【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】虫歯予防として気を付けるべき歯に挟まりやすい食べ物

虫歯を予防するにあたっては、正しいブラッシングと食生活の改善が必要不可欠です。

また食生活においては、甘いものを食べすぎないことが対策として挙げられますが、歯に挟まりやすい食べ物にも注意が必要です。

今回は、どのようなものが歯に挟まりやすいのかを中心に解説します。

目次

歯に挟まりやすい食べ物が虫歯につながる仕組み

歯と歯の間に挟まりやすい食べ物は、歯の表面に付着した食べ物とは違い、一度挟まるとなかなか取れません。

食後、爪楊枝で挟まった食べカスを取り除く方は多いですが、歯と歯の間に挟まったものはこれでも取れない可能性があります。

また目に見えている部分の食べカスが取れたとしても、実際は歯と歯の間に残っているケースが多いです。

もちろん、口内に残存した食べカスはいずれプラークに変わり、虫歯だけでなく歯周病を引き起こす原因にもなります。

ちなみに、食べカスがプラークに変化するまでの時間は、食後4~8時間後と言われています。

そのため、食べ物が挟まったままだと、次のブラッシングまでにはすでにプラークが形成されていることが考えられます。

さらにプラークは、形成されてからおよそ24時間後に歯石へと変化します。

歯石が形成された場合、虫歯のリスクは極めて高くなりますし、自宅でのブラッシングでは取り除くことができません。

虫歯予防として注意すべき歯に挟まりやすい食べ物5選

虫歯予防を徹底するのであれば、甘いものだけでなく以下のような歯に挟まりやすい食べ物の摂取にも注意しましょう。

・肉
・麺類
・えのき
・トウモロコシ
・スナック

各項目について詳しく説明します。

お肉は線維質の食べ物であり、歯と歯の間に挟まりやすいです。

こちらは牛肉、豚肉、鶏肉のいずれにも言えることです。

特に、お肉はある程度弾力のある状態で食べることが多いため、何度も咀嚼する奥歯に詰まるケースがよく見られます。

麺類

麺類も、歯に挟まりやすい食べ物の一つです。

例えばラーメンや蕎麦などの麺は、嚙み切った状態でも細長く、一度歯と歯の間に挟まると非常に厄介です。

また麺類は咀嚼した後、口内で非常にやわらかくなるため、歯に挟まっている感覚があまりありません。

えのき

えのきは、歯に挟まりやすい野菜の代表格です。

えのきもお肉と同じく線維質の食べ物であり、かなりの高確率で歯と歯の間に挟まります。

またえのきは非常に噛み切りにくい食べ物でもあります。

長時間火を通してもシャキシャキしていることが多く、前歯で噛み切る際は思いっきり噛み切ることが多いです。

そのため、前歯と前歯の間に挟まりやすいです。

トウモロコシ

トウモロコシも、野菜の中ではかなり挟まりやすい部類に入ります。

特に挟まるリスクが高いのは、焼きもしくは茹でトウモロコシを丸ごと食べる場合です。

すでに可食部位がバラバラになっているコーンでも挟まるリスクは高いですが、丸ごとトウモロコシを食べる場合は前歯からかぶりつかなければいけません。

そのため、前歯を中心に線維質が入り込む可能性が高いです。

スナック

歯に挟まりやすい食べ物としては、スナックも挙げられます。

スナックは、そのままの状態だと乾燥していて軽いですが、口内で咀嚼していると重くしっとりした質感になります。

そのため、歯に絡みつくだけでなく、歯と歯の間にも入り込みやすいです。

奥歯のさらに奥、頬に近い部分にもへばりつくように挟まることがあるため、注意が必要です。

食べ物が歯に挟まりやすいその他の理由

上記のような挟まりやすいものを頻繁に食べているわけではないにもかかわらず、何かと歯に食べ物が挟まりやすいという方は、すでに虫歯を発症している可能性があります。

歯と歯の間は、歯ブラシが届きにくい場所です。

この部分に虫歯ができると、穴が開いて食べカスが挟まりやすくなります。

また過去に治療した歯の詰め物が劣化している場合も、食べ物が挟まるリスクは高まります。

歯と詰め物は、接着剤によってしっかり固定されていますが、装着から時間が経過すると徐々に隙間が目立つようになります。

特に保険診療の銀歯やレジンといった素材では、このような劣化が見られやすいです。

さらに、歯並びや噛み合わせに問題がある場合も、食べ物が挟まりやすくなります。

こちらはものを噛んだときの力のバランスが悪いことにより、特定の場所だけ噛む力が強くなり、隙間に食べ物を押し込んでしまうというケースです。

その他、歯ぎしりや食いしばりによって歯に強い力がかかり、歯が動いてしまって歯と歯の隙間が広くなることも考えられます。

まとめ

食べ物が歯に挟まることは、虫歯予防の観点からはなるべく避けた方が良いことです。

しかし、挟まりやすいものを一切食べてはいけないというわけではありません。

大事なのは、一度挟まったものをブラッシングですぐに除去するということです。

食後、口内に残った食べカスを100%除去することは不可能です。

それでもこまめにブラッシングを行い、なるべく食べカスが少ない状態を長くすることで、虫歯のリスクは軽減されます。

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