普段の食事において、摂取する機会が多いものは人によってさまざまです。
しかし、お肉が好きでよく食べるという方は、かなり多いことが予想されます。
美味しいお肉は日々の活力になりますが、こちらは虫歯予防とどういった関係があるのでしょうか?
今回は、お肉と虫歯予防の関係性について解説します。
お肉は虫歯になりにくい?
お肉は数ある食材の中でも、比較的虫歯のリスクが低いものとされています。
その理由としては、主に以下のことが挙げられます。
・糖質がほとんど含まれない
・タンパク質が歯の土台を強化する
・咀嚼回数が増える
・唾液による自浄作用と緩衝能
・歯の再石灰化を促すリンが含まれる
・フッ素が含まれている
・口内を酸性にしない
・ビタミンB群が粘膜を健康にする
・アルカリ性代謝物が発生する
・プラークが形成されにくい
各項目について詳しく説明します。
糖質がほとんど含まれない
虫歯菌(ミュータンス菌)は糖分をエサにして酸を作り出しますが、お肉は糖質がほぼゼロであるため、菌が増殖・活動する材料になりません。
タンパク質が歯の土台を強化する
歯の内部にある象牙質の約30%は、コラーゲンというタンパク質でできています。
お肉を食べることで、歯の構造を維持する材料を摂取できます。
咀嚼回数が増える
お肉は繊維質で弾力があるため、噛む回数が自然と増えます。
これにより、自浄作用のある唾液の分泌が促されます。
唾液による自浄作用と緩衝能
お肉をよく噛んで出る唾液には、口の中の汚れを洗い流す自浄作用と、酸性に傾いた口内を中性に戻す緩衝能(かんしょうのう)があります。
歯の再石灰化を促すリンが含まれる
肉類に豊富なリンは、カルシウムと共に歯のエナメル質を修復する再石灰化に欠かせないミネラルです。
フッ素が含まれている
牛肉や鶏肉などには微量の天然フッ素が含まれていて、歯質の強化や菌の活動抑制に寄与します。
口内を酸性にしない
甘いものや炭水化物と異なり、お肉を食べても口内のpH値が急激に下がる(酸性になる)ことがないため、歯が溶け出す脱灰が起こりにくいです。
ビタミンB群が粘膜を健康にする
お肉に豊富なビタミンB群は、歯茎や口内の粘膜を健康に保ち、間接的に口腔環境を整えて虫歯や歯周病を防ぎます。
アルカリ性代謝物が発生する
お肉などのタンパク質の分解過程で生成されるアミノ酸などは、口内を酸性から中和する方向へ働かせる側面があります。
プラークが形成されにくい
お肉は粘り気のある糖分を含まないため、歯の表面にネバネバしたプラークが作られにくく、菌が歯に定着するのを防ぎます。
虫歯予防に役立つ肉料理
お肉は調理の仕方によって、さらに虫歯予防に役立つことが期待できます。
例えば以下のような肉料理は、特に虫歯のリスクが低くなります。
・ローストビーフ
・鶏むね肉の焼き物
・厚切りのソテー、ステーキ
・豚ヒレ肉の料理
各項目について詳しく説明します。
ローストビーフ
ローストビーフは噛み応えがあり、シンプルな味付け(塩・胡椒など)であれば糖質も抑えられるため、歯に良いメニューとされています。
調理するのが難しいイメージがありますが、近年はスーパーやコンビニなどで完成したものが売られているケースも多いです。
鶏むね肉の焼き物
鶏肉は良質なタンパク源であり、胡麻などと一緒に焼くことでさらに栄養価を高められます。
また鶏むね肉は歯に良いだけでなく、低カロリー高タンパクのため、ダイエット食品としても広く知られています。
厚切りのソテー、ステーキ
ひき肉よりも、大きめに切った肉や噛み応えのある部位(もも肉、ヒレ肉など)を選ぶことで、咀嚼回数が増え、唾液の分泌を促します。
こちらもローストビーフなどと同様に、シンプルな味付けで食べることが望ましいです。
豚ヒレ肉の料理
豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれており、口腔内の粘膜の健康維持にも役立ちます。
また先ほども少し触れたように、豚肉を選ぶ際は噛み応えのあるヒレ肉などを選ぶことをおすすめします。
食べ方のポイント
お肉を食べる際は、上記のような調理法を心掛けるだけでなく、野菜を添えることもおすすめです。
特にニンジンやゴボウなど、食物繊維の多い野菜を肉料理に添えることで、噛むたびに歯の表面を掃除する効果が期待できます。
また照り焼きやバーベキューソースなど、砂糖を多く使う甘辛い味付けはかえって虫歯リスクを高める可能性があるため、避けるようにしましょう。
ちなみに、ハムやソーセージなどの加工肉には糖分や添加物が含まれていることがあり、生肉に比べて虫歯リスクが高まる場合があります。
まとめ
お肉を毎日のように摂取するのは構いませんが、虫歯リスクを高めるような食べ方は禁物です。
本来、お肉は虫歯になりにくい食材であるにもかかわらず、食べ方で虫歯リスクを高めるというのは非常にもったいないことです。
もちろん他の食材についても、噛む回数や糖分の含有量などについて意識しながら、虫歯になりにくい食べ方を意識することが大切です。

