ブラッシングは、清潔な口内環境を維持するにあたって非常に大事なことです。
またブラッシングは基本的に自宅で行うものですが、お昼は仕事や学校などで外出している方が多く、なかなか磨くことができません。
今回は、お昼にブラッシングができない場合の対策について解説します。
お昼にブラッシングをすることの重要性
ブラッシングは、一般的に朝と晩の1日2回行うのが基本です。
特に夜のブラッシングをしっかり行うことで、口内が乾燥しやすくなる就寝中の虫歯リスクを軽減できます。
しかし、もっとも理想的なのはやはり朝・昼・晩の3回行うことです。
正確にいうと、食後にはブラッシングを行うことが推奨されます。
朝や夜と同じく、お昼も出先で昼ご飯を食べるケースが多いです。
そのため、出先だからといってブラッシングをしなかった場合、お昼に食べたものがプラークに変化し、虫歯のリスクが高まります。
お昼にブラッシングができない場合の対策5選
お昼にブラッシングができない場合、以下の方法で代用することが望ましいです。
・水でうがいをする
・シュガーレスガムを噛む
・マウスウォッシュを使用する
・指歯磨きを行う
・食事内容を工夫する
各項目について詳しく説明します。
水でうがいをする
お昼に会社や学校でブラッシングができない場合は、トイレなど水が使用できるところでうがいだけでもすべきです。
しっかり口内をすすぐことができれば、食べカスや細菌はある程度洗い流せます。
特に甘い食べ物や飲み物を摂取した後は、積極的にうがいをすることが望ましいです。
またデスクワークなどを行う場合は、作業中に適宜口の中に水を含むだけでも、口内の乾燥を防いで虫歯のリスクを軽減できます。
シュガーレスガムを噛む
シュガーレスガムを噛むことも、お昼にブラッシングができない場合の対策です。
ガムを噛むことでも、唾液の分泌量が増えて自浄作用が高まるため、ある程度口内をキレイにすることができます。
このときポイントなのが、砂糖不使用のシュガーレスガムを選ぶことです。
砂糖の入った甘いガムは、唾液の分泌量を増やしてくれるものの、口内を虫歯が好む糖分で満たしてしまうため、おすすめできません。
一方砂糖不使用かつキシリトール入りのガムを噛むことで、十分に唾液の分泌が促され、なおかつ虫歯予防の効果も発揮してくれます。
マウスウォッシュを使用する
お昼にブラッシングができない場合は、マウスウォッシュを使用する方法もおすすめです。
マウスウォッシュは、本来ブラッシングを行った後の仕上げとして使用するものです。
そのため、通常はこれだけでブラッシングの代わりにはなりませんが、一時的に口内ケアを行う程度であれば代わりに使用できます。
またマウスウォッシュの使い方としては、まずパッケージに含まれた使用量を口に含みます。
その後、口に含んだマウスウォッシュを口内全体に行き渡るよう、20~30秒間すすぎます。
十分すすいだら、マウスウォッシュを吐き出します。
マウスウォッシュの成分を口内に残す必要があるため、ブラッシングの後のように最後水ですすぐ必要はありません。
指歯磨きを行う
指歯磨きも、お昼にブラッシングができない場合に行える対策です。
指歯磨きは、指に指サック型のデンタルケア製品をはめて、歯や歯茎を磨く口内ケアの方法です。
歯ブラシがない場所や介護が必要な場所など、さまざまなシーンで活用されます。
また指歯磨き用のデンタルケア製品には、指サック型歯磨きシートやシリコン指ブラシ、指サック型歯ブラシなどさまざまなものがあります。
ちなみに、指歯磨きを行うときの注意点は、通常のブラッシングとさほど変わりません。
適切な力加減で磨くことや、隅々まで丁寧に磨くこと、指サックを定期的に交換することなどが求められます。
食事内容を工夫する
お昼にブラッシングができない場合、食事内容を工夫することでも虫歯のリスクは軽減できます。
例えば白米やパン、うどんやパスタなどの精製された炭水化物は、口内で糖に分解されやすく虫歯菌のエサになります。
そのため、お昼のブラッシングが一切できないというのであれば、なるべく炭水化物を控えることをおすすめします。
どうしても炭水化物を食べなければ力が出ないというのであれば、前述したいずれかの方法で口内ケアを行ってください。
また歯にくっつきやすいものや歯と歯の間に挟まりやすいもの、酸性が強いものなども、昼食として摂取するのは控えるべきです。
これらは口内に多量のプラークを形成する上に、歯を溶かして虫歯を発症するリスクを高めます。
まとめ
お昼の時間帯は、必ずしもブラッシングをしなければいけないというわけではありません。
もっとも重要なのは、夜寝る前に行うブラッシングです。
しかし常に口内から食べカスやプラークを取り除き、キレイな状態にしておくことは、決して悪いことではありません。
そのため、少しでも虫歯のリスクを軽減させたいのであれば、お昼もさまざまな方法で口内をケアするべきです。