【広島市中区宝町の歯医者で歯周病治療】歯周病の口臭にマウスウォッシュで対応する際の注意点

歯周病が原因で生じる口臭は、非常に強烈であることで知られています。
ひどければ数m離れた位置にいる相手にも、しっかりとそのニオイが伝わる程度です。
また歯周病の口臭対策の一つにマウスウォッシュが挙げられますが、使用する際はいくつかの点に注意すべきです。
今回はこちらの点を中心に解説します。

目次

マウスウォッシュにおける口臭への効果

マウスウォッシュを使用すれば、殺菌成分とフレーバーによってある程度歯周病から来る口臭は改善されます。

マウスウォッシュには殺菌成分が配合されているため、口臭の原因となる歯周病菌の増殖を抑え、ニオイを軽減してくれます。
またミントなどのフレーバーがついたマウスウォッシュは、口臭を一時的に隠し、口内に爽快感をもたらします。

ちなみに、マウスウォッシュによる口臭の軽減効果は、数時間~半日程度です。

歯周病の口臭にマウスウォッシュで対応する場合の注意点4選

歯周病による口臭がきつい場合、マウスウォッシュで手軽に対応しようと考える方は多いです。
しかし、実際はこれだけで対応することはおすすめできません。

マウスウォッシュを使用する場合には、以下の注意点があるからです。

・口内環境が乱れるおそれがある
・アルコールによる刺激がある
・ブラッシングを怠りやすくなる
・成分による悪影響のリスクがある

各項目について詳しく説明します。

口内環境が乱れるおそれがある

マウスウォッシュだけで歯周病の口臭をかき消そうとする場合、口内環境が乱れてしまうおそれがあります。

マウスウォッシュの適切な使用頻度は、1日に1~2回程度です。
これ以上使用すると、歯周病菌だけでなく、口内の必要な常在菌まで殺菌してしまう可能性があります。
また常在菌の数が少なくなると、歯周病の症状はかえって悪化することが考えられます。

さらに、虫歯を発症したり口内炎ができたりと、歯周病以外の疾患のリスクも高まります。

アルコールによる刺激がある

アルコールが含まれているマウスウォッシュは、歯周病から来る口臭予防として使用するのを控えた方が良いケースがあります。
具体的には、歯茎の炎症がひどいケースです。

歯周病を発症すると、歯茎が腫れたり炎症を起こしたりします。
このとき、マウスウォッシュに含まれるアルコールの一種であるエタノールが触れると、強い刺激を感じることがあります。

もちろん刺激が強いと、炎症が悪化したり痛みが生じたりすることも考えられます。

ちなみに、マウスウォッシュの中にはノンアルコールタイプの商品もあります。
ノンアルコールであれば、アルコール特有のピリピリとした刺激が少ないため、炎症や腫れが悪化する可能性は低いです。

また口内の乾燥も防ぎやすいため、症状にあわせてノンアルコールタイプの使用も検討しましょう。

ブラッシングを怠りやすくなる

歯周病の口臭対策として、マウスウォッシュを使用する場合、ブラッシングを怠るリスクが高まります。

歯周病の原因は、あくまで口内に存在する歯周病菌です。
また歯周病菌の温床になっているのがプラークであり、こちらをブラッシングで除去しない限り症状は改善しません。
つまりブラッシングがおろそかになると、プラークが残って口臭も出続けるということです。

しかし、マウスウォッシュを使用した後は口内がスッキリするため、プラークが落ちていなくてもキレイになった感覚を覚えます。
そのため、ついついブラッシングをおろそかにしがちです。

中にはブラッシングを行わず、マウスウォッシュのみで対応する方もいますが、必ず先にブラッシングでプラークを落とさなければいけません。

成分による悪影響のリスクがある

マウスウォッシュにはさまざまな成分が含まれていますが、場合によっては配合されている成分による悪影響が出ることも考えられます。

例えば、マウスウォッシュの中にはエッセンシャルオイルが含まれているものがあります。
エッセンシャルオイルは天然の香り成分であり、リラックス効果や抗菌作用などを得ることができます。

しかし、こちらを口内に入れることにより、アレルギー反応を起こす方もいます。
もしアレルギーの症状が出ると、口内が荒れてしまい、当然歯周病の症状が出ている歯茎の状態もより悪化します。

またアレルギーによって口内環境が悪化すると、歯周病から来る口臭は軽減するどころか、さらに強くなることも考えられます。

ちなみにエッセンシャルオイルは、ドラッグストアで購入できるマウスウォッシュに多く含まれています。
つまり手軽に購入できる商品の多くに配合されているということです。

まとめ

マウスウォッシュは非常に優れたオーラルケア製品ですが、歯周病を完治させることはできません。
あくまで口内環境を良くするためのものであり、歯周病の直接的な原因であるプラークの除去には至らないからです。
また歯周病を治せないということは、口臭を根本から治すのも難しいということになります。
もし口臭や歯茎の炎症などがひどいのであれば、歯科クリニックでプラークや歯石を除去しましょう。

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