虫歯を予防するために重要なこととしては、ブラッシングや歯科検診だけでなく食生活も挙げられます。
甘いものややわらかいものばかり食べていると、虫歯のリスクは高まります。
また虫歯を予防するための重要な栄養素の一つに、ビタミンCが挙げられます。
今回は、ビタミンCの効率的な摂取方法を中心に解説します。
ビタミンCの虫歯予防効果
ビタミンCには、主に以下のような虫歯予防効果があります。
・歯の構成成分の生成サポート
・歯茎の健康維持
・抗酸化作用
・唾液分泌促進作用
歯の主要な構成成分に象牙質というものがありますが、ビタミンCはこちらの生成に関与しています。
また歯茎はコラーゲン線維でつくられていますが、ビタミンCはコラーゲンの生成を促進するため、歯茎の健康維持につながります。
さらにビタミンCに含まれる抗酸化作用は、口内を細菌から守り、虫歯のリスクを減らす効果があります。
ちなみにビタミンCには、唾液の分泌を促す作用もあります。
唾液は口内環境を整えてくれる役割があるため、分泌量が多ければ多いほど虫歯を予防しやすくなります。
ビタミンCが豊富な食べ物
ビタミンCが多く含まれる食べ物としては、主に柑橘類や野菜が挙げられます。
柑橘類でいうと、レモンやオレンジ、キウイフルーツなどに多く含まれています。
野菜でいうと赤パプリカや黄パプリカ、ブロッコリーやピーマンなどからたくさん摂取できます。
ちなみにブロッコリーやピーマンは、ビタミンKや食物繊維も豊富です。
ビタミンKはカルシウムを歯に沈着させ、エナメル質を強化する働きがあったり、歯茎の炎症を抑えたりする効果があります。
また食物繊維は、唾液の分泌促進、健康な歯の基盤となる腸内環境の改善などにつながります。
ビタミンCを効率良く摂取する方法4選
虫歯予防の一環としてビタミンCを効率的に摂取するには、以下の方法を実践してみましょう。
・食材を生で食べる
・調理時間を短くする
・こまめに摂取する
・サプリメントを活用する
各項目について詳しく説明します。
食材を生で食べる
ビタミンCを効率良く摂取するには、前述したような食材をなるべく生で食べることが望ましいです。
なぜなら、ビタミンCは熱に弱いからです。
例えば炒めたり揚げたりといった調理法だと、ビタミンCが豊富に含まれた食材であっても、著しく摂取効率が悪くなってしまいます。
そのため、野菜や果物など、生で食べられるものについてはそのまま食べることをおすすめします。
調理時間を短くする
虫歯予防としてビタミンCを摂取する場合、調理時間はなるべく短くすることをおすすめします。
例えば茹でる・煮るという調理方法よりも、蒸すもしくは電子レンジで短時間加熱することにより、調理の手間が省けます。
またもし茹でたり煮たりするのであれば、スープや味噌汁など、溶け出したビタミンCも一緒に摂取できる料理にしましょう。
単純に熱するだけだと、前述の通り摂取効率が悪くなります。
こまめに摂取する
ビタミンCについては、なるべくこまめに摂取することも大切です。
ビタミンCは、現代人が不足しがちな栄養素であるにもかかわらず、体外への排出が早いです。
そのため、野菜や果物を大量に食べたとしても、時間が空くとすぐに体内からなくなってしまいます。
もし虫歯予防としてビタミンCを摂取するのであれば、数回に分けて摂取することが望ましいです。
例えば朝昼晩の食事では必ずブロッコリーやピーマンを摂取したり、間食としてオレンジやキウイフルーツを食べたりするのが理想です。
サプリメントを活用する
ビタミンCを摂取する際は、食材だけでなくサプリメントも併用することをおすすめします。
食材だけで十分なビタミンCを摂取することは、決して簡単ではありません。
さらに虫歯予防には、他のビタミン類やカルシウム、リンといった栄養素も摂取する必要があります。
そのため、補助的な役割としてサプリメントを使用すべきです。
またサプリメントを選ぶときのポイントとしては、品質や形状、その他の栄養素などが挙げられます。
品質については、GMP認定工場で製造されているか、第三者機関による品質検査を受けているかといったポイントを確認しましょう。
形状については錠剤やカプセル、粉末などがありますが、多くの方が飲みやすいと感じるのは錠剤もしくはカプセルタイプです。
そして忘れてはいけないのが、ビタミンCの吸収を助ける成分が含まれているかどうかのチェックです。
例えばパッケージ裏の成分表にバイオぺリンなどが記載されている場合、ビタミンCを効率良く摂取できるサプリメントであることがわかります。
まとめ
虫歯予防の基礎はブラッシング、歯科検診、食生活の3つです。
どれか一つでも欠けてしまうと、虫歯のリスクは高まってしまいます。
もちろんブラッシングがおろそかで歯科検診にも通わず、何でも好きなものを食べているような方は、複数本虫歯を同時に発症することも考えられます。
そのため、まずは各項目の問題点を見直すところから始めてみましょう。