【広島市中区宝町の歯医者・矯正歯科】ハイブリッド矯正のリテーナーについて

ハイブリッド矯正でワイヤー矯正、マウスピース矯正を使用し、歯を計画通りに動かした後は、一定期間リテーナーを装着します。

こちらは、ハイブリッド矯正で理想の歯並びを手に入れるにあたって、必ず行わなければいけないことです。

今回は、リテーナーの概要や使い方などについて解説します。

目次

リテーナーの概要

リテーナーは保定装置とも呼ばれるもので、矯正治療直後の不安定な歯並びを固定し、保持するための装置です。

歯を移動させるほどの強い力はありませんが、上下の歯が勝手に後戻りしない程度の保持力があり、こちらには以下の3タイプがあります。

・マウスピース型
・プレート型
・ワイヤー型

マウスピース型は文字通りマウスピースを装着して歯列を保持するもので、プレート型は患者さんの歯型を採り、レジンという素材で床を作製します。

またワイヤー型は、固定式の細いワイヤーを前歯などの裏側に接着させて使うリテーナーです。

リテーナーの装着時間

ハイブリッド矯正のリテーナーは、適切な装着時間を守らなければいけません。

基本的には、1日に20時間程度装着します。

つまり食事やブラッシングなどの時間以外は、基本的に装着し続けなければいけないということです。

歯の後戻りは、ハイブリッド矯正で歯並びが整ってから半年間がもっとも起こりやすいです。

半年後以降は歯の状態が安定してくるため、装着時間を減らすことができます。

最終的には、就寝時のみリテーナーを装着しても問題ありません。

ただし歯並びや口内の状態によって装着時間が異なるため、患者さんの自己判断で装着時間を変えないように注意してください。

歯科医師の指示に従い、適切な装着時間を継続することが大切です。

リテーナーの装置期間

リテーナーの装着期間は、一般的には1~3年程度です。

正確には、矯正治療にかかった期間と同じくらいの期間を要します。

ハイブリッド矯正は、多くの場合1年半以内で治療が完了します。

そのため、リテーナーの装置期間も1年半以内に収まる可能性が高いです。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正単体だと、歯の移動に2年近くかかるため、リテーナーの装置期間も2年以上になります。

つまりハイブリッド矯正は、リテーナーの装置期間も短縮できる矯正方法だということです。

ただし、装着期間についても個人差があるため、場合によっては3年以上リテーナーを使用することもあります。

リテーナーのメンテナンス方法

ハイブリッド矯正のリテーナーは、ワイヤー矯正やマウスピース矯正の装置と同じく、保定期間中メンテナンスを行わなければいけません。

メンテナンスの方法については、どのタイプのリテーナーを使用するのかによって変わってきます。

マウスピース型の場合、毎日歯ブラシでブラッシングを行います。

その他週に1~2回、リテーナー用の洗浄液で洗浄します。

まずはコップにぬるま湯を入れ、洗浄液とリテーナーを入れて一定時間漬け置きします。

汚れが落ちたら、リテーナーを取り出してよくすすぎます。

プレート型のリテーナーも、マウスピース型と同じような方法でメンテナンスを行いますが、酸性の洗浄液は使用しないように注意しましょう。

酸性の洗浄液が金属部分に触れると、サビの原因になります。

またワイヤー型の場合、ワイヤー周辺に食べカスやプラークが溜まりやすいため、重点的にブラッシングを行います。

ブラッシングだけでは汚れが取り切れないため、歯科クリニックで定期的にクリーニングを受けることも大切です。

リテーナーの装着を怠るとどうなるのか?

ハイブリッド矯正後のリテーナーの装着を怠ると、まず歯並びの後戻りが起こります。

矯正治療が終わった後は、歯を支えるための骨が固まっていないため、歯が動きやすくなっています。

特に矯正治療の直後は、半日~1日リテーナーの装着をしないだけで歯が動いて後戻りを始めるため、注意しなければいけません。

またリテーナーの装着をさぼることで、再びリテーナーを装着したときに痛みが発生しやすいです。

こちらは、装着していない間に歯が動いてしまい、リテーナーの形状と歯並びが合わなくなってしまうことが理由です。

もちろんリテーナーの装着時、痛くてはまらない場合や浮いてしまう場合は、リテーナーの調整をしなければいけません。

場合によってはつくり直しが必要なこともあります。

調整やつくり直しはどちらも有料であるため、装着をさぼることは余計な費用がかかることにもつながります。

ちなみに歯の後戻りがひどく、矯正前に近い状態にまで戻ってしまった場合は、ハイブリッド矯正自体をやり直さなければいけない可能性もあります。

まとめ

リテーナーは、ハイブリッド矯正を含むすべての矯正治療における仕上げを行うものです。

そのため装着を怠ってしまうと、これまでの矯正治療のつらさや費用などがすべて水の泡になってしまいます。

装着時間も期間も長いため、途中で面倒になったり、つい忘れてしまったりする気持ちはわかりますが、一度矯正治療を始めたのであれば必ず完了させましょう。

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