予防歯科には、歯科クリニックで行う定期検診やクリーニングだけでなく、患者さん自身が行うセルフケアも含まれています。
また、こちらを継続することで虫歯や歯周病を予防できますが、実はダイエット効果も期待できます。
今回は、予防歯科とダイエットの関係性について解説します。
継続すると痩せられる予防歯科の方法6選
以下は予防歯科として簡単に採り入れられるものですが、継続するとダイエット効果が得られる可能性もあります。
・ダラダラ食べをやめる
・ガムを噛む
・食物繊維を摂取する
・ブラッシングをする
・舌磨きをする
・緑茶を飲む
各項目について詳しく説明します。
ダラダラ食べをやめる
痩せられる予防歯科の方法としては、まずダラダラ食べをやめることが挙げられます。
ダラダラ食べは、その名の通り時間を決めずダラダラと食事を摂ることです。
アルコールを摂取する際、お菓子を食べる際などには、ダラダラ食べをしてしまう方が多いです。
通常食事を摂った後にはブラッシングを行いますが、これによって口内が酸性になる時間を短くするためのものです。
しかしダラダラ食べをすることにより、口内が酸性の時間が長くなり、歯が溶かされて虫歯や歯周病のリスクは高まります。
さらに、カロリーを継続的に摂取し続けるため、太る原因にもなります。
一方時間を決めて食事を摂り、その都度ブラッシングをすれば虫歯や歯周病は防止できますし、ダイエットにもつながります。
ガムを噛む
予防歯科の一環としてガムを噛む方も多いですが、こちらも継続することでダイエットにつながります。
特にキシリトール入りのガムは、虫歯の原因菌を減少させ、歯を丈夫にする効果があります。
このことから、日本歯科医師会にも推奨されている食べ物です。
また、食後のガムには脂肪を溜めにくくする効果や、空腹感を抑える効果などもあります。
そのため、キシリトールガムを噛むことを習慣づければ、虫歯のリスクと肥満のリスクを同時に解消できます。
食物繊維を摂取する
食物繊維の摂取も、予防歯科効果とダイエット効果の両方を兼ね備えています。
食物繊維には清潔な口内を保つ作用があります。
こちらは、噛み応えがあることから自然と咀嚼回数が増え、唾液の分泌量も増加することが理由です。
また食物繊維の多い食べ物は、何度も噛まなければ飲み込めないことから、食事に採り入れることで満腹感を得やすくなります。
そのため、食べすぎを防止でき、ダイエットにつながりやすいです。
ちなみに、食物繊維が含まれている食べ物はゴボウなどの野菜をはじめ、海藻やキノコなど低カロリーなものが多いです。
ブラッシングをする
ブラッシングは予防歯科における基本中の基本ですが、空腹時にブラッシングをすれば食欲を抑えることができます。
しっかり歯をブラッシングすると、口内がキレイになって気分が良くなります。
その直後に食事を摂るのは、多くの方がためらうでしょう。
つまり「せっかくキレイにしたのにもったいない」という心理を利用するということです。
またブラッシングは、基本的に食事の後に行うため、脳内で“食事の後のゴール”と認識している方も多いです。
そのため、ブラッシングをすれば脳に“食事が終わった”と伝えることができ、食欲が減少する効果が期待できます。
舌磨きをする
歯のブラッシングだけでなく、舌磨きもダイエット効果のある予防歯科の方法です。
なぜなら、舌をキレイにすれば細菌は減少し、満腹感も得やすくなるからです。
舌の上には、舌苔と呼ばれる汚れが付着しています。
こちらはプラークと同じ細菌の塊であり、除去しなければどんどん舌の表面に蓄積していきます。
そうなると口内環境が悪化し、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
また、舌苔が多い方は舌の上の味蕾が覆われ、食べ物の味を感じにくくなります。
そのため、味の濃いものばかりを好むようになり、太りやすい身体になってしまいます。
一方舌磨きでしっかり舌苔を除去すれば、口内環境は良くなりますし、食べ物の味がわかりやすくなって満腹感も得やすくなります。
緑茶を飲む
緑茶を飲むことにより、歯の健康はある程度キープできます。
具体的には、緑茶に含まれるフッ素が虫歯への抵抗力を上げたり、タンニンが虫歯菌を減少させたりします。
また、緑茶に多く含まれるカテキンには、ダイエット効果もあります。
カテキンはポリフェノールの一種であり、抗菌作用や殺菌作用を持つことで知られています。
さらに近年は、脂肪を燃焼させる効果もあることがわかっています。
食事に採り入れることで、脂肪の吸収を抑えて排出を促すため、ダイエットには効果的です。
まとめ
予防歯科とダイエットには、一見何の関係もないように思います。
しかし、実際は予防歯科の方法によって、ダイエット効果もあわせて得ることができます。
また、今回解説した予防歯科兼ダイエットの方法は、すべて今すぐにでも始められるようなものばかります。
特別なことはしなくても、効率的に口内環境は良くできますし、痩せることもできます。