【広島市中区宝町の歯医者・矯正歯科】ハイブリッド矯正のワイヤー矯正装置が外れる原因

ハイブリッド矯正で最初に装着するワイヤー矯正装置は、歯にワイヤーとブラケットを固定し、大きく歯を動かしていくものです。

本来、一度固定された装置はマウスピース矯正に移行するまで外しませんが、場合によっては矯正期間中に外れてしまうことがあります。

今回は、ワイヤー矯正装置が外れる主な原因を解説します。

目次

ハイブリッド矯正のワイヤー矯正装置が外れる原因6選

マウスピース矯正にはできない歯の大きな移動を担うのがワイヤー矯正ですが、以下の原因によって矯正装置が外れてしまうケースがあります。

・硬いものを頻繁に食べている
・無意識に舌で触っている
・ブラッシングが不十分
・接着面が天然歯ではない
・過蓋咬合がある
・防湿が不十分

各項目について詳しく説明します。

硬いものを頻繁に食べている

硬いものを頻繁に食べている方は、ワイヤー矯正装置へのダメージが蓄積し、装置が外れやすくなります。

特にワイヤー矯正の開始直後は、装置の接着剤がまだ完全に固定されていないため、約24時間は硬いものを避けるようにしましょう。

また時間が経過した後も、すべてのものを食べて良いというわけではありません。

特にせんべいやナッツ類などは控えるべきです。

ちなみに、硬いものだけでなく、粘着性のあるものもワイヤー矯正装置が外れる原因になります。

例えばキャラメルやガムなどは、歯と矯正装置の間にくっつき、取り除くのに時間がかかります。

そのときに装置がゆがみ、外れるなどのアクシデントにつながる可能性があります。

無意識に舌で触っている

ハイブリッド矯正のワイヤー矯正装置が外れる原因としては、無意識に舌で触っている事も挙げられます。

こちらは詰め物などにも同じことが言えますが、口内に人工物を装着すると、つい気になって舌で触ってしまうケースが多いです。

もちろん一度触った程度では外れませんが、毎日少しずつでも押していると、ワイヤーが変形したり、ずれてしまったりすることがあります。

もちろん、舌だけでなく指で触るのも基本的にはNGです。

ブラッシングが不十分

日頃のブラッシングが不十分であることも、装置が外れる原因の一つです。

ブラッシングと矯正装置の脱落は、意外と関係が深いです。

ブラッシングの仕方が良くない患者さんは、矯正装置装着前のクリーニングで歯の汚れが完全に取り切れなかったり、歯の表面がうっすら初期虫歯になっていたりします。

またこのような状態で矯正装置を装着すると、接着力が弱まります。

残ったプラークの上からや、虫歯で少し溶けているエナメル質の上からでは、接着剤はうまく流れません。

接着面が天然歯ではない

ハイブリッド矯正のワイヤー矯正装置が外れる原因としては、装置の接着面が天然歯ではないことも挙げられます。

ワイヤー矯正を含む矯正治療は、天然歯を移動させるためのものです。

しかし、矯正する歯の中には、数本銀歯やセラミックなどの人工歯が混ざっていることもあります。

ワイヤー矯正装置は、このような人工歯には接着しにくいという特徴があります。

そのため、何度も外れる場合は仮歯に置き換えたり、接着剤の種類を変えたりといった工夫が必要になります。

過蓋咬合がある

過蓋咬合がある場合も、ワイヤー矯正装置は外れる可能性が高くなります。

過蓋咬合は、噛み合わせが深く噛んだときの上の歯が下の歯に大きく被さり、ほとんど見えない状態になる歯並びです。

深く噛み合っていると、ブラケットを接着したときに下の前歯に干渉しやすく、ブラケットが外れる原因になります。

このような歯並びの方は、はじめにすべての歯にブラケットを接着せず、噛み合わせを浅くしてからブラケットをつけることが多いです。

ただしこちらの作業を行う場合、ワイヤー矯正はもちろん、ハイブリッド矯正におけるトータルの治療期間は長引くことが考えられます。

防湿が不十分

ハイブリッド矯正で使用するワイヤー矯正装置は、防湿が不十分なことでも外れやすくなります。

ワイヤー矯正で使用する接着剤は水分に弱いため、ブラケットを装着する際は接着面に唾液がつかないよう、防湿する必要があります。

しかし唾液の分泌量が人よりも多い方は、防湿するのが困難になり、ブラケットが外れやすくなってしまうことも考えられます。

ちなみに唾液の分泌量が多い方などには、関節接着法とも呼ばれるインダイレクトボンディング法などで対処します。

こちらは、歯にいきなり装置を装着するのではなく、装置の位置決めを模型上で行った上で設置する方法です。

インダイレクトボンディング法を採用すれば、ある程度ワイヤー矯正装置が外れるリスクは軽減します。

まとめ

ワイヤー矯正装置は、当初の予定通り問題なく固定され続けることで、はじめて期待通りの効果を発揮します。

そのため、途中で外れることはできる限り避けなければいけません。

またハイブリッド矯正の場合、ワイヤー矯正の後にはマウスピース矯正が控えています。

ワイヤー矯正がうまくいかなければ、いつまで経っても次の段階に進めないため、矯正期間中の生活習慣などについては注意してください。

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