虫歯予防のために、しっかりブラッシングをしているという方は多いかと思います。
しかし、食生活まで気にしている方はそう多くはありません。
また身体に良い食べ物といえば野菜などが挙げられますが、実はお肉にも虫歯予防効果があります。
今回は、虫歯予防として豚肉を摂取するメリット・デメリットを解説します。
虫歯予防として豚肉を摂取するメリット4選
虫歯予防として豚肉を摂取することのメリットとしては、主に以下の通りです。
・ビタミンB群が摂取できる
・タンパク質が摂取できる
・咀嚼回数が増える
・調理のバリエーションが豊富
各メリットについて詳しく説明します。
ビタミンB群が摂取できる
豚肉はビタミンB群が豊富であるため、ある程度の虫歯予防効果が期待できます。
中でも効果的なのは、ビタミンB1です。
ビタミンB1は水溶性ビタミンの一種で、別名チアミンとも呼ばれるものです。
糖質をエネルギーに変える代謝に不可欠な栄養素として知られています。
またビタミンB1は、疲労回復や免疫力向上に役立ち、間接的に口内環境を整える効果が期待できます。
疲れがたまると口内を含む身体の調子が悪くなりやすいですし、免疫力が下がると虫歯を含む感染症のリスクが上がります。
豚肉は、これらのマイナスな影響を軽減してくれます。
タンパク質が摂取できる
タンパク質が摂取できるという点も、虫歯予防として豚肉を摂取することのメリットです。
タンパク質は、アミノ酸が多数結合してできた高分子化合物で、身体のさまざまな組織や機能の構成要素として重要な栄養素です。
ここでいう身体の組織には、歯や歯茎も含まれます。
つまり、タンパク質は歯や歯茎の構成に不可欠な栄養素だということです。
豚肉には、良質なタンパク質が含まれていることで知られています。
特にヒレ肉やロース肉は脂肪が少なく、タンパク質の含有量が高い部位として人気があります。
咀嚼回数が増える
豚肉を積極的に摂取することにより、咀嚼回数が増えて虫歯予防効果はアップします。
こちらは、唾液の分泌量増加につながるからです。
豚肉は他の食品に比べて、ある程度噛み応えがあります。
牛や鶏などの場合、脂の乗っている部位は火を入れるととろけるような食感になりますが、豚肉は比較的歯応えが残りやすいです。
また咀嚼回数が増えると、口内でつくられる唾液の量が多くなります。
唾液には口内の殺菌作用だけでなく、食べカスやプラークを洗い流す自浄作用もあります。
そのため、分泌量が増えれば必然的に虫歯は予防できます。
調理のバリエーションが豊富
豚肉は調理のバリエーションが豊富であるため、虫歯を予防する食品として摂取しやすいです。
例えば炒め物や煮物にも使用できますし、揚げたりスープに入れたりしても美味しく食べられます。
虫歯予防は、半永久的に継続していかなければいけないものです。
そのため、継続して食べられる食品を選ぶことが大切です。
豚肉はさまざまな調理法で食べられるため、簡単に飽きてしまう心配が少なく、長い期間食べ続けられる可能性が高いです。
虫歯予防として豚肉を摂取するデメリット3選
一方、虫歯予防として豚肉を摂取するデメリットとしては、以下のことが挙げられます。
・歯に詰まりやすい
・食べカスが残りやすい
・脂質過多になる可能性がある
各デメリットについて詳しく説明します。
歯に詰まりやすい
豚肉はある程度の噛み応えがあるため、食べる際は何度も咀嚼しなければいけません。
こちらは、歯に触れる機会が多いと言い換えることができます。
また豚肉は繊維質の食べ物であり、歯と歯の間や歯の溝に詰まりやすいというデメリットがあります。
そのため、摂取することで唾液の分泌量が増加するとはいえ、食後のブラッシングは丁寧に行わなければいけません。
食べカスが残りやすい
豚肉は歯に詰まりやすいだけでなく、咀嚼してボロボロした状態になった食べカスが残りやすいという特徴もあります。
こちらの食べカスは虫歯の栄養源となり、虫歯のリスクを高める可能性があるため、注意が必要です。
咀嚼に伴う唾液の分泌量増加により、ある程度は流れるかと思いますが、こちらもブラッシングでしっかり除去しましょう。
脂質過多になる可能性がある
豚肉にはさまざまな調理のバリエーションがあるという話をしましたが、調理の方法によっては脂質過多になる可能性があります。
そのため、虫歯予防として継続的に摂取するのであれば、調理法には気を付けましょう。
具体的には脂身をなるべく除去し、茹でたり煮込んだりといった調理法で食べるのがおすすめです。
まとめ
豚肉を正しく摂取すれば、ただ単にブラッシングを徹底するよりも虫歯を予防できる可能性はアップするため、定期的に摂取することをおすすめします。
しかし、本当に大事なのは豚肉だけでなく、野菜や果物など他の食べ物もバランス良く摂取することです。
野菜には野菜、果物には果物、お肉にはお肉にしか摂取できない栄養素があるということを覚えておきましょう。