【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】歯磨き粉を購入する際に注意したい成分

ドラッグストアなどを訪れると、さまざまな種類の歯磨き粉が販売されています。
いずれもブラッシングに使用するものには変わりありませんが、価格帯や配合成分はそれぞれ異なります。
また歯磨き粉を購入する際には、いくつか注意すべき成分が存在します。
今回はこちらの内容について解説します。

目次

歯磨き粉を購入する際に注意すべき成分5選

歯磨き粉を購入する場合、なるべく以下の成分は含まれていないものを購入するのがおすすめです。

・研磨剤
・発泡剤
・人工甘味料
・防腐剤
・香味料

各項目について詳しく説明します。

研磨剤

研磨剤は、物体を削って磨くために使用する硬い粒や粉です。
歯磨き粉の研磨剤は、歯の表面の汚れや着色を落とすために使用され、主にダイヤモンドやジルコニアなどが用いられます。

しかし歯の健康を守るためには、なるべく研磨剤が入っていない歯磨き粉を選ぶべきです。
研磨剤は確かに汚れを落とす効果がありますが、歯の表面を傷つけてしまい、着色や知覚過敏のリスクが高まるおそれがあります。

歯の表面を削るということは、言い換えれば表面をザラザラの状態にするということです。
歯の表面がザラザラになると、その隙間に食べカスが入り込みやすくなり、着色成分も浸透しやすくなります。

また歯の表面には、非常に硬いエナメル質という組織があります。
研磨剤によってこちらが削られると、内部にある象牙質という組織が露出し、冷たいものなどの刺激で痛みが出る知覚過敏を発症しやすくなります。

発泡剤

発泡剤も、歯磨き粉を購入する際には注意したい成分の一つです。

発泡剤は泡立ちを良くしたり、泡が歯と歯の隙間に行き届き、汚れを効果的に除去したりする成分です。
また泡立ちが良くなることで、歯磨き粉が口内に広がりやすく、爽快感を得られるという点も特徴です。

しかし、発泡剤として歯磨き粉に含まれるラウリル酸ナトリウムは、口内炎や味覚障害などを引き起こすリスクがあります。
特に敏感肌の方はこれらのリスクが高くなるため、なるべく含まれていない歯磨き粉を選びましょう。

ちなみに発泡剤には、泡立ちが良くなることで磨けたつもりになってしまい、ブラッシングがおろそかになるというデメリットもあります。

人工甘味料

歯磨き粉には人工甘味料が含まれることもありますが、こちらもできれば避けるようにしましょう。
具体的にはサッカリンナトリウムやアスパルテーム、スクラロースといった成分です。

サッカリンナトリウムは、甘味を提供し使用時の味わいを改善するものです。
またアスパルテームはソフトドリンクやガムなど多岐にわたって使用されるもので、スクラロースはダイエット飲料などに用いられています。

しかし、これらの人工甘味料は、一部の研究で発がん性や神経毒性の可能性が指摘されています。
さらに腸内細菌への悪影響、長期使用による健康リスクが議論されるケースも多いです。

一般的には安全とされていますが、個人の体質などによって影響が懸念されるため、少しでもリスクを減らしたい方は避けるべきです。

防腐剤

防腐剤は、歯磨き粉の変質や腐敗を防ぐために添加される成分です。
主に細菌やカビなどの微生物の増殖を抑制する働きを持っています。

歯磨き粉は、短期間で使い切るものではないため、保存料としてこちらの防腐剤が含まれているケースが多いですが、防腐剤も少し不安が残る成分です。

歯磨き粉に含まれる防腐剤には、パラベンやEDTA(エチレンジアミン四酢酸)などがあります。
これらのうち、パラベンは口内の細胞に対し毒性があることが指摘されています。

またEDTAにも、同じような健康被害のリスクがあるとされているため、不安な方は防腐剤不使用の歯磨き粉を購入すべきです。
“無添加”という記載がある歯磨き粉は、防腐剤が一切含まれていません。

香味料

香味料は、歯磨き粉に香りをつけることにより、爽快感を出すために使用される成分です。
代表的なものにはペパーミント、シトラスミントといったフレーバーをつくるために用いられます。

しかし、これらの香味料に対してはアレルギー症状を持っている方がいます。
一般的に、以下のような香味料はアレルギーを引き起こしやすいとされているため、注意が必要です。

・ミント
・メントール
・ラベンダー
・ユーカリ など

特にアレルギー体質の方や、小さな子どもなどは症状が出やすくなります。
もしアレルギー症状が出てしまったのであれば、即座に使用を中止し、歯科医師に相談しなければいけません。

ちなみに、他でいうとココナッツオイルとジメチルアミノプロピルアミンからつくられる界面活性剤であるコカミドプロピルベタインなども、アレルギーのリスクがあります。

まとめ

歯磨き粉を購入するとき、わざわざ成分までしっかりチェックしているという方は少ないかと思います。
しかし、自身に合った歯磨き粉を使用するには、しっかり成分まで確認しなければいけません。
また極力健康被害などを防ぐためにも、前述した成分が配合されているかどうかをチェックし、より安全性の高い歯磨き粉を選ぶのが望ましいです。

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