虫歯予防の基礎と言えば、やはり毎日の丁寧なブラッシングや、歯科クリニックで受ける定期検診が挙げられます。
またそれらのケアを行うにあたって必ず関わってくるのが、口内を洗い流すうがいです。
今回は、虫歯予防とうがいに関することについて、さまざまな角度から解説します。
うがいで虫歯は予防できる?
うがいには虫歯予防における補助的な効果はありますが、プラークは粘着質のため、ブラッシングなしでは落としきれません。
水うがいだけでも意味はある?
水で口内をゆすぐだけでも、食後の食べカスを取り除き、口内の酸性度を下げる一定の効果があります。
マウスウォッシュの主なメリットは?
うがいの際に使用する虫歯予防アイテムとしてマウスウォッシュがありますが、こちらのメリットとしては原因菌の殺菌、口臭予防、フッ素による歯質の強化などが挙げられます。
洗口液と液体歯磨きの違いは?
洗口液は前述したマウスウォッシュのことであり、うがいのみで使用します。
一方、液体歯磨きは口に含んだ後にブラッシングが必要です。
ブラッシング直後のうがいは少なめが良い?
ブラッシング直後のうがいは、なるべく少なめにすることが望ましいです。
何度もゆすぐと歯磨き粉に含まれるフッ素が流れてしまうため、大さじ1杯程度の水で1回だけが推奨されます。
寝る前のうがいは重要?
就寝中は唾液が減り、菌が増えやすいため、寝る前のマウスウォッシュでのうがいは非常に効果的です。
1日に何回うがいするのがベスト?
うがいは毎食後と就寝前の計4回程度行うのが理想ですが、無理のない範囲で継続しましょう。
フッ素入りのマウスウォッシュは効果がある?
フッ素入りのマウスウォッシュは、とても高い虫歯予防効果があります。
継続使用で、虫歯発生率が約50%減少した報告もあります。
アルコール入りとノンアルコールのマウスウォッシュ、どちらが良い?
アルコール入り、ノンアルコールのマウスウォッシュの効果については、どちらも大差ありません。
刺激が苦手な方や乾燥肌の方はノンアルコールが適しています。
塩水うがいは虫歯予防になる?
塩水を用いたうがいは、殺菌作用があり清潔を保つのに役立ちますが、フッ素のような歯を強くする効果はありません。
子どもは何歳からうがいができる?
虫歯予防における効果的な方法である“ブクブクペッ”といううがいが確実にできるのは、6歳頃からが目安です。
子どもがマウスウォッシュを飲み込んでしまったら?
少量であれば飲み込んでも問題ありませんが、多量の場合は医師に相談してください。
またマウスウォッシュは、必ず子ども用を選びましょう。
高齢の方にとってもうがいは重要?
高齢の方は唾液分泌が減る傾向にあるため、口内を湿らせ細菌を抑えるうがいは誤嚥性肺炎の予防にもつながります。
インプラント治療や矯正治療中でもマウスウォッシュは使える?
インプラント治療や矯正治療中であっても、マウスウォッシュは基本的に使用できます。
特に人工歯根や矯正装置周辺は汚れが溜まりやすいため、マウスウォッシュの併用が推奨されます。
口内炎があるときのうがいはどうする?
口内炎を発症している場合、刺激の強いアルコール入りのマウスウォッシュは避け、殺菌効果のある低刺激なものを選びましょう。
ドライマウスでもうがいできる?
ドライマウスでもうがいをすることは可能ですが、アルコール入りは乾燥を悪化させる可能性があるため、ノンアルコールかつ保湿成分配合のものが適しています。
矯正治療中のブクブクうがいのコツは?
矯正治療中にブクブクうがいをする場合は、装置の隙間に水を通すイメージで、強めにゆすぐと汚れが落ちやすくなります。
うがいをしすぎると善玉菌も死ぬって本当?
マウスウォッシュの過度の使用は悪玉菌だけでなく善玉菌まで死滅させてしまい、口内環境を乱す可能性がありますが、通常の使用範囲なら問題ありません。
水以外の飲料でうがいをしても良い?
お茶などに含まれるカテキンには殺菌効果があるため、こちらでうがいをすればある程度虫歯予防効果を得られます。
しかし着色の原因になるため、なるべく水以外の飲料ではうがいをしないことをおすすめします。
ブクブクうがいとガラガラうがいどちらが大事?
予防歯科の観点でいうと、ガラガラうがいよりもブクブクうがいの方が大事です。
ブクブクうがいは、頬を膨らませて歯の間に水を通す方法です。
マウスウォッシュの使用期限は?
マウスウォッシュの使用期限は、未開封で3年、開封後は半年〜1年程度で使い切るのが一般的です。
一番効果的なうがいの方法は?
一番効果的なうがいの方法は、フッ素配合の歯磨き粉で磨いた後、少量の水で1回だけゆすぎ、さらに寝る前にフッ素洗口液でうがいをする方法です。
まとめ
ブラッシングはしっかり方法を意識しているにもかかわらず、うがいはそこまで意識していないという方も多いかと思います。
しかし、徹底的に虫歯を予防するのであれば、うがいの仕方やタイミング、使用アイテムなどについて深く考えなければいけません。
またどうしてもブラッシングができないときには、応急処置的な感覚でうがいだけでもしておくことが大切です。

