【広島市中区宝町の歯医者で歯周病治療】歯周病予防のための歯磨き粉選びで注目したい成分

歯周病予防の基本は、丁寧なブラッシングです。
食べカスは歯周病を引き起こすプラークや歯石を形成するため、できる限り除去しなければいけません。
またブラッシングに欠かせないのが歯磨き粉ですが、歯周病予防を行うのであれば成分に注目して歯磨き粉を購入すべきです。
今回は、特に注目すべき成分をいくつか紹介します。

目次

歯周病予防のための歯磨き粉選びで注目すべき成分5選

ブラッシングで歯周病を予防するのであれば、以下の成分が配合された歯磨き粉を選ぶべきです。

・歯肉炎の予防成分
・歯肉炎、歯周炎の予防成分
・出血予防成分
・知覚過敏成分
・口臭予防成分

各項目について詳しく説明します。

歯肉炎の予防成分

歯肉炎は、簡単にいうと軽度の歯周病です。
歯茎が赤く腫れたり、ブラッシングのときに出血しやすくなったりと、軽い症状が見られるのが特徴です。
歯茎の炎症は部分的であるため、歯槽骨の吸収は見られません。

また歯周炎を予防するには、歯周炎の予防成分が入った歯磨き粉を選ぶ必要があります。
ここでいう歯周炎の予防成分とは、殺菌作用や細胞賦活作用を持つ成分のことを指しています。

細胞賦活作用は、細胞の機能を活性化させるまたは細胞の動きを活発にする作用です。
免疫力の向上や組織の保護など、さまざまな効果が期待できます。

ちなみに殺菌作用がある成分には、イソプロピルメチルフェノールや塩化セチルピリジニウム、トリクロサンなどが該当します。
細胞賦活作用のある成分には、塩酸ピリドキシンなどが該当します。

歯肉炎、歯周炎の予防成分

歯周病予防のために歯磨き粉を選ぶのであれば、歯肉炎と歯周炎を広範囲に予防してくれる成分にも注目しましょう。

前述の通り歯肉炎は軽度の歯周病のことを指していますが、これに対し歯周炎はかなり進行した歯周病のことを指します。
歯周ポケットが深くなり、歯茎から膿が出たり、歯が動揺したりする症状が見られます。
炎症は歯茎だけでなく歯槽骨にまで及び、歯槽骨の吸収も起こります。

また歯周炎の予防成分には、血行促進作用や抗炎症作用、収斂作用などが期待できる成分が含まれます。

収斂作用は、タンパク質を収縮させ、組織や血管を小さくする作用です。
止血や鎮痛などの効果が期待できます。

血行促進作用がある成分として有名なのは酢酸トコフェロールであり、抗炎症作用のある成分にはグリチルリチン酸やトラネキサム酸などが当てはまります。
さらに、アラントインや塩化ナトリウムには収斂作用があります。

出血予防成分

歯周病の代表的な症状の一つに、歯茎からの出血が挙げられます。

こちらは軽度の歯周病でも現れる症状であり、食事やブラッシングなどのわずかな刺激でも出血します。
口内の出血はすぐ止まりますが、頻繫に出血することから口内の不快感は残りやすいです。

ちなみに出血を防ぐ成分としては、先ほど抗炎症作用でも触れたトラネキサム酸が挙げられます。

知覚過敏予防成分

歯周病の症状の一つに、知覚過敏が挙げられます。
知覚過敏は、外部からの刺激や冷たいもの、甘いものなどに歯が触れたとき、ズキッとした一過性の痛みを感じる症状です。

歯周病を発症すると、少しずつ歯茎が下がって象牙質が露出するようになります。
こちらは歯肉退縮と呼ばれるものです。

また歯の表面はエナメル質という硬い組織で覆われているため、通常刺激や温度によって痛みが出ることはありません。
しかし、歯茎が下がると象牙質や歯根部が剥き出しになるため、少しの刺激でしみるような痛みが生じます。

歯周病予防のための歯磨き粉には、こちらの知覚過敏を予防する成分が含まれていることもあります。
具体的には、痛みを感じにくくする知覚鈍麻作用、象牙細管封鎖作用などがある成分です。

これらの成分は、歯磨き粉の成分表に硝酸カリウム、乳酸アルミニウムという名称で記載されています。

口臭予防成分

歯周病における厄介な症状の一つに、口臭が挙げられます。
こちらは歯周ポケットで歯周病菌が繁殖し、分解する過程で生成されるニオイです。
腐ったタマネギ、卵のようなニオイに例えられることがあります。

また歯周ポケットが深くなれば深くなるほど、こちらのニオイは強くなります。
さらに重度の歯周病の場合、膿を形成することもあるため、これらが合わさったときの口臭が強烈になるのは想像に難くありません。

歯周病予防のための歯磨き粉には、口臭を予防できるさまざまな成分も含まれています。
具体的にはラウロイルサルコシンナトリウム、殺菌作用も期待できる塩化セチルピリジニウムやトリクロサンなどが該当します。

まとめ

今回解説した歯周病の予防成分は、含有されている場合すべて歯磨き粉の成分表に記載されています。
そのため、歯周病を徹底的に予防したいのであれば、これらの成分がなるべく多く含まれる歯磨き粉を選ぶべきです。
また歯磨き粉だけでなく、歯茎を優しくケアできる歯ブラシを使用したり、サポートアイテムとしてデンタルフロスや歯間ブラシを併用したりすることも大切です。

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