虫歯予防の基本は丁寧なブラッシングとフッ化物による口腔ケア、食生活の改善、そして定期的な歯科検診です。
またここでいう食生活の改善とは、主に虫歯予防効果のある食べ物を摂取することを指しています。
今回は、虫歯予防効果が期待できるアーモンドフィッシュのメリットを中心に解説します。
アーモンドフィッシュの概要
アーモンドフィッシュは、素朴な甘さを持つカタクチイワシなどの小魚と、香ばしいアーモンドを組み合わせたお菓子です。
子どもの頃、学校の給食でも口にしたことがある方は多いかと思います。
いつでも手軽に栄養補給ができる点が特徴で、子どものおやつから大人のおつまみまで幅広く愛されています。
ちなみにアーモンドフィッシュには、アーモンドと小魚の他、砂糖やゴマ、醤油やみりんなども含まれていることがあります。
アーモンドフィッシュの虫歯予防効果
アーモンドフィッシュの虫歯予防効果は、アーモンドの効果と小魚の効果に分けられます。
それぞれ別々に解説します。
アーモンドの虫歯予防効果
アーモンドはある程度噛み応えのあるナッツ類であり、噛むことで唾液の分泌量が増加します。
そのため、口内の酸を中和したり、細菌や食べカスを洗い流したりして虫歯を予防しやすくなります。
またアーモンドフィッシュには砂糖が含まれることがありますが、こちらの量は決して多くありません。
むしろアーモンドは糖分が少ないため、虫歯の原因となる細菌の活動を抑制し、酸の生成を減らします。
さらに、アーモンドは歯の表面に付着したプラークを物理的に取り除き、歯を清潔に保つ効果もあります。
ちなみに、アーモンドに含まれるビタミンB2は、口内粘膜の健康維持に重要です。
つまり、摂取することで歯周病や口内炎など、虫歯以外の口内トラブルも予防・解決できる可能性があるということです。
小魚の虫歯予防効果
アーモンドフィッシュに含まれるカタクチイワシなどの小魚には、骨や歯の主成分であるカルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムは、歯の組織を丈夫にし、虫歯に強い歯をつくるのに欠かせない栄養素です。
また小魚からは、マグネシウムなどの他のミネラルも摂取可能です。
これらの栄養素は、歯の表面にあるエナメル質の強化をサポートしてくれます。
もちろん、小魚もアーモンドと同じように噛み応えがあるため、唾液の分泌量を増やしてくれます。
アーモンドフィッシュの健康作用について
アーモンドフィッシュは虫歯を予防してくれるだけでなく、以下のようなさまざまな健康作用も期待できます。
・脳の活性化、血液サラサラ効果
・美容、健康維持
・腸内環境の改善
小魚に含まれるDHAやEPA(オメガ3脂肪酸)には、血液をサラサラにする効果や脳の機能を高める効果があります。
またアーモンドに含まれるビタミンEには強い抗酸化作用があり、美肌効果や老化防止に役立ちます。
さらに、アーモンドにはレタスのおよそ10倍ともいわれる食物繊維が含まれていて、便秘解消や腸の健康に貢献します。
アーモンドフィッシュのその他のメリット
アーモンドフィッシュには、手軽に食べられるというメリットがあります。
そのままでももちろん美味しく食べられますし、サラダのトッピングなどに使用することも可能です。
もちろんスーパーやドラッグストアなどで購入できるため、虫歯予防の一環として継続しやすいです。
またアーモンドフィッシュの多くは個包装であり、丁度良い量が一袋に入っています。
個包装の場合、外に持ち運んで食べる際に便利ですし、一度に多くの量を摂取しすぎる心配も少なくなります。
虫歯予防としてアーモンドフィッシュを摂取する際の注意点
冒頭で触れたように、アーモンドフィッシュには砂糖やみりんなどの糖分が含まれていることがあります。
そのため、食べすぎるとアーモンドや小魚が持つ虫歯予防効果を、砂糖の虫歯リスクが上回ってしまうことが考えられます。
また小魚自体にはそこまで注意点はありませんが、アーモンドは過剰に摂取すると肌荒れや吹き出物を引き起こす原因になります。
なぜなら、脂質を多く含むナッツだからです。
またアーモンドの食物繊維は不溶性であり、食べすぎると便が硬くなってしまい、便秘や腹痛の原因になります。
さらに、アーモンドに含まれるアルギニンという成分には、ヘルペスや口内炎を引き起こすリスクもあります。
もちろん、これらはすべて適量を守らなかった場合に起こり得ることで、通常通り食べていれば特に問題ありません。
ちなみにアーモンドフィッシュ一袋の内容量は商品によって異なりますが、1日の摂取量の目安は大体30~40g程度とされています。
まとめ
アーモンドフィッシュは、虫歯を予防したい方はぜひ習慣的に食べるべきものの一つです。
アーモンドと小魚、両方の虫歯予防効果を得ることができ、なおかつ他の健康作用にも期待が持てます。
もちろん、アーモンドフィッシュだけで虫歯が予防できるわけではありませんが、栄養不足の自覚がある方は特に日々の食事に採り入れるべきです。