銀歯と言えば、虫歯治療を行ったときに装着する詰め物として、もっとも一般的なものとして知られています。
実際、口内に銀歯が入っているという方は多いでしょう。
では、皆さんは銀歯のことについて、どれくらいご存知でしょうか?
今回は、代表的な詰め物である銀歯に関することを解説します。
銀歯とは何なのか?
そもそも主に金銀パラジウム合金という金属で作られた、虫歯治療の詰め物や被せ物です。
主に一般的な虫歯などの保険診療で広く利用されています。
なぜ銀歯は銀色なのか?
銀歯が銀色なのは、素材が金属合金であるからです。
日本では、保険適用の材料としてこの色のものが一般的でした。
銀歯のメリットは?
銀歯の最大のメリットは、保険適用であるため費用が安価であること、そして金属なので強度が高く丈夫なことです。
銀歯のデメリットは?
銀歯の主なデメリットは、見た目が目立つこと、歯との境目から二次虫歯になりやすいこと、金属アレルギーを引き起こす可能性があることです。
銀歯の寿命はどれくらい?
銀歯の寿命は、一般的に詰め物で約5年、被せ物で約5~10年程度と言われています。
主にセメントの劣化、二次虫歯が発生したときに交換が必要になります。
銀歯は身体に悪い影響を与える?
銀歯が口内に入っている場合、唾液で微量の金属イオンが溶け出し、長期間の使用で金属アレルギーや歯茎の黒ずみ(メタルタトゥー)を引き起こす可能性があります。
金属アレルギーの症状にはどのようなものがある?
銀歯で金属アレルギーを発症すると、口の中だけでなく全身のかゆみ、湿疹、肌荒れなどの症状が現れることがあります。
日本以外の国でも銀歯は使用される?
日本では広く普及していますが、先進国の中では日本ほど銀歯が多用されている国は少ないと言われています。
銀歯を白くする方法はある?
ホワイトニングなどにより、銀歯そのものを白くするのは難しいです。
銀歯を外し、セラミックやコンポジットレジンなどの白い素材に交換することで白くできます。
MRI検査を受けるときに銀歯は問題になる?
一般的な銀歯はMRIの磁場に影響しないため、通常は問題なく検査を受けられます。
ただし、念のため事前に医療機関に相談することをおすすめします。
銀歯の治療は保険診療?
銀歯は、健康保険が適用される代表的な歯科治療材料です。
どのような治療で使用する場合でも、原則保険は適用されます。
銀歯からセラミックなどへの変更は保険適用?
基本的に、見た目を改善するためのセラミック治療などは自費診療となります。
そのため、当然銀歯からセラミックに乗り換える場合も保険適用外です。
銀歯を白い歯に変える費用はどれくらい?
銀歯を白い歯に変える場合、費用は基本的に自由診療です。
また自費診療の場合、素材や治療する歯によって費用は大きく異なり、数万~十数万円程度が一般的です。
銀歯の下が虫歯になっているか自分で確認できる?
銀歯の下の虫歯は、外見からは見えにくく、自分での確認は困難です。
そのため、定期的な歯科検診での早期発見が重要です。
銀歯が取れてしまった場合はどうする?
銀歯が取れてしまった場合、取れた銀歯をティッシュなどに包んで保管し、すぐに歯科クリニックを受診してください。
間違っても、自己判断で元に戻そうとしてはいけません。
銀歯が取れたまま放置するとどうなる?
銀歯が取れたまま放置すると歯が欠けたり、虫歯が進行したり、噛み合わせが変わったりするリスクがあります。
銀歯の周りの歯茎の黒ずみは治せる?
銀歯の周りの歯茎が黒ずんでいる場合、メタルタトゥーが起こっている可能性があります。
メタルタトゥーは銀歯を白い素材に変更し、歯茎の処置を行うことで改善できる場合があります。
口内に銀歯がある限り、症状が消えることはありません。
銀歯があってもホワイトニングはできる?
ホワイトニングは天然歯の色を白くする処置であるため、銀歯自体の色は変わりません。
そのため、ホワイトニング自体は可能ですが、口元の審美性を高めるには、銀歯を白い素材に交換する必要があります。
歯ぎしりや食いしばりがあっても銀歯は大丈夫?
歯ぎしりや食いしばりがあっても銀歯は丈夫ですが、噛み合わせる天然歯を傷つける可能性があります。
そのため、歯ぎしり防止のマウスピースなどと併用することが推奨されます。
銀歯は汚れが付きやすい?
銀歯は金属であるため滑沢ですが、歯との境目の段差や適合性が劣化すると、そこに汚れが溜まりやすくなります。
こちらはもちろん、二次虫歯のリスクが高まることにつながります。
まとめ
これまで、虫歯治療でなんとなく銀歯を装着されていたという方は多いかと思います。
しかし、銀歯はお世辞にも高品質の素材とは言えませんし、治療後にはトラブルのリスクも多々あります。
もちろん安価であることは大きなメリットですが、本当に自身の口内環境のことを考えるのであれば、自由診療のセラミックなどの選択肢があることを理解しておきましょう。
必ずしも、銀歯を選択する必要はありません。

