【広島市中区宝町の歯医者で入れ歯治療】入れ歯を装着した状態での飲み物の摂取について

入れ歯を装着する場合、食事に関する注意点がいくつかあります。
例えば、最初は硬いものの摂取を控えたり、食材を細かく切って食べたりすることが求められます。
また食べ物だけでなく、飲み物の摂取にも気を付けるべきです。
今回は、入れ歯を装着した状態での飲み物の摂取について解説します。

目次

入れ歯を装着した状態で飲まない方が良いもの

以下の飲み物については、入れ歯を口に入れた状態で飲むべきではありません。

・熱い飲み物
・着色しやすい飲み物
・炭酸飲料

各項目について詳しく説明します。

熱い飲み物

入れ歯を装着した状態で摂取するのは、冷たいもしくは常温に近い飲み物だけにしておきましょう。

あまりに熱い飲み物は、入れ歯を装着している部分の粘膜を刺激し、火傷の原因になる可能性があります。

また熱すぎる飲み物は、入れ歯の変形や材質の劣化を招くことにもつながります。
入れ歯が変形もしくは劣化すると、徐々に口内での安定感がなくなったり、口内粘膜に当たって痛みを感じたりすることが考えられます。

そのため、熱い飲み物は60℃以下に冷ましてから飲むようにしましょう。
どうしても温かい飲み物を飲みたいのであれば、温度を測ってから摂取するのが望ましいです。

ちなみに、ここでいう飲み物にはお茶などのドリンクだけでなく、スープも含まれます。

着色しやすい飲み物

着色しやすい飲み物も、入れ歯を装着した状態では摂取すべきではありません。

例えばコーヒーや紅茶、赤ワインなどの飲み物は、入れ歯に色が付着しやすい飲み物です。
こちらの着色はステインというもので、入れ歯の審美性を低下させてしまいます。

特に紅茶や日本茶に含まれるタンニンは、入れ歯に茶渋が付着する原因になるため、あまり摂取しないことをおすすめします。

もし着色しやすい飲み物を摂取するのであれば、入れ歯に当たらないようにストローを使用する方法が有効です。
入れ歯の奥の方でストローを噛み、喉の近くで飲むことで、入れ歯の着色リスクは軽減されます。

ただし温かい飲み物やアルコール類は、ストローで飲むには刺激が強いため、控えるようにしてください。

炭酸飲料

炭酸飲料も、入れ歯を装着した状態では摂取しない方が良い飲み物です。

炭酸飲料に含まれる色素や酸は、入れ歯の材質を変色させたり、劣化させたりする可能性があります。
また炭酸飲料を頻繁に摂取すると、口内が酸性になりやすく、入れ歯の周りの歯茎や粘膜に炎症を起こすことも考えられます。

そのため、コーラやサイダーなどを飲むときは入れ歯を外すか、ストローを使用するのが望ましいです。

ちなみに、入れ歯の状態で炭酸飲料を飲んだ場合、浸け置き洗いをする前にしっかりと炭酸飲料を洗い流さなければいけません。
入れ歯洗浄剤は、炭酸飲料と反応してガスを発生させたり、危険な状態になったりすることが考えられます。

入れ歯で飲み物を飲むときの基本的なポイント

入れ歯の状態で飲み物を飲む場合、少量ずつ口に入れるのが基本です。
一度に大量の飲み物を飲むと、入れ歯が外れたり、むせたりする可能性があります。

また飲み込むときには舌を動かすことを意識し、入れ歯と舌の動きがスムーズになるように練習しましょう。

さらに飲み物を飲んだ後は、うがいをして口内を清潔に保ち、入れ歯も外して洗浄します。
入れ歯に一切悪影響を与えない飲み物は、常温の水だけです。
そのため、お茶など本来口内が汚れるイメージがない飲み物であっても、摂取した後はしっかりブラッシングを行うべきです。

ちなみに、食事中にお茶やジュースなどを飲むときは、適宜水を飲んで口内をリセットするのが望ましいです。

異変を感じたらすぐに対処すべき

入れ歯の状態で飲み物を飲むとき、何らかの異変を感じたら、すぐに対処しなければいけません。

例えば、飲み込むときに痛みや違和感がある場合は、無理に飲み込まずすぐに歯科クリニックの医師に相談しましょう。

また入れ歯を使用する方の中には、入れ歯安定剤を使用する方も多いです。
安定剤は、入れ歯の緩みを抑えて口内で安定させるためのものですが、安定剤がなければ満足に飲み物を飲めない場合は危険です。

このようなケースでは、入れ歯の形状や品質に問題がある可能性が高いため、歯科クリニックで問題を解決しなければいけません。
安定剤はあくまで対症療法的な考え方であり、入れ歯の緩みを根本から改善できるものではありません。

ちなみに、安定剤を使用した状態で飲み物を飲むと、安定剤が溶け出して口内や入れ歯がべたつくことがあります。
こちらは基本的に、安定剤の使用量が多すぎることが原因であるため、調整すれば改善できます。

まとめ

入れ歯は失った歯を補うための治療ですが、天然歯と同じような機能を発揮することはできません。
そのため、食事や発音などあらゆる場面で不便さを感じる可能性はあります。
もちろん、入れ歯に慣れてくれば気になりませんが、装着し始めの頃は食べたり飲んだりすることへのストレスも溜まりやすいです。
焦らず少しずつ慣れていき、自然に食事ができるようになりましょう。

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