【広島市中区宝町の歯医者・矯正歯科】歯並びが悪いことで発症する疾患について

歯並びが悪いことのデメリットと言えば、見た目が悪くなることや、食事を摂りにくくなることなどが挙げられます。

また悪い歯並びを放置していると、口内への影響だけにとどまらず、全身の健康を損なう危険性もあります。

今回は、歯並びが悪いことで発症する可能性のある疾患について解説します。

目次

歯並びが悪いことで発症する疾患6選

歯並びが悪くても、生活すること自体は可能です。

しかし以下のような疾患につながる可能性があるため、なるべく早く改善することが望ましいです。

・虫歯、歯周病
・アルツハイマー型認知症
・顎関節症
・肩こり、頭痛
・誤嚥性肺炎
・婦人科系の疾患

各項目について詳しく説明します。

虫歯、歯周病

歯並びが悪い方は、虫歯や歯周病を発症する可能性が高くなります。

歯並びが悪い場合、歯が重なっている部分などは歯ブラシの毛先が届きにくく、そこにプラークや歯石が溜まって虫歯や歯周病を発症するリスクは高まります。

また唾液には本来口内をキレイにする自浄作用というものがありますが、歯並びが悪くうまく噛めないと唾液の分泌量が少なくなり、口内を十分に洗浄することができません。

その結果口内にはどんどん汚れが蓄積し、歯の病気にかかっていきます。

特に歯周病はさまざまな全身疾患と関連性があるため、避けたい疾患です。

ちなみに、虫歯や歯周病はひどい口臭に発生にもつながり、日常生活に支障をきたすことも考えられます。

アルツハイマー型認知症

歯並びが悪い方は、アルツハイマー型認知症を発症する可能性も高くなります。

アルツハイマー型認知症は認知症の一種で、脳の一部が縮んでしまうことにより、物忘れなどの症状が出る疾患です。

なぜ歯並びの悪さがアルツハイマー型認知症のリスクを高めるのかについては、よく噛むことによる脳細胞への効果が関係しています。

よく噛むことで脳への血流量が増加し、常に脳細胞を活性化させることができます。

脳細胞が活性化されることが、アルツハイマー型認知症や認知症はもちろん、あらゆる疾患の予防になることは想像に難くありません。

そのため、しっかりと噛めない歯並びの悪い状態だと、逆にアルツハイマー型認知症のリスクが高まります。

顎関節症

顎関節症も、歯並びが悪いことによって起こり得る疾患の一つです。

顎関節症は、口を大きく開けられない、口を開閉する際に異音が鳴るといった症状が見られる疾患です。

具体的には顎関節内にある関節円板という組織にずれが生じ、関節の動きが妨げられて顎関節と顎を動かす筋肉に異常をきたします。

また顎関節症と歯並びは密接な関係にあります。

悪い歯並びや噛み合わせのある方は、噛む力のバランスが崩れ、左右いずれかで噛む癖がつきやすいです。

その結果、顎関節に過度な負担がかかり、顎関節症を引き起こします。

ちなみに、上下の歯を常に接触させる癖(TCH)や歯ぎしり、食いしばりも顎関節症につながりやすいです。

これらの癖は無意識に行っていることが多く、自身ではなかなか気付かないのが特徴です。

肩こり、頭痛

悪い歯並びを放置していると、肩こりや頭痛といった症状につながることもあります。

歯並びが悪いと、正しい噛み合わせで食べ物を噛むことができません。

そのため、噛むたびに顎や首周りに負担がかかります。

また首周りの筋肉が緊張した状態が続くと、肩こりや頭痛を引き起こします。

実際歯並びを治療することで、これらの症状が改善するケースは珍しくありません。

頭痛や肩こりは、仕事や子育て、家事や睡眠など日常生活のさまざまなシーンで妨げとなるため、早めに改善することが望ましいです。

誤嚥性肺炎

歯並びが悪い方は、誤嚥性肺炎を発症するリスクも高くなります。

こちらは口内で細菌が増殖し、誤嚥によって細菌が肺に流れてしまいやすいからです。

誤嚥性肺炎は、誤嚥によって口腔内の細菌が食べ物と一緒に肺に入り込み、炎症が起こる疾患です。

誤嚥とは、食べ物などが誤って咽頭と気管に入ってしまうことをいいます。

通常食べ物は咀嚼された後、食道を通って胃に送られ、消化されていきます。

一方誤嚥性肺炎の場合、食道ではなく気管に入り込んでしまいます。

健康な方であっても唾液などが誤って気管に入ることはありますが、このときは通常嚥下反射というものが働き、むせる程度で大事には至りません。

しかし高齢の方などは嚥下力が低下しているため、うまく吐き出せず、食べ物と口内の細菌が肺に流れ込んでしまい、誤嚥性肺炎を発症します。

婦人科系の疾患

噛み合わせが悪い女性は、婦人科系の疾患を引き起こしやすい傾向にあります。

ここでいう婦人科系の疾患とは、生理痛や生理不順などを指しています。

噛み合わせが悪いと頸椎に歪みが発生し、自律神経系に圧迫を与えることにより、ホルモンバランスが崩れて上記のような疾患につながります。

まとめ

歯並びが悪いことにより、虫歯や歯周病を発症しやすくなるのはある程度イメージできるかと思います。

しかし、実際はそれだけにとどまらず、場合によっては命の危険がある重大な疾患を患うことも考えられます。

そのため特に不自由なく生活できていたとしても、歯科クリニックでの治療により、歯並びを整えることは大切です。

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