【広島市中区宝町の歯医者で歯周病治療】歯周病予防にキノコが適している理由

歯周病を予防するために、毎日丁寧にブラッシングをしたり、定期的に歯石除去を行ったりしている方は多いかと思います。
またこれらのケアとあわせて、日々の食事にキノコを採り入れることでも、歯周病のリスクは下がります。
今回は、歯周病予防にキノコが適している理由を中心に解説します。

目次

歯周病予防としてキノコが適している理由3選

歯周病予防としてキノコを摂取すべき理由としては、主に以下のことが挙げられます。

・食物繊維が豊富
・免疫力が向上する
・カルシウムの吸収を助ける

各項目について詳しく説明します。

食物繊維が豊富

キノコには食物繊維が豊富に含まれていて、こちらが歯周病予防に一役買ってくれます。

食物繊維は、第6の栄養素ともよばれる成分で、キノコを含むさまざまな野菜や果物などに含まれます。
また食物繊維が豊富なキノコは、よく噛むことで唾液の分泌が促されます。
そのため、歯周病の原因菌を洗い流し、口内環境を改善してくれる効果があります。

さらに食物繊維には、糖尿病を予防してくれる効果もあります。

糖尿病は、血糖を利用するために必要なインスリンが不足することで起こる疾患であり、歯周病との関連性が深いことで知られています。
糖尿病が悪化すると、歯周病を発症することも考えられます。

水溶性食物繊維は、糖質の吸収速度を緩慢にするため、インスリン産生に負担をかけないように働くことで糖尿病を予防できます。
こちらは、間接的に歯周病を予防することにもつながります。

免疫力が向上する

キノコに含まれるβ-グルカンという成分には、免疫力を向上させる働きがあります。
そのため、歯周病に強い口内環境を手に入れることが可能です。

β-グルカンは、キノコや酵母に含まれる多糖類の一種で、免疫力を高めウイルスや細菌に対する抵抗力を高める効果があります。
ここでいう細菌には、当然歯周病菌も含まれています。

ちなみにβ-グルカンには、ガンを抑制する効果やコレステロール値を下げる効果、腸内環境を整える効果なども期待できます。

カルシウムの吸収を助ける

カルシウムの吸収をサポートするビタミンDが含まれていることも、キノコが歯周病予防に効果的な理由です。

カルシウムは、虫歯予防に必要な栄養素というイメージが強いですが、実際は歯周病を予防する際も必須です。
具体的には、カルシウムが顎の骨を強くし、歯がぐらつく症状を予防してくれます。

さらにカルシウムを多く摂取していれば、歯周病菌が増殖しにくくなり、歯周病の進行を抑制することができます。

またカルシウムは、単体だとあまり吸収されないという特徴を持っています。
このとき、キノコに含まれるビタミンDをあわせて摂取することにより、吸収率がアップしてより歯周病菌に強い口内環境が整います。

歯周病予防に効くキノコの種類

一口にキノコといっても、その種類は多種多様です。
そのため、毎日違い種類のキノコを食べるようにすれば、飽きずに継続して歯周病予防ができる可能性が高いです。

食用としてよく知られているのはしいたけやまいたけ、えのきだけやエリンギ、しめじやマッシュルームなどです。
これらは基本的に、スーパーでいつでも購入できるキノコであるため、歯周病予防を徹底したい方は採り入れるべきです。

ヤマブシタケの歯周病予防効果について

キノコにはさまざまな種類がありますが、中でも歯周病予防効果について注目されているのがヤマブシタケという種類です。

あまり聞き馴染みがないという方も多いかと思いますが、ヤマブシタケは中国や北米、日本にも広く分布する食用キノコの一種です。
老人の顎ひげにも似た、真っ白い針がたくさん垂れ下がった形状が特徴です。

独立行政法人国立長寿医療研究センターの研究によると、ヤマブシタケが歯周病や虫歯に対する予防効果を持つ可能性を示す試験結果が得られたとされています。

具体的には歯周病の原因菌に対し、各種キノコのエタノール抽出物のうちヤマブシタケにもっとも強い抗菌活性が認められたというものです。

一部の大型スーパーの中には、健康食品コーナーでヤマブシタケの商品を取り扱っていることがあります。

キノコの摂取方法について

歯周病予防としてキノコを摂取するのであれば、なるべくよく噛んで食べることをおすすめします。
よく噛むことにより、食物繊維の唾液の分泌量を増やす効果がさらにアップします。

またキノコを野菜や肉、魚介類などと一緒に食べることで、栄養バランスの取れた食事を摂取できます。
つまり、よりさまざまな栄養素の働きにより、歯周病を予防できるということです。

ちなみにキノコはさまざまな料理に使えるため、飽きないよう炒め物や煮物など、複数の調理法を試してみましょう。

まとめ

キノコは野菜などと比べて、嫌いな方が少ない食材です。
そのため、歯周病予防として野菜を摂取するのが苦痛に感じる方でも、キノコであれば続けられる可能性が高いです。
またキノコの種類によって、含まれる栄養素にも微妙な違いがあるため、さまざまな種類を採り入れるようにしましょう。
もちろん、ブラッシングやストレスの軽減など、その他の歯周病予防対策を組み合わせることも大切です。

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