【広島市中区宝町の矯正歯科・歯医者】予防歯科効果のあるビタミンとは?

予防歯科の一環として行うセルフケアの方法には、ブラッシングの他に食生活の改善が挙げられます。

また虫歯を予防する栄養素として摂取したいものには、カルシウムやフッ素などの他、ビタミンも挙げられます。

今回は、ビタミンの持つ予防歯科効果について詳しく解説します。

目次

ビタミンの概要

ビタミンは、微量で体内のさまざまな機能を調節する働きを持つ、生命維持に必要不可欠な栄養素です。

人間の体内で合成できず、なおかつ不足すると欠乏症が起こるのが特徴です。

またビタミンにはさまざまな種類があり、それぞれのビタミンが異なるアプローチで体内に働きかけます。

こちらは予防歯科においても同じことが言えます。

予防歯科効果のあるビタミン4選

予防歯科の一環として食生活の改善を行う場合は、以下のビタミンを豊富に摂取することをおすすめします。

・ビタミンA
・ビタミンC
・ビタミンD
・ビタミンB群

各ビタミンの効果について詳しく説明します。

ビタミンA

ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種で、一般的にはレチノールという成分を指しています。

脂溶性ビタミンは水に溶けにくく、油に溶けやすい性質を持っています。

またビタミンAは、歯のエナメル質や象牙質の形成に関係するビタミンであり、摂取することで歯が強くなります。

主に以下のような食品に多く含まれています。

・肉類(鶏レバー、豚レバーなど)
・魚介類(アンコウの肝、ウナギ、銀ダラなど)
・野菜類(モロヘイヤ、ニンジン、シソ、カボチャなど)
・その他(焼きのりなど)

ビタミンC

ビタミンCは、体内でコラーゲンを生成する際に必要なビタミンです。

ビタミンCが不足すると、体内の細胞における結合が弱まり、少しの刺激で毛細血管から出血するようになります。

言い換えれば、積極的に摂取することにより、虫歯だけでなく歯周病も予防できるということです。

またビタミンCは、以下の食品から多く摂取することができます。

・野菜(赤ピーマン、芽キャベツ、菜の花、カリフラワー、キャベツなど)
・果物(レモン、アセロラ、キウイフルーツ、イチゴ、はっさくなど)
・その他(緑茶など)

ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムの吸収を高め、骨への沈着を助ける効果があるビタミンです。

血液中のカルシウム濃度を一定に保つ役割も担うため、丈夫な身体づくりには欠かせません。

またビタミンDは、骨だけでなく丈夫な歯の形成や維持にも働きかけます。

さらに免疫力を高める効果もあるため、虫歯菌や歯周病菌の活動を抑えてくれます。

主に以下のような食品から摂取できます。

・肉類
・魚介類(魚の干物、イワシ、筋子、サケ、しらすなど)
・キノコ類(干しシイタケ、きくらげなど)
・卵
・乳製品

ビタミンB群

ビタミンB群は、それぞれ助け合いながら脳や神経、皮膚などを健康に保つビタミンです。

中でもナイアシンは粘膜に作用するビタミンであり、摂取することで虫歯をはじめとするさまざまな症状を予防できます。

またビタミンB6やB12、葉酸は血中ホモシステイン値を低下させ良質なコラーゲンを保ち、骨や歯茎の健康を維持します。

それぞれのビタミンB群が多く含まれる食品は以下の通りです。

 多く含まれる食品
ナイアシン魚類(カツオ、ブリ、サバなど)、豆類、果実類など
ビタミンB6カツオ、マグロ、レバーなど
ビタミンB12魚介類、レバーなど
葉酸ホウレンソウ、小麦、マッシュルームなど

ビタミンを効率的に摂取する方法

ビタミンを効率的に摂取し、予防歯科効果をアップさせるには、ビタミンの種類によって摂取方法を変える必要があります。

ビタミンには水に溶けやすい水溶性ビタミン、油に溶けやすい脂溶性ビタミンがあります。

前述したもののうち、ビタミンCとビタミンB群は水溶性ビタミンに該当します。

こちらを摂取する場合、食品を生食もしくは煮た状態で食べることで、摂取効率がアップします。

煮込み料理の場合は、スープやシチューなど水の溶け出した成分も食べられるような料理にするのがおすすめです。

また脂溶性ビタミンには、前述したもののうちビタミンAやビタミンDが該当します。

これらは油に溶けやすいため、油と一緒に炒めて食べると効率的に摂取できます。

さらに高温でサッと炒めたり、片栗粉でとりみをつけたりすれば、油に溶け出した栄養も無駄なく摂取することが可能です。

ちなみに、ビタミンDはほとんど魚類にしか含まれておらず、食品だけで十分な摂取量を確保するのが難しいです。

そのため、足りない分についてはビタミン剤で補いましょう。

食品だけで無理に摂ろうとすると、肥満につながったり、食品に含まれる他の栄養素の摂取が過剰になったりするおそれがあります。

まとめ

予防歯科は自宅でのブラッシングと歯科クリニックでの定期検診、そして健康的な生活習慣が揃ってこそ、行う意味があるものです。

またビタミンは虫歯や歯周病を予防するだけでなく、総合的に身体の健康を保つ効果があるため、摂取して損はありません。

デンタルケアをしていてもなかなか虫歯や歯周病を予防できない方は、これを機にビタミンをはじめとする栄養素の摂取を意識しましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次