虫歯は中程度にまで進行すると、少しずつ痛みが出始めます。
また痛みがひどくなると、食事の際の痛みが怖くなったり、食欲が減少したりすることもあります。
もちろん治療をすれば痛みは引きますが、すぐに通院できないということもあるでしょう。
今回は、虫歯で歯が痛む場合におすすめの食べ物をいくつか紹介します。
虫歯で歯が痛むときにおすすめの食べ物6選
虫歯が痛むものの、仕事や育児などの理由ですぐに通院できない場合は、以下の食べ物を摂取してなるべく通院時までの負担を軽減しましょう。
・汁物
・豆腐
・おかゆ
・茶碗蒸し
・ヨーグルト
・ゼリー飲料
各項目について詳しく説明します。
汁物
スープなどの汁物は、虫歯が痛むときの食事としてはピッタリです。
汁物はほとんど噛む必要がありませんし、野菜などもたくさん摂れるため、栄養面でも優れています。
またじっくり煮込まれた汁物は、栄養が溶け出ているため、具沢山でなくても栄養を効率的に摂取できます。
つまり汁物を摂取することで、これ以上虫歯にならないような口内環境を整えられるということです。
ただし、トマトスープなど酸性の強い汁物については、あまり歯にとって良くありません。
さらに刻んだ食材が入っているもの、さらにとろみの強いものは歯と歯の間に残りやすいため、注意が必要です。
豆腐
豆腐もほとんど噛むことがないため、虫歯が痛むときの食べ物としては最適です。
また豆腐は豊富な栄養素が含まれる大豆製品として知られています。
虫歯と特に関係があるのはカルシウムやタンパク質で、これらは丈夫な歯をつくるには欠かせない栄養素です。
さらに豆腐はカロリーが低く、たくさん食べても太る心配がほとんどありません。
そのままの状態で食べられるため、虫歯が痛く料理や買い物をする気が起きないという方にもおすすめです。
おかゆ
おかゆも虫歯が痛むとき、摂取したい料理の一つです。
おかゆは水分が多いため、歯が痛む場合でもスルッと食べられる可能性が高いです。
また汁物と同じように、野菜や肉類、魚介類などさまざまな具材を入れて食べることができます。
さらに、おかゆは水分が多いことから、脱水症状の予防にもつながります。
唾液の量が少なくなると、虫歯の痛みが強くなるおそれがあるため、食事で水分補給ができるというのは大きなメリットです。
茶碗蒸し
虫歯が痛むものの、しっかりと食事らしいものを食べたいという方には、茶碗蒸しがおすすめです。
こちらは前述した食べ物と同じように、ほとんど噛まずに食べられる上に、栄養価が高いです。
具体的にはタンパク質やビタミン類などが多く含まれていて、免疫力の向上に役立ちます。
また食材のバリエーションを楽しめるというのも、茶碗蒸しの特徴です。
例えば栗を加えると、卵のなめらかな食感にホクホクとした食感が加わりますし、ホタテや銀杏などの具材とも組み合わせると、豪華な見た目になります。
ヨーグルト
虫歯が痛むとき、気軽に食べられるものとしては、ヨーグルトも挙げられます。
ヨーグルトも、咀嚼の必要なく食べることができますし、リンゴなどの食材と組み合わせることで歯の清掃性がアップします。
またヨーグルトには、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が豊富に含まれています。
これらの善玉菌は腸内環境を整え、免疫力を高める効果があります。
ちなみにヨーグルトには歯をつくるカルシウムも豊富ですが、こちらを摂取するタイミングとしては夕食後がおすすめです。
夕食後は、カルシウムの吸収率が高くからです。
ゼリー飲料
ゼリー飲料は、特定の栄養素を強化しているものが多く、虫歯がある方の食事としてはおすすめです。
また消化が良く満腹感が得られるため、食事の代替として活用できますし、片手で押し出すように食べられることから、移動中や作業の合間にも摂取できます。
ちなみに電解質を含むゼリー飲料であれば、水分補給も可能です。
虫歯が痛むときに食べてはいけないものは?
逆に虫歯が痛むときに食べてはいけないものとしては、甘いものや柑橘類、硬いものなどが挙げられます。
虫歯菌は砂糖を栄養にして歯を溶かす酸をつくるため、虫歯が痛むときの摂取はもっての外です。
またレモンなどの柑橘類の果物、トマトなどの野菜には強い酸が含まれているため、摂取すると虫歯が悪化するリスクが高まります。
さらに煎餅などの硬いものについても、痛みを悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
ちなみに、虫歯が進行して歯が脆くなっている場合、硬いものを食べると歯が欠けてしまうリスクもあります。
まとめ
虫歯が痛む場合は、前述した食事を摂りつつ、できる限り早く歯科クリニックを訪れましょう。
忙しいからといって通院せずにいると、いつまでも症状は改善しません。
またもっとも避けなければいけないのが、放置し続けた結果、痛みが引いて通院しなくなるケースです。
こちらは虫歯が治ったわけではなく、神経が死滅して痛みを感じなくなっただけであり、改善するには大掛かりな治療が必要になります。