虫歯と深い関わりのある食事に、ジャンクフードが挙げられます。
日本の食事がどんどん多様化していく中、ジャンクフードを口にする機会は自然と増加しています。
気付かないうちに摂取しているケースも珍しくありません。
今回は、虫歯とジャンクフードの関係性について解説します。
ジャンクフードとは?
ジャンクフードとは、栄養バランスが偏り糖分・塩分・脂質が多い一方で、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの必須栄養素が少ない食品のことです。
ジャンクは“がらくたや”屑を意味し、安価で手軽ですが、食べ過ぎは肥満や生活習慣病のリスクを高めます。
またジャンクフードは脳の快楽中枢を刺激するため、食べ過ぎや依存につながることがあります。
なぜジャンクフードは虫歯になりやすいのか?
ジャンクフードは、虫歯のリスクが高い食品として知られています。
こちらは精製された炭水化物や糖分が多く、歯に付着しやすいからです。
ハンバーガーのバンズは危険?
ハンバーガーのバンズのように、精製された小麦粉は口内で糖に変わりやすく、虫歯のリスクがあります。
ポテトチップスは甘くないのに虫歯になりやすい?
代表的なジャンクフードの一つであるポテトチップスは、歯の溝に詰まりやすく、長時間糖分が供給される状態になります。
そのため、甘くないものの虫歯の発症リスクは高めです。
コーラなどの炭酸飲料の影響は?
ジャンクフードとあわせて摂取されることが多いのが、コーラなどの炭酸飲料です。
炭酸飲料は糖分に加え、酸性が強いため歯のエナメル質を溶かします。
昔「コーラは歯が溶ける」という言葉を聞いたことがある方も多いかと思いますが、こちらは間違いではありません。
シェイクやスムージーの虫歯リスクは?
シェイクやスムージーなどの飲み物であっても、液体で糖分が口全体に広がりやすいため、注意が必要です。
ピザのチーズは虫歯予防に効く?
代表的なジャンクフードの一つであるピザに含まれるチーズは、カルシウムを含み、歯を強くする助けになります。
ただし、ピザ自体は小麦粉も含まれているため、虫歯のリスクは高いと言えます。
ケチャップやソースなどの虫歯リスクは?
ジャンクフードの中には、ケチャップやソースなどの調味料で濃い味付けがされているものも多くあります。
これらの調味料は、意外と多くの砂糖が含まれているため、虫歯を発症しやすくなります。
ジャンクフードのダラダラ食べが良くない理由は?
ジャンクフードのダラダラ食べが良くない理由としては、口内が酸性の状態が続き、再石灰化が追いつかなくなるからです。
ポテトチップスやフライドポテトなどのジャンクフードは、ついつい時間をかけてダラダラ食べてしまいがちです。
夜食のジャンクフードが特に危険なのはなぜ?
夜食として食べるジャンクフードが特に虫歯のリスクを高めるのは、就寝中は唾液の分泌が減り、自浄作用が弱まるからです。
ジャンクフードは歯周病にもつながる?
ジャンクフードの過剰摂取は、虫歯だけでなく歯周病のリスクも高めます。
栄養の偏りは全身の健康を損ない、歯茎の炎症を招きやすくなるからです。
ジャンクフードのながら食べをやめるメリットは?
テレビなどを見ながらジャンクフードを食べるのをやめることで、食べることに集中して唾液が出やすくなり、食べ過ぎも防げます。
ジャンクフードを食べるときの飲み物はどうする?
ジャンクフードを食べるときは、甘い炭酸飲料などの飲み物を避けるようにしましょう。
水やお茶を飲むようにすれば、口の中の糖分や酸をある程度洗い流してくれます。
ストローを使用すると虫歯リスクは軽減する?
コーラなどの炭酸飲料を飲む際、ストローを使用すれば前歯に飲み物が触れるのを最小限に抑えられます。
甘いものはいつ食べるのが正解?
ジャンクフードの中には、菓子パンやドーナツなどの甘いものも含まれます。
またこれらの甘いものについては、単独で食べるより、食後のデザートとして食べる方が虫歯のリスクが低いです。
なぜなら、肉や魚、野菜など他の食材から虫歯予防につながる栄養素を摂取した後だからです。
ナッツ類はジャンクフード?
ナッツ類はジャンクフードに含まれていることもありますが、単体で食べる場合はむしろ歯の健康に寄与します。
噛み応えがあり、虫歯になりにくいおすすめの間食です。
アイスクリームはジャンクフード?
アイスクリームは糖分が多くカロリーも高いですが、口内に残りづらいため、他のジャンクフードに比べると虫歯のリスクは低いです。
健康そうなスポーツドリンクでも危険?
スポーツドリンクは健康そうですが、糖分の含有量が極めて多く、ジャンクフードと同じくらい虫歯のリスクは高いです。
まとめ
健康寿命を延ばすことを考えたとき、ジャンクフードは絶対に食生活の中心にあってはいけないものです。
摂取し続けることにより、確実に生活習慣病のリスクは高まります。
またジャンクフードの中には、糖分が多く歯に詰まりやすいものなど、虫歯のリスクが高いものも多く存在します。
そのため、基本的には別の健康的な食事やおやつに置き換えることを考えましょう。

