ほとんどの方は、「一生虫歯になりたくない」と思っているはずです。
しかし人は日々食事を摂らなければいけないため、100%虫歯のリスクを排除するのは不可能です。
そんな中、水は唯一虫歯のリスクがない飲食物として知られています。
今回は、水の虫歯のリスクがゼロの理由を解説します。
糖分ゼロ
水はミュータンス菌をはじめとする虫歯菌の唯一の栄養源である糖分を含まないため、菌が増殖しません。
pHが中性
水道水やミネラルウォーターはほぼ中性であり、歯のエナメル質が溶け始める臨界pH(5.5以下)に達することがありません。
酸を含まない
水にはジュースやスポーツ飲料、ワインのように歯を直接溶かす酸が含まれていないため、酸蝕症のリスクがありません。
フッ化物の含有
日本の水道水には微量のフッ素が含まれており、歯質の強化や再石灰化をわずかに助けます。
ただし、フッ素の含有量には地域差があります。
添加物が入っていない
水には保存料や香料、人工甘味料など、口腔粘膜や唾液分泌に悪影響を与える可能性のある添加物が含まれていません。
食べカスの洗浄
食後に水を飲むことで、歯の隙間に詰まった食べカスを物理的に洗い流します。
プラークの定着阻止
口をゆすぐように水を飲むことで、歯の表面にプラークという汚れがこびりつくのを防ぎます。
口内の酸を中和
食事で酸性に傾いた口の中を、水を飲むことで素早く中和し、脱灰という歯が溶ける現象を食い止めます。
べたつきの除去
水道水やミネラルウォーターは甘いものを食べた後のべたつきき解消し、菌が活動しやすい環境をリセットします。
細菌の希釈
水は口内の細菌密度を一時的に下げ、菌が酸を作り出す効率を低下させます。
唾液の原料になる
体内の水分が不足すると唾液の分泌量が減るため、こまめな水分補給は強力な自浄作用を持つ唾液の維持に不可欠です。
ドライマウスの防止
口が乾くと、菌が爆発的に増えます。
水を飲むことで口の潤いを保ち、菌の繁殖を抑えます。
唾液の粘度低下
水分を摂ることでドロドロした唾液がサラサラになり、歯の隙間まで洗浄成分が行き届きやすくなります。
再石灰化の促進
唾液が正常に分泌される環境を整えることで、溶けかけたエナメル質を治す再石灰化をスムーズにします。
ダラダラ飲みのリスクがない
お茶やコーヒーと違い、水は長時間少しずつ飲んでも糖分などによる歯にダメージを与えません。
就寝前の水分補給に最適
寝ている間は唾液が減り虫歯リスクが最大になりますが、水なら寝る直前に飲んでも問題ありません。
ステインが付かない
水はお茶やコーヒーのような着色が起きないため、歯の表面が滑らかに保たれ、汚れが付着しにくくなります。
甘い飲み物への欲求抑制
毎日水を飲む習慣がつくと、砂糖がたっぷり含まれている清涼飲料水を飲む機会が自然と減ります。
場所を選ばずケアできる
ブラッシングができない外出先でも、水を飲むまたは口に含むだけで最低限の口腔ケアになります。
口臭の予防
水は菌の増殖を抑え、食べカスを流すことで、虫歯由来の口臭も防ぎます。
歯茎の健康維持
水を飲んで口内を清潔に保つことで、虫歯だけでなく歯周病の予防にもつながります。
温度刺激が少ない
常温の水は、知覚過敏や初期虫歯がある場合でも刺激が少なく、安心して飲むことができます。
エナメル質への優しさ
水は研磨剤や強い化学物質を含まないため、物理的に歯を削ることがありません。
全年齢で安全
赤ちゃんから高齢者まで、副作用なく最大の虫歯予防効果を得られる最強の飲料です。
経済的負担ゼロ
高価な予防グッズを買わなくても、日常の飲み物を水に変えるだけで虫歯リスクを下げられます。
全身疾患の予防
水で口内を洗い流し、口内細菌が血管に入るのを防ぐことで、全身の健康維持にも寄与します。
舌の洗浄
水やミネラルウォーターは舌苔に潜む菌を洗い流し、口内全体の細菌バランスを整えます。
矯正装置への影響なし
水は装置に糖分が詰まったり、装置を腐食させたりする心配がありません。
ホワイトニング効果の維持
施術後の食事制限中でも水なら安心して飲め、白さを保てます。
麦茶ではダメなのか?
日本の食卓では、麦茶を飲む方も多いかと思います。
麦茶にも殺菌・抗菌効果が期待でき、ポリフェノールやメラノイジンといった虫歯予防に効果的な成分は含まれています。
しかし、稀に麦茶は加糖のものを飲む可能性もありますし、夏場は特に腐りやすいという性質があります。
そのため、水と比べると完璧な飲料ではないと言えます。
まとめ
水は特に味がするわけではないため、「飲み物でも美味しさを感じたい」という方にとっては、確かに物足りないかもしれません。
しかし、こと虫歯予防という観点では、この上なく優秀な飲料です。
普段の食事と水を合わせれば、他の飲み物を飲むケースよりも確実に虫歯のリスクは下がります。
そのため、これまで甘い飲み物などを頻繁に摂取していた方は、一度食生活を改めましょう。

