【広島市中区宝町の歯医者で入れ歯治療】入れ歯の装着によって発音しづらくなる理由

入れ歯は歯がなくなった部分をカバーするために装着するため、通常は装着することにより、発音が良くなっていないといけません。

しかし、場合によっては、入れ歯を装着したことで逆にしゃべりづらくなるということが起こり得ます。

今回は、入れ歯の装着が発音のしにくさにつながる理由を解説します。

目次

入れ歯の装着によって発音しづらくなる原因5選

入れ歯を入れたことによって発音しにくくなる原因としては、主に以下のことが挙げられます。

・装着に慣れていない
・入れ歯が分厚い
・サイズが合っていない
・故障している
・痛みがある

各項目について詳しく説明します。

装着に慣れていない

入れ歯をしてすぐに発音のしづらさを感じた場合は、まだ装着に慣れていないことが考えられます。

入れ歯は患者さんの口に合わせて作製されるものですが、装着し始めてすぐ違和感なく使えるわけではありません。

時間が経つにつれて少しずつ慣れていき、ある程度使用することでやっと天然歯に近い感覚が得られます。

そのため、入れ歯を入れてすぐは装着に慣れておらず、以前より発音しにくくなったように感じることがあります。

入れ歯が分厚い

特に保険診療の入れ歯などに言えることですが、入れ歯が分厚いと発音のしにくさを感じる可能性が高いです。

具体的には入れ歯の下部分が厚い、もしくは人工歯が舌側に寄りすぎている場合、舌のスペースが狭くなってしゃべりにくさにつながります。

また舌側の縁が長すぎる入れ歯も、舌の運動を妨げて発音がしづらくなります。

ちなみに入れ歯が分厚い場合、咀嚼した後に食べ物の飲み込みにくさを感じることもあります。

サイズが合っていない

入れ歯のサイズが口内と合っていない場合、滑舌や発音への影響が大きくなります。

正確にフィットする入れ歯であれば、舌の動きが妨げられないため、自然な発音を実現できます。

一方合っていない入れ歯は、発音時の不快感や入れ歯の不安定さから、しゃべるのが億劫になる可能性があります。

またしゃべるのが億劫になるだけでなく、会話の際に何度も聞き返されることにより、ストレスが溜まるおそれもあります。

日々の生活でストレスが溜まると、よりコミュニケーションを取る機会が少なくなり、場合によっては人間関係などにも影響が出ます。

故障している

入れ歯を装着してからしばらく経過したタイミングで、発音のしづらさを感じるようになった場合は、故障していることも考えられます。

例えばお湯で洗浄したことなどによって入れ歯が変形したり、磨耗して噛み合わせが変化したりすると、うまく発音できなくなることがあります。

比較的軽い故障であれば、歯科クリニックでの調整や修理で対応できる可能性があります。

しかし大きく破損している場合は、一から入れ歯を作製し直さなければいけません。

痛みがある

入れ歯の装着に慣れていない場合、もしくは入れ歯が口に合っていない場合には、口内の痛みが生じることもあります。

また口内に入れ歯が当たり、痛みがあると口が動かしづらく、発音しにくくなります。

もちろん痛みを放置すると、より強い痛みが出て口を動かすのが困難になることも考えられます。

さらに入れ歯が当たっている痛みをそのままにすると、カタル性口内炎の発症にもつながります。

カタル性口内炎とは、入れ歯など物理的な刺激や不衛生な口内環境などが原因で起こる口内炎をいいます。

症状としては、口の中の粘膜が赤く炎症を起こし、さらに痛みが増すのが特徴です。

入れ歯での発音におけるトレーニング方法

入れ歯を装着した状態でスムーズに発音するには、自身にピッタリフィットした入れ歯を使用するだけでなく、患者さん自身である程度トレーニングも行う必要があります。

具体的には、サ行やタ行の発声練習が重要です。

サ行やタ行は、入れ歯を入れた方の多くが発音しにくくなる音です。

ハッキリ発音できるようになるまで、何度も声に出し続けることで、少しずつ入れ歯をした状態での発音方法が理解できるようになります。

またサ行やタ行以外にも発音のしづらさを感じるというという場合は、新聞や本などの活字を音読しましょう。
こうすることで、あらゆる音の発音に順応することができます。

自身だけではなかなかトレーニングがはかどらないという場合、家族や友人に協力してもらうのもおすすめです。

例えば、正しく発音できているかどうかをチェックしてもらうことで、客観的に問題点を把握できます。

ちなみに、自分自身で発音の状況について確かめたいという場合は、スマートフォンなどで録音した自分の声を確認してみましょう。

まとめ

入れ歯は口内のさまざまな機能を改善させるための装置です。

そのため、装着によって発音しづらくなったり、咀嚼がしづらくなったりといったことが起きてはいけません。

もし明らかに違和感があるのであれば、そのまま我慢して使うことはせず、治療を受けた歯科クリニックに相談してください。

もしかすると、口内や入れ歯に重大なトラブルが生じている可能性もあります。

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