【広島市中区宝町の歯医者で入れ歯治療】入れ歯を装着し始めたときに避けるべき食べ物

入れ歯を装着したばかりの頃は、まだ感覚に慣れておらず、うまく使いこなせない可能性が高いです。
また入れ歯があれば歯がない方でも食事が摂りやすくなりますが、食べるものの内容によっては不便さを感じます。
今回は、入れ歯を装着し始めたときに避けるべき食べ物について解説します。

目次

入れ歯を装着し始めたときに避けたい食べ物6選

以下のような食べ物は、ある程度入れ歯の装着感や装着した状態での咀嚼に慣れてから、徐々に採り入れるようにしましょう。

・硬いもの
・パサパサするもの
・バラバラでまとまりにくいもの
・皮が口に残るもの
・弾力のあるもの
・ペラペラしたもの

各項目について詳しく説明します。

硬いもの

入れ歯を装着し始めたときに真っ先に避けるものとしては、まず硬いものが挙げられます。

まだ慣れていない状態で硬いものを食べると、入れ歯がずれたり欠けたりしてしまうおそれがあります。
具体的はナッツ類や硬い煎餅類などは控えるべきです。

またここでいう硬いものの中には、お肉など線維質で噛み切るのに力が要るものも含まれます。
もしお肉を食べるのであればなるべく薄いものを選び、筋を叩いて食べやすくしましょう。

ちなみにお肉については、周りに片栗粉や小麦粉をまぶして加熱することで、パサつきもある程度抑えられます。

パサパサするもの

入れ歯を装着してまだ日が浅い方は、パサパサするものもなるべく控えましょう。
具体的には、パンやさつまいも、ゆで卵などの食べ物です。

入れ歯に慣れていない場合、まだしっかりとものを咀嚼することができません。
咀嚼ができないということは、唾液の分泌量も減少するということであり、そのままだと飲み込みにくいです。

また入れ歯は高齢の方が装着するケースも多いですが、高齢の場合は誤嚥性肺炎のリスクも高まります。
誤嚥性肺炎は、食べ物を飲み込む際に誤って細菌が体内に入ることで生じる肺炎です。
高齢の方の代表的な死因としても有名であるため、注意してください。

ちなみに入れ歯でパサパサのものを食べる際には、水分やとろみを足した状態で治療することが望ましいです。
お茶や牛乳など、水分とあわせて摂取し、パサパサ感をなくすという方法もおすすめです。

バラバラでまとまりにくいもの

バラバラでまとまりにくい食べ物は、入れ歯との相性が悪いです。
なぜなら、入れ歯と歯茎の間などに挟まってしまい、適合が悪くなってしまう可能性があるからです。

入れ歯自体が虫歯になることはありませんが、部分入れ歯の場合は残っている天然歯で虫歯を発症することがあります。
また入れ歯と歯茎の間に食べカスが挟まると、プラークや歯石が形成され、フィット感の低い入れ歯になることも考えられます。

例えばミンチについてはつなぎを多めに使ってなるべくまとまるようにし、ブロッコリーなど噛んだらバラバラになるものは、とろみを足して食べやすくしましょう。

皮が口に残るもの

食べたとき皮が口に残りやすいものとしては、トマトや豆類などが挙げられます。

トマトや豆類の外側には、目に見えないほど薄い皮があります。
咀嚼力が十分であれば問題ありませんが、入れ歯を装着したばかりの頃は噛む力が弱く、これらの薄皮がどうしても口の中に残りやすくなります。

トマトについては、薄皮の影響を受けないために、なるべく火を通してやわらかくなったものを食べるべきです。
また豆類についても、やわらかくなるまで煮込むことで食べやすくなります。

弾力のあるもの

入れ歯を装着し始めた頃は、弾力のある食べ物もなるべく避けることが無難です。
ここでいう弾力のあるものには、かまぼこなどの練り物やこんにゃく、キノコなどが含まれます。

これらの食べ物も、十分に細かく咀嚼できないことから、パサパサしたものと同じように誤嚥または誤嚥性肺炎のリスクが高まります。

また弾力のあるものは、口内に入れて噛んだとしても、飲み込む直前まである程度の形が残っています。
さらに、煮込んでもそこまで硬さが変わらないケースもあるため、可能な限り避けるべきです。

ペラペラしたもの

ペラペラしたものとは、具体的には生の葉野菜や海藻類などを指しています。

入れ歯の装着感に慣れていない状態でこれらを食べると、噛み切りにくかったり、入れ歯に張り付いたりしてしまうおそれがあります。
このような状況が続くと、食事の際常に不快感を覚えることになりますし、なかなかスムーズに食事が進みません。

そのため、葉野菜は必ず加熱した状態で食べるようにしましょう。
ワカメなどの海藻については、やわらかくトロトロになるまで調理するのがおすすめです。

まとめ

入れ歯を装着し始めたときに避ける食べ物は、天然歯だけで食べる場合でもある程度食べにくいものばかりです。
そのため、慣れない人工物が口内にある状態で食べにくさを感じるのは当然です。
入れ歯の装着感に慣れてくれば、前述したようなものも比較的問題なく食べられるようになります。
その日が来るまで、焦らずにやわらかいものを中心に摂取しましょう。

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