【広島市中区宝町の歯医者で入れ歯治療】入れ歯で噛む練習をする際の順序について

入れ歯を装着することにより、歯を失った状態よりは間違いなく咀嚼能力が向上します。

しかし、いきなり何でも食べられるというわけではありません。

まずは噛む練習をして、少しずつ入れ歯に慣れる必要があります。

今回は、入れ歯で噛む練習をする際、食べるものの順序について解説します。

目次

まずはほとんど噛む必要がないものから食べる

入れ歯を装着した直後は、まず使用感に慣れるために、ほとんど噛む必要のないものから口にするようにしましょう。

例えばスープや味噌汁などの食べ物は、入れ歯の使用感を試すのに最適です。

またその他には、豆腐やプリン、ゼリーなどもおすすめです。

これらを口に入れ、噛む動作を行うだけでも、入れ歯を装着した状態での食事に少しずつ慣れることが期待できます。

少しずつ噛むものを増やし始める

ほとんど噛む必要がない食べ物に慣れてきたら、少しずつ噛む動作を増やすために、摂取するものを変えていきましょう。

お米に関しては、いきなり普通のご飯を食べるのではなく、やわらかめに煮込んだおかゆから始めるのがおすすめです。

またおかずに関しては、はんぺんなどわずかに噛む必要があるものの他、魚類を増やしていくと良いでしょう。

例えば魚の刺身や煮魚、うなぎのかば焼きなどは、やわらかいものの食事の満足感を得やすくなります。

肉類も少しずつ増やしていく

やわらかい魚類の咀嚼に慣れてきたタイミングで、今度は肉類も少しずつ食べるようにしましょう。

肉類の中には歯ごたえがあるものも多いですが、ハムやベーコンなどは比較的やわらかいため、これくらいの時期に摂取するのがおすすめです。

また肉類以外でいうと、ちくわやかまぼこなどの練り物、こんにゃくなどを食べても問題ないでしょう。

歯ごたえがあるものや咀嚼回数が増えるものを適宜摂取する

魚類も肉類も問題なく噛めるようになった場合、入れ歯の使用感にはかなり慣れたと判断できます。

そのため、ある程度歯ごたえがあるもの、咀嚼回数が増えるものも食べ始めて良いでしょう。

具体的には、おこわやイカの刺身、ビスケットやらっきょうなどが挙げられます。

おこわはモッチリした食感、イカの刺身はコリコリした食感があるため、入れ歯に慣れた状態で噛むトレーニングをするには最適です。

ビスケットに関してはあまりにも硬すぎるものはNGですが、一般的な硬さでサクッとした食感のものであれば、普通に噛める可能性が高いです。

またらっきょうはカリッとした独特な食感がありますが、入れ歯の装着に慣れていれば問題なく咀嚼できます。

天然歯でも硬さや噛みづらさを感じるものも摂取しよう

歯ごたえがあるものでも噛めるようになった場合、今度は天然歯でも硬さや噛みづらさを感じるものを摂取し始めるべきです。

例えば、スルメイカやビーフステーキなどの食べ物です。

スルメイカは、硬さがある上に何度も咀嚼しなければ飲み込めないため、かなり入れ歯の装着に慣れていないと食べるのが難しいです。

ビーフステーキについては、細かくカットしたとしても咀嚼回数は増加します。

またその他でいうと、タコの酢の物やおこしなども積極的に食べることをおすすめします。

最終的にはかなり硬いものでも食べられる

正しく順序通りに食べるものを増やしていけば、入れ歯の違和感に悩まされることなく、かなり硬いものでも食べられるようになります。

例えばピーナッツやたくあん、堅あげ煎餅なども、完全に入れ歯に慣れた状態であれば噛める可能性が高いです。

入れ歯で食べてはいけないものとは?

入れ歯を装着した後は、とにかく噛む練習をすることが大切ですが、どれだけ入れ歯に慣れても食べない方が良いものが存在します。

具体的には、ガムやキャラメルなどの粘着性があるものです。

入れ歯の状態でこれらの食べ物を噛むことにより、入れ歯がずれたり外れたりするリスクが高まります。

さらに入れ歯にこびりついてしまい、細菌が増殖することも考えられるため、注意が必要です。

また食べ方についてですが、入れ歯を装着している場合は片方の歯ばかりで噛んではいけません。

特に総入れ歯の場合、前歯と左右の奥歯をバランス良く使って咀嚼することが重要です。

例えば左側ばかりで噛むと、下顎総入れ歯の右側が浮いてしまい、咀嚼が安定しなくなります。

ちなみに、入れ歯の状態で食事を摂る場合、一度にたくさん口の中に入れないことも大切です。

入れ歯は天然歯をカバーするものですが、咀嚼力はどうしても天然歯より劣ります。

そのため、一度に多く口の中に入れると、噛めなかったり飲み込めなくなったりするリスクが高まります。

まとめ

入れ歯を装着したことでつい嬉しくなり、これまで食べられなかったものを好き放題食べてしまうというケースは少なくありません。

もちろん、食事の際の利便性が上がることは確かですが、ステップを踏まなければ入れ歯や口内組織に不具合が出る可能性があります。

そのため、やわらかいものから少しずつ慣れていき、最終的に天然歯と同じような食事が摂れるようになるまで地道にトレーニングをしましょう。

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