虫歯と深い関係のある習慣としては、ブラッシングの他にも食事が挙げられます。
どれだけ丁寧にブラッシングをしていても、食事の内容が不適切であれば、当然虫歯のリスクは高くなります。
今回は、虫歯と果物に関することについて、あれこれ解説していきたいと思います。
虫歯になりにくい果物は?
虫歯になりにくい果物としては、イチゴやリンゴ、梨やキウイなどが挙げられます。
これらは水分が多く含まれ、歯にくっつきにくい果物です。
バナナは虫歯になりやすいって本当?
バナナは歯に付着しやすいため、他の果物よりは虫歯リスクが高いとされています。
また糖分も多いため、1日に何本も食べるのは禁物です。
甘い果物でも虫歯になりにくいのはなぜ?
果物に含まれる果糖は、砂糖に比べると虫歯菌の栄養源になりにくい性質があるため、虫歯になりにくいです。
ただし、果糖であれば虫歯にならないというわけではありません。
柑橘系の果物は歯に良い?
柑橘系の果物はビタミンCが豊富ですが、酸性度が高いため、食べ過ぎると歯のエナメル質を溶かす酸蝕症のリスクがあります。
ドライフルーツは虫歯になりやすい?
ドライフルーツは水分が少なく糖分が凝縮され、歯にくっつきやすいため、虫歯リスクは高くなります。
果汁100%ジュースでも虫歯になる?
果汁100%ジュースは、果物由来の糖分が含まれており、酸性度も高いため、だらだら飲むと虫歯につながりやすいです。
缶詰の果物は虫歯になりやすい?
缶詰の果物の多くはシロップ漬けです。
シロップ漬けの場合、砂糖が多く含まれるため、虫歯リスクは高くなります。
冷凍の果物は虫歯のリスクが高まる?
冷凍であっても常温であっても、虫歯のリスク自体はそれほど変わりません。
しかし、食べる際に歯にくっつきやすくなる場合があるため、注意が必要です。
どれくらいの頻度で果物を食べるべき?
間食として適量の果物を摂る分には問題ありませんが、食後や間食後は必ずブラッシングやうがいをすることをおすすめします。
粘り気のある果物は避けるべき?
粘り気のある果物でも食べるのは問題ありませんが、歯に長時間残るため、食べた後は特に丁寧なブラッシングが必要です。
リンゴが虫歯予防に良いと言われる理由は?
リンゴが虫歯予防に効くと言われているのは、適度な硬さでよく噛むことによる唾液分泌促進効果と、歯の表面を自然にキレイにする効果が期待できるからです。
イチゴに含まれるキシリトールとは?
イチゴに含まれるキシリトールは、天然の甘味料で、虫歯菌の活動を抑制し、ある程度虫歯を予防する効果があります。
梨に含まれるソルビトールとは?
梨に含まれるソルビトールは、キシリトールと同様の糖アルコールで、虫歯予防成分として知られています。
フッ素が含まれる果物はある?
リンゴなど一部の果物や、天然のフッ素が含まれています。
ちなみに果物以外でいうと、ワカメや緑茶などもフッ素配合の食品です。
ビタミンCは虫歯予防に役立つ?
ビタミンCは歯茎の主成分であるコラーゲンの合成を助け、健康な歯茎を維持するのに重要です。
食物繊維は虫歯予防にどう働く?
食物繊維は食べ物を噛むことで歯の表面のプラークを取り除き、唾液の分泌を促します。
果物でいうとキウイやイチゴ、リンゴやバナナなどに多く含まれます。
唾液を増やす果物の食べ方は?
果物を食べて唾液を増やすには、よく噛むことがもっとも効果的です。
具体的には、一口30回を目安によく噛むことを意識しましょう。
果物での酸蝕症を防ぐ食べ方は?
果物による酸蝕症を防ぐには、酸っぱい果物やジュースを摂取した直後にブラッシングをせず、まずは水で口をすすぐのが有効です。
こちらは、酸でやわらかくなったエナメル質が削れるのを防ぐためです。
果物をおやつにするメリットは?
果物はお菓子に比べて天然の糖分であり、ビタミンや食物繊維も摂取できるため、健康的な選択肢となります。
果物を食べるタイミングはいつが良い?
果物は食事と一緒に摂るか、間食として摂るのが良いです。
他の食品と同じく、寝る直前に摂取するのは避けてください。
果物アレルギーでも虫歯予防はできる?
果物アレルギーの方でも、十分虫歯予防を行うことはできます。
例えばチーズや緑茶など虫歯予防に良い食品はたくさんあるため、それらを積極的に活用しましょう。
子どもに果物を食べさせる際の注意点は?
子どもに果物を食べさせる際は、食べやすい大きさに切り、食べ終わったら水かお茶を飲ませましょう。
もしすぐにブラッシングができる環境であれば、ブラッシングもさせてください。
まとめ
虫歯予防を行うにあたって、果物は積極的に採り入れるべき食品です。
普段チョコレートやケーキなどの甘いものを食べている方は、果物に変えることで虫歯のリスクが著しく低下します。
しかし、果物だからといって食べすぎたり、食べた後の口内ケアを怠ったりしてはいけません。
どれだけ虫歯リスクが低い食品でも、食後はブラッシングを行い、食べカスとプラークを除去する必要があります。

