【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】ゴマの虫歯予防効果や注意点について

手軽に栄養を摂取できる食品の一つに、ゴマが挙げられます。
ゴマはゴマ科ゴマ属に属する一年草の植物で、種子の色によって白ゴマや黒ゴマ、金ゴマに分けられます。
またゴマには虫歯予防効果があり、さまざまな健康効果も期待できます。
今回は、ゴマの虫歯予防効果やその他のメリット、摂取する際の注意点を解説します。

目次

ゴマの虫歯予防効果

ゴマを摂取することにより、以下のような虫歯予防効果が得られます。

・プラークの除去
・カルシウムの摂取
・抗菌作用
・再石灰化の促進

各項目について詳しく説明します。

プラークの除去

ゴマを摂取することで、プラークの除去をサポートする効果を得られます。

プラークは、口内に残った食べカスが変化したものであり、直接的な虫歯の原因になります。
そのため、できる限り口内から除去しなければいけません。

ゴマを噛むことにより、歯の表面のプラークをこすり落とすのをサポートする効果が期待できます。

カルシウムの摂取

ゴマが虫歯予防に効果的な理由としては、カルシウムが豊富に含まれていることも挙げられます。

ゴマはカルシウムが豊富であり、こちらは歯のエナメル質を強化し、健康を保つために重要なミネラルです。
さまざまな料理に振りかけるだけで簡単にカルシウムが摂取できるゴマは、非常に虫歯予防がしやすい食品の一つだと言えます。

抗菌作用

ゴマから精製されるゴマ油には、抗菌作用が期待できます。

ある研究によると、ゴマ油は虫歯の原因となる細菌、特にミュータンス菌に対して抗菌作用を発揮することが示唆されています。

再石灰化の促進

ゴマを日々の食事に採り入れることにより、歯の再石灰化を促進できます。

再石灰化は、酸によって歯のミネラルなどが溶け出す脱灰の後、再び溶け出した成分を歯に戻して修復する働きです。
ゴマから抽出した成分には、こちらを促す可能性があるという研究報告が存在します。

ゴマにおけるその他のメリット

ゴマは非常に栄養価が高い食品であり、虫歯予防以外にもさまざまな健康効果が期待できます。

ゴマ特有の成分であるセサミンなどは、高い抗酸化作用を持っています。
これにより、老化防止や生活習慣防の予防につながります。

またゴマには不飽和脂肪酸が豊富に含まれていて、血中のコレステロール値を下げたり、血液をサラサラにしたりする効果があります。

さらに、食物繊維による便秘予防や腸内環境の改善効果、タンパク質による筋肉や骨の強化などもゴマのメリットです。

ちなみに、ゴマが持つ高い抗酸化作用は、肌や髪の健康維持にも寄与します。
つまりアンチエイジング効果があるということです。

虫歯予防の一環としてゴマを摂取する際の注意点

虫歯予防の一環としてゴマを摂取する場合、以下の点には注意が必要です。

・歯に挟まりやすい
・感染のリスク
・消化不良

各項目について詳しく説明します。

歯に挟まりやすい

ゴマは小さくある程度の硬さがある食品のため、歯と歯の間や歯周ポケットに挟まりやすく、不快感や炎症の原因になることがあります。

特に虫歯治療で歯と歯の間の虫歯を詰めた場合、古い詰め物の隙間にゴマが詰まって黒く見えることがあります。
こちらは歯の審美性を大きく損ないます。

感染のリスク

歯科クリニックで親知らずの抜歯などを行った後は、なるべくゴマの摂取を避けることをおすすめします。
なぜなら、歯茎にキズがあるときにゴマが挟まると、感染症を引き起こすリスクが増大するからです。

消化不良

ゴマは食物繊維を豊富に含む食品です。
適量であれば問題ありませんが、過剰に摂取すると消化不良を引き起こすことがあります。

またゴマの硬い皮はそのままでは消化されにくく、食べすぎると腹痛や下痢につながることも考えられます。
特に胃腸が弱い方は注意が必要です。

ゴマの虫歯予防効果を高める方法

ゴマが持つ虫歯予防効果を高めるには、すりゴマを摂取することをおすすめします。

前述の通りゴマは硬い皮に覆われているため、そのまま食べても栄養が吸収されにくい性質があります。
一方すりゴマにすることで皮が砕かれ、栄養が吸収されやすくなりますし、炒りゴマと比べると歯と歯の間に挟まるリスクも軽減されます。

またすりゴマには酸化しやすいという特徴があるため、摂取する場合は炒りゴマを食べる直前にすり潰すのが効果的です。

ちなみに、ゴマの1日の摂取量の目安は、大さじ1~2杯程度です。
この摂取量を守ることにより、デメリットを避けつつ虫歯予防効果を高めたり、栄養を摂取できたりします。

ゴマ好きの方は、つい大量にかけてしまいがちなため、注意してください。

まとめ

ゴマは簡単に摂取できる上に、そこまで味にクセがあるような食品でもありません。
そのため、虫歯予防の一環として採り入れるのは容易だと言えます。
ただし、歯に挟まるリスクや過剰摂取による弊害があるため、適量を守って摂取することを忘れてはいけません。
もちろん、ブラッシングや歯科クリニックでの定期検診など、その他のセルフケアも徹底することが大切です。

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