虫歯予防のため、食生活の改善に取り組んでいる方もいるでしょう。
しかし、野菜など栄養価の高いものばかり摂取するのは、決して簡単なことではありません。
そのため、例えば肉料理を食べるときも虫歯予防を意識することをおすすめします。
今回は、虫歯予防としてひき肉料理を食べるメリット・デメリットを解説します。
代表的なひき肉料理
家庭でつくられる代表的なひき肉料理には、ハンバーグやミートソース、餃子や麻婆豆腐などが挙げられます。
特に子どもがいる世帯では、これらの料理がつくられる機会も多いでしょう。
子どもはひき肉料理が大好きですし、大人の方でもそこまで嫌いな方はいないと思います。
また他の肉料理とは違い、ひき肉料理には虫歯予防効果を期待できる根拠があります。
虫歯予防としてひき肉料理を食べるメリット3選
虫歯予防の一環として、ひき肉料理を採り入れることには以下のようなメリットがあります。
・栄養のある野菜を同時に摂取しやすい
・安価で購入しやすい
・アレンジがしやすい
各メリットについて詳しく説明します。
栄養のある野菜を同時に摂取しやすい
ひき肉料理を虫歯予防として食べるメリットには、まず栄養のある野菜をあわせて摂取しやすいという点が挙げられます。
根菜類など食物繊維が豊富な野菜は、口内をキレイにして虫歯を予防しやすくなる効果があります。
例えばゴボウやレンコン、ニンジンなどが該当します。
しかし、これらの野菜を単体で毎日摂取するのは大変です。
特に野菜嫌いな方や子どもにとって、野菜を大量に食べなければいけない時間は苦痛でしょう。
一方、ハンバーグやミートソースなどのひき肉料理に根菜類を混ぜれば、ほとんど味の変化を感じることなく野菜を食べられます。
細かく刻んでひき肉料理に入れることで、一度に大量の野菜を摂取することも可能です。
安価で購入しやすい
ひき肉料理には、メインの食材であるひき肉を安価で購入しやすいというメリットもあります。
虫歯予防は、長期間継続しなければ意味がありません。
こちらはブラッシングだけでなく、食生活にも言えることです。
しかし、毎日お肉を購入していると、家計が圧迫されてしまう可能性があります。
特に牛肉は非常に高く、一般的な家庭では虫歯予防の一環とはいえ、毎日歯応えのある赤身肉のステーキをつくるというわけにもいきません。
その点、ひき肉はどの動物のお肉であっても比較的安価で購入できます。
そのため、長期間継続しなければいけない虫歯予防には向いていると言えます。
アレンジがしやすい
アレンジがしやすいという点も、虫歯予防としてひき肉料理を食べるメリットの一つです。
例えばハンバーグ一つにしても、ソースで食べるものからおろしハンバーグ、照り焼き風ハンバーグなどさまざまな味付けで楽しむことができます。
またミートソースについても、パスタやドリア、ラザニアなど使い方によってはまったく異なる料理がつくれます。
アレンジがしやすいということは、先ほども触れたように虫歯予防として継続しても飽きにくいということになります。
虫歯予防としてひき肉料理を食べるデメリットは?
ひき肉料理は虫歯予防に向いている点がある反面、向いていない点もあります。
具体的には以下の通りです。
・歯応えが少ない
・歯の間に詰まりやすい
各デメリットについて詳しく説明します。
歯応えが少ない
ひき肉料理のメリットとして、野菜をあわせて食べやすいという点について解説しました。
しかし、根菜を形が残った状態で食べるのと比べ、ひき肉料理に入れて食べる場合はどうしても歯応えが減ってしまいます。
もちろん、ひき肉そのものも通常のお肉と比べると食感が少ないです。
虫歯を予防するにあたって、歯応えはとても重要な要素です。
しっかり噛んで食べるものを採り入れることで、唾液の分泌量が増えて口内を洗い流す自浄作用もアップします。
そのため、やわらかいひき肉料理ばかりではなく、別途歯応えのあるものや食物繊維が豊富なものは多少摂取すべきだと言えます。
歯の間に詰まりやすい
ひき肉はやわらかく食べやすいですが、歯の間に詰まりやすいというデメリットがあります。
そもそもお肉自体が線維質であるため、歯に挟まりやすいというのが本当のところですが、ひき肉は特に挟まりやすいです。
粒が小さいためなかなか取れないことも多く、このような歯に詰まったものが磨き残しを引き起こす原因になります。
また磨き残したプラークは、時間が経つにつれて石化し、歯石に変わっていきます。
歯石は自宅でのブラッシングでは取り除けない上に、虫歯や歯周病を助長するため、非常に厄介です。
まとめ
野菜が得意ではない方、そこまで野菜を摂取する時間がない方などは、ひき肉料理にして効率的に摂取することをおすすめします。
ただし、本当の虫歯予防は、さまざまな栄養素をバランス良く摂取しなければ実現できません。
そのため、ひき肉料理だけ食べていれば良いわけでなく、魚や果物など別の栄養が含まれる食材も摂取するようにしましょう。