では、八重歯を含む叢生を改善することが可能です。
八重歯は犬歯が歯列の外にはみ出した状態であり、日本ではチャームポイントとして捉えられることもありますが、歯並びを悪化させる原因になります。
また、歯並びが悪化すると、歯ブラシが歯1本1本に届かないケースも多いです。
当然このような状態を放置すると、虫歯や歯周病、口臭のリスクは高まります。
そのため、早めにキレイライン矯正で対応すべきです。
上顎前突
キレイライン矯正は、上顎前突(じょうがくぜんとつ)にも対応しています。
上顎前突は、一般的には出っ歯と呼ばれる歯並びです。
奥歯で噛んだときに上の前歯が前方に出ていて、唇が閉じられない、唇を閉じると顎の先端にシワができるといった症状を伴います。
また上顎前突の場合は口が乾きやすく、虫歯や歯周病、口臭や歯の着色が起こりやすくなります。
キレイライン矯正では、歯の傾きが少ない出っ歯であれば、マウスピース単独で矯正できます。
歯並びが乱れている場合は、拡大床との併用でスペースをつくります。
ただし歯を並び替えるスペースがなく、臼歯を抜かなければいけない場合、キレイライン矯正は適用できません。
下顎前突
下顎前突(かがくぜんとつ)は受け口とも呼ばれるもので、本来上の歯が下の歯より前で噛むべきであるのに対し、下の歯の方が前で噛んでいる状態です。
下顎前突も、軽度の症例であればキレイライン矯正で改善できます。
受け口は下顎が突き出ているため、横顔にコンプレックスを抱くことも多い症例です。
また口呼吸のリスクも高く、常に唇が荒れたり歯茎が腫れたりすることも考えられるため、放置することはおすすめできません。
ちなみに奥歯の噛み合わせに問題がある場合などは、基本的にキレイライン矯正ではなく、他の全体矯正で対応します。
空隙歯列
空隙歯列(くうげきしれつ)はすきっ歯とも呼ばれるもので、歯と歯の間に隙間がある状態です。
特に前歯の中心に隙間がある場合は、正中離開(せいちゅうりかい)と呼ばれます。
こちらもキレイライン矯正で対応可能です。
空隙歯列は見た目の印象や笑顔にコンプレックスを抱きやすく、なおかつ隙間に食べ物が挟まりやすいです。
また、歯の隙間から空気が漏れ、発音が不明瞭になることも考えられます。
キレイライン矯正を受ければ、歯の隙間を埋めることができ、なおかつ全体的な歯並びのバランスも整うことが期待できます。
開咬
開咬(かいこう)は、上下の前歯の間に隙間ができ、前歯が噛み合っていない状態です。
開咬の方には、歯の間からよく舌がのぞくという特徴があります。
また開咬の原因には遺伝性のものと後天性のものがあり、このうち後天性のものについては、一部キレイライン矯正で改善できる可能性があります。
例えば舌を突き出す癖により、歯が内側から押し出されたことが原因の開咬などは、基本的にキレイライン矯正の適用範囲内です。
一方親からの骨格の遺伝、おしゃぶりや指しゃぶりによる顎の骨の変形などが原因の場合は、キレイライン矯正では対応できません。
正中不一致
正中不一致(せいちゅうふいっち)とは、上下の歯の真ん中が合っていないことをいいます。
こちらも、軽度の場合はキレイライン矯正で対応可能です。
正常な歯並びの場合、上の歯と下の歯の中心がつながり、1本の線になっています。
一方正中不一致の場合、左右の噛み合わせが非対称であり、上か下の歯が横にずれています。
また正中不一致を放置すると、骨格のバランスを崩したり、肩こり・頭痛・消化不良などを引き起こしたりします。
過蓋咬合
過蓋咬合(かがいこうごう)は、奥歯で噛んだとき、上の前歯によって下の歯がほとんど見えなくなる状態です。
噛み合わせが深いという意味で、ディープバイトとも呼ばれます。
過蓋咬合の場合、下顎の動きが制限され、顎関節症のリスクが高まります。
また、噛み合わせが悪いことから、詰め物や被せ物が破損しやすくなる傾向にあります。
キレイライン矯正で対応すれば、このようなリスクはほとんどなくなります。
まとめ
キレイライン矯正は、リーズナブルな価格で始められる矯正治療でありながら、対応できる歯並びが多いです。
骨格が原因の場合や、症状が重度の場合などは対応できないこともありますが、基本的には悩みを解決できると言っても良いでしょう。
もし自身の歯並びが矯正できるのかを知りたいのであれば、歯科クリニックに相談してみてください。