【広島市中区宝町の歯医者で入れ歯治療】入れ歯安定剤の使用によるリスクとは?

入れ歯安定剤は、名前の通り入れ歯を安定させるためのアイテムです。

入れ歯を装着している方の中には、安定剤を日常的に使用しているという方も多いかと思いますが、実際使用する場合はリスクについても把握しておきましょう。

今回は、入れ歯安定剤の使用に伴う主なリスクについて解説します。

目次

入れ歯安定剤のメリット

入れ歯安定剤を塗布すれば、入れ歯が外れにくくなり、食事や会話の際に安心感を得ることができます。

また入れ歯の床部分が粘膜や歯茎に接触すると痛みを生じることがありますが、安定剤があれば痛みや違和感は和らぎます。

その他、隙間を埋めて食べ物の侵入を防ぐことで、歯茎の炎症を防止できるのもメリットです。

パウダータイプやクリームタイプなど、さまざまなラインナップから商品を選べるのも魅力です。

入れ歯安定剤の使用によるリスク6選

入れ歯安定剤には多くのメリットがある反面、以下のようなリスクもあります。

・メンテナンスがしにくくなる
・噛み合わせが悪くなる
・細菌が繁殖しやすくなる
・入れ歯のフィット感が悪くなる
・アレルギーを引き起こす
・入れ歯の素材によっては使用できない

各項目について詳しく説明します。

メンテナンスがしにくくなる

入れ歯安定剤の種類によっては、使用することで入れ歯のメンテナンスがしにくくなるリスクがあります。

安定剤は入れ歯と歯茎の間に入れ、密着させる必要があるため、粘着力が強いタイプの場合は裏側に残りやすく、こびりつくことがあります。

こちらが取り切れないまま、新たに安定剤を塗布してしまうと、どんどん入れ歯は不衛生になっていきます。

ちなみにこびりついた汚れがあるからといって、強い力で入れ歯をゴシゴシと擦ってしまうと、劣化を早めてしまうおそれがあります。

噛み合わせが悪くなる

入れ歯安定剤を使用することにより、以前よりも噛み合わせが悪くなる可能性があります。

こちらは残留した安定剤が原因で、入れ歯の厚みが不均一になることが理由です。

また噛み合わせが悪い状態のまま入れ歯を使用し続けると、顎の骨への刺激が不足することにより、骨量が減少することも考えられます。

さらに特定の歯にばかり過度な不可がかかることで、破損のリスクも高まります。

ちなみに噛み合わせの悪さは口周りだけでなく、頭痛や肩こりといった全身症状を引き起こすこともあります。

細菌が繫殖しやすくなる

入れ歯を装着する方の中には高齢の方も多いですが、高齢の方は唾液の分泌量が減少するドライマウスの傾向にあります。

また入れ歯安定剤を使用している場合、こちらの傾向はさらに強くなります。

なぜなら、入れ歯安定剤の中には、口内の水分を吸収して接着するタイプがあるからです。

また口内の乾燥が顕著になると、細菌が繁殖しやすくなり、歯周病のリスクを高めるだけでなく誤嚥性肺炎も発症しやすくなります。

誤嚥性肺炎は、高齢の方の死因としてかなりの上位に位置するため、特に注意しなければいけません。

入れ歯のフィット感が悪くなる

入れ歯安定剤を過度に使用していると、入れ歯のフィット感がなくなってしまうことも考えられます。

こちらは過度な塗布により、入れ歯と口の粘膜の間に厚くなりすぎた層ができることが原因です。

入れ歯のフィット感がなくなると、当然口内は違和感だらけになりますし、食事や発音も満足に行えない場合があります。

さらに過剰な使用は皮膚トラブルにもつながるため、正しい量を守り、必要以上の使用は避けなければいけません。

アレルギーを引き起こす

入れ歯安定剤には、化学物質などが含まれることがありますが、こちらはアレルギーの発症につながるおそれがあります。

もちろん、入れ歯安定剤は安全性に十分配慮されていますが、大量に長期間使用し続けるとアレルギーを引き起こします。

またアレルギー反応が出た場合、口内の腫れやかゆみ、痛みなどの症状を伴います。

そのため口内に違和感を覚えたらすぐに使用を中止し、歯科医師や薬剤師などに相談しなければいけません。

入れ歯の素材によっては使用できない

残念ながら、入れ歯安定剤はすべての入れ歯に使用できるわけではありません。

例えばコンフォート義歯のようなシリコンで加工されているものについては、安定剤を使用できません。

もしこのような入れ歯に塗布したら、剥がすときにシリコンごと剥がれてしまったり、シリコンに安定剤がこびりついてしまったりすることがあります。

ちなみに入れ歯の素材に限らず、安定剤は就寝時には使用できません。

時間が経つにつれて安定剤が溶け出し、窒息などのリスクが高まるからです。

まとめ

入れ歯を装着している以上、入れ歯安定剤は必ず使用するものだと考える方もいますが、実際はそうとも限りません。

確かに、安定剤は入れ歯の機能性を高めてくれるものですが、場合によっては使用することで使い勝手が悪くなることもあります。

またトラブルが生じ、入れ歯を使い続けるのが困難になる可能性もあるため、適度に使用し、毎日のメンテナンスも怠らないようにしてください。

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