【広島市中区宝町の歯医者・矯正歯科】ホワイトニングが歯周病予防につながる仕組み

ホワイトニングを行うことで黄ばんだ歯をキレイにすることができますが、ホワイトニングには他の効果もあります。

実は、歯科クリニックでホワイトニングを受けることにより、歯周病の予防効果を得ることができるのです。

今回は、どのような仕組みで予防できるのかなどを中心に解説します。

目次

ホワイトニングの仕組みについて

歯科クリニックのホワイトニングでは、主に過酸化水素で構成されたホワイトニング剤が使用されます。

過酸化水素は、オキシドールの中にもわずかに含まれている成分であり、ホワイトニングの薬剤では25%程度まで濃度を高めて使用します。

特にオフィスホワイトニングで使用される薬剤は、濃度が高く即効性が期待できます。

またホワイトニング剤の取り扱いについては、歯科医師免許や医師免許が必要であり、市販のホワイトニング歯磨き粉などには過酸化水素が含まれていません。

そして最近の研究では、ホワイトニングには歯を白くする効果だけでなく、歯周病を予防する効果があることも報告されています。

ホワイトニングが歯周病予防につながる仕組み

歯科クリニックでのホワイトニングが歯周病予防につながる仕組みとしては、主に以下が挙げられます。

・プラークが除去される
・抗菌作用を発揮する
・歯質が強化される
・クリーニング効果がある
・審美的意識が高まる

各項目について詳しく説明します。

プラークが除去される

ホワイトニングを行う場合、事前に歯のクリーニングが実施され、食べカスやプラークなどは除去されます。

こちらの作業を行わないと、患者さんの思うような白さにすることはできません。

また歯周病は、主に歯や歯茎に付着したプラークが原因で発症します。

そのため、ホワイトニングに伴って除去されることで、必然的に歯周病のリスクも低くなります。

抗菌作用を発揮する

歯科クリニックのホワイトニングに使用される薬剤には、抗菌作用が含まれています。

正確にいうと、ホワイトニング薬剤の主成分である過酸化水素には歯周病菌を減らす効果があり、こちらも歯周病予防につながります。

歯質が強化される

ホワイトニングの薬剤には、過酸化水素だけでなくフッ素も含まれています。

フッ素は食事から体内に摂り込まれるミネラルの一つで、歯に塗布することでエナメル質が強化されます。

またエナメル質が強化されると、細菌やウイルスなどが歯の内部に侵入するのを予防できます。

クリーニング効果がある

歯科クリニックで使用するホワイトニング剤には、微粒子が含まれているため、使用することで歯の表面のクリーニング効果が期待できます。

つまりホワイトニング前にも歯をクリーニングする上に、薬剤そのものにもホワイトニング効果があるため、歯や歯茎に付着したプラークはかなり除去されるということです。

プラークの付着量が少なくなれば、当然歯周病のリスクは下がります。

審美的意識が高まる

ホワイトニングを行った方は、キレイな白い歯をキープしたいという思いから、自然と審美的な意識が高まります。

そのため、これまでよりもブラッシングなどに力を入れやすくなり、歯周病の主な原因であるプラークもしっかり落とすようになります。

また、歯科クリニックでの定期検診に通う頻度も増えるでしょう。

歯周病を発症した状態でホワイトニングは受けられる?

歯科クリニックのホワイトニングには、確かに歯周病を予防できる効果があります。

しかしすでに歯茎の炎症や出血など、歯周病の症状が出ている場合、そのままの状態でホワイトニングを受けることはできません。

こういったケースでは、先に歯周病治療を行うことになります。

もし、歯周病のままホワイトニングをしてしまったら、薬剤が口内に触れることで知覚過敏になってしまう可能性が高いです。

こちらは、歯周病によって患部のエナメル質が失われ、刺激に弱くなることが理由です。

知覚過敏を発症すると、さまざまな場面で歯の痛みを感じるようになるため、生活にも支障が出ます。

また知覚過敏は本来症状が長続きするものではないため、時間が経過すればある程度痛みなどは引いてくるケースがほとんどです。

しかし、歯周病に伴う知覚過敏については、歯周病自体を治療しなければ完治することがありません。

ちなみに歯周病と同じく虫歯を発症している方も、症状が残ったままの状態でホワイトニングを受けることはできないため、注意してください。

虫歯も歯周病と同じように、歯のエナメル質を傷つける原因になります。

そのため、治療せずにホワイトニングを受けることで、知覚過敏などの症状につながる可能性があります。

まとめ

ホワイトニングは、しっかりと施術のルールを守りながら進めていくことで、白く輝く歯を手に入れられます。

また施術や薬剤の成分におけるさまざまな効果により、歯周病の発症も予防することができます。

ただし、すでに歯周病を発症している場合、ホワイトニングを受けることで完治させるのは困難です。

歯周病の方がホワイトニングを行うには、まず歯周病の治療に専念しなければいけません。

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