インビザラインは、少ない痛みで歯並びをキレイにすることができる矯正方法です。
またマウスピースが透明なため、誰にも気づかれることなく矯正治療を受けたい方にもおすすめです。
しかしインビザラインを使用することにより、以前よりほうれい線が目立ってしまうことがあります。
今回はこちらの詳細について解説します。
ほうれい線の概要
ほうれい線は、鼻の両脇から口角の外側に現れる線です。
シワとは違い、頬と口周りの境界線となっているもので、鼻唇溝とも呼ばれます。
ほうれい線は年齢を重ねることで目立ち始め、近年では20代前半でもこちらの悩みを抱える方が増加しています。
ちなみにほうれい線が目立つ原因には頬のたるみや乾燥、メイクによる肌への負担、生活習慣の乱れなどが挙げられます。
インビザラインによってほうれい線が目立つ原因3選
インビザラインで矯正治療を行うことにより、ほうれい線が目立つようになる原因としては、主に以下のことが挙げられます。
・抜歯を行った
・矯正期間中に年齢を重ねた
・表情筋が衰えた
各項目について詳しく説明します。
抜歯を行った
インビザラインを使用する前に抜歯を行うと、矯正期間中にほうれい線が目立つことがあります。
例えば出っ歯を矯正する場合、抜歯をしなければ歯列がキレイにならないことが考えられます。
このとき事前に抜歯をすると、前歯と唇の間に少し隙間ができます。
こちらは、出っ歯のときに唇が少し張っていたことを意味しています。
またその後インビザラインで矯正をすると、唇を引っ張る必要がなくなり、口周りにシワとたるみが増えます。
こういった状態がほうれい線をできやすくします。
矯正期間中に年齢を重ねた
インビザラインの矯正期間は、全体矯正で2~2年半、部分矯正でも1年弱はかかります。
そのため、矯正期間中に年齢を重ね、自然な老化現象としてほうれい線が目立ちやすくなることがあります。
年齢を重ねると、エラスチンやコラーゲンなどの物質が減少し、肌の弾力が低下します。
このように周りの肌が張っていないことにより、ほうれい線が強調されてしまうという仕組みです。
もちろん、こちらはインビザラインが直接的な原因になっているわけではありません。
しかし治療前と治療後で顔貌に変化が出るため、「インビザラインを受けたから目立つようになった」と思ってしまう方も少なくありません。
表情筋が衰えた
インビザライン矯正中に表情筋が衰えてしまい、ほうれい線が深くなることもあります。
インビザラインの場合、マウスピースを取り外して食事ができるため、ワイヤー矯正と比べると不便ではありません。
しかし、歯が移動することの違和感などにより、硬いものが噛みづらくなることがあります。
また表情筋は、硬いものを噛まないと鍛えられずに衰えてきます。
その結果、頬が垂れてきてほうれい線が目立つようになるという仕組みです。
ほうれい線を目立ちにくくする方法
インビザライン矯正期間中、ほうれい線が目立ってきたと感じた場合には、まずよく噛むことを心掛けましょう。
硬いものが噛めない場合は、やわらかいものでも構いません。
具体的には、唇を閉じた状態で、奥歯を使って一口につき30~40回噛みましょう。
このとき左右均等に噛むことを意識すれば、左右のほうれい線の差をなくすことができるため、よりおすすめです。
また食事などでイスに座る際は、なるべく背筋を伸ばして座るようにしましょう。
なぜなら、前かがみになると顔の下半分の皮膚が引っ張られ、ほうれい線が目立ちやすくなるからです。
ちなみに座っているとき以外にも、スマホを使用しているときなどは前傾姿勢になりやすいです。
ほうれい線に効くエクササイズもおすすめ
ほうれい線をなるべく濃くしたくないという方は、インビザライン矯正期間中に顔のエクササイズをするのもおすすめです。
方法としては、まず口を閉じた状態で舌を大きく回し、頬の内側や上下の歯茎をなぞります。
反対回りも同様に行い、こちらは1日10回ほど行いましょう。
舌と舌に連動する筋肉を鍛えることで、ほうれい線だけでなく二重顎の改善にもつながります。
またブラッシングを行う際には、歯ブラシを使用したエクササイズも行いましょう。
こちらは、歯ブラシを横にして、柄の中央部分を上下の歯でくわえるという簡単なエクササイズです。
口角を持ち上げることを意識すれば、より高い効果が見込めます。
ちなみに、入浴後など筋肉が柔らかくなっている状態のときは、骨格のマッサージも行うべきです。
グーにした手の第二関節部分を顎の骨のラインに沿って押し当てていき、頬骨と顎の骨のくぼみに手を当ててクルクルと回すことで、ほうれい線の改善が見込めます。
まとめ
ほうれい線がくっきり深くなってしまうと、実年齢よりも老けて見られることがあります。
そのためインビザライン矯正中には、毎日鏡で顔を確認し、深くなっていないかどうかチェックしましょう。
また少しでもほうれい線が目立つリスクを下げられるように、エクササイズなど矯正期間中のセルフケアは徹底しなければいけません。