歯の痛みなど虫歯の自覚症状がある方は、歯科クリニックへの通院を検討するかと思います。
痛みがある場合、歯を削らなければ自然に回復することはないため、治療は避けられません。
また、虫歯治療を受ける前には、いくつか患者さんの方で準備すべきことがあります。
今回はこちらの内容について解説します。
虫歯治療前に患者さんが行うべき準備6選
歯科クリニックで虫歯治療を受ける場合、患者さんは前もって以下の準備を行う必要があります。
・歯科クリニックの予約
・ブラッシング
・体調の確認
・持参するものの準備
・服の準備
・化粧を落とす
各項目について詳しく説明します。
歯科クリニックの予約
虫歯治療を受けるには、まず歯科クリニックに連絡して予約を取らなければいけません。
基本的に、歯科クリニックは予約なしの飛び込みで治療をしてもらうのが難しいです。
こちらは、効率的に多くの患者さんを治療できるように心掛けているからです。
そのため、治療を受ける歯科クリニックが決定したら、すぐに予約を取るようにしましょう。
ちなみに人気の歯科クリニックの場合、患者さんの都合が良い時間に予約が取れない可能性があります。
それでも、虫歯の症状が出ている場合は、なるべく歯科クリニックの都合に合わせて予約を取ることをおすすめします。
どうしてもスケジュールを確保できないというのであれば、別の歯科クリニックに相談したり、治療時までの応急処置の方法について聞いたりすることが大切です。
ブラッシング
虫歯治療を受ける直前は、自宅でブラッシングを済ませておくことも大切です。
口内に食べカスやプラークが残ったままの状態だと、虫歯が隠れてしまうことがあり、正しい検査ができません。
虫歯治療の前にも、ある程度口内のクリーニングは行われますが、患者さん自身も口内をキレイにすることでより治療がしやすくなります。
またブラッシングのコツとしては、歯と歯の間や歯と歯茎の境目を意識して磨き、可能であれば歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも使用するべきです。
体調の確認
体調の確認も、虫歯治療を受ける前の準備としては大切なことです。
体調が良くない場合、虫歯治療に悪影響を及ぼす可能性があるため、治療を見送ることをおすすめします。
例えば風邪を引いている際は、感染症のリスクが高まるため、治療はおすすめできません。
風邪を引いているということは、ウイルスや細菌などに感染しているということであり、このとき身体の免疫力はかなり下がっています。
このような状態で虫歯治療を行うと、削った部分から細菌が入り込んで感染する可能性があります。
一度予約を取った後でも、体調不良であることを伝えれば、また違う日に予約を取ることができます。
持参するものの準備
歯科クリニックに通う際は、いくつか準備するものがあります。
必ず必要なものは、保険証と現金です。
保険証がなければ、本来保険診療で受けられる虫歯治療が自由診療になってしまい、治療費が大幅に高くなってしまいます。
現金については、いくらくらいかかるか歯科クリニックへ事前に確認し、相当の分を用意するのが無難です。
クレジットカード決済に対応している歯科クリニックの場合、現金は必要ありません。
また初診ではない場合、その歯科クリニックの診察券も必要です。
歯科クリニックは、診察券を通じて患者さんの歯科治療の履歴、健康状態などを把握しています。
ちなみに歯科クリニックによっては、普段使用している歯ブラシを持参しなければいけないこともあります。
服の準備
歯科クリニックで虫歯治療を受ける場合、当日通う用の服を準備しておくことも大切です。
虫歯治療を受ける際は、イスに座った状態で後ろに倒れ、仰向けの状態を長時間維持しなければいけません。
そのため、締め付けのあるシャツなどの服装は避けるのが無難です。
一方首元がゆったりしている服やジャージなどであれば、リラックスした状態で治療を受けることができます。
通院が決定した時点で手元にない方は、今後も使用することを考えて、購入しておくことをおすすめします。
化粧を落とす
虫歯治療を受ける当日は、職場などから直接歯科クリニックに向かうという方もいるかもしれません。
このようなケースで注意したいのは、化粧を落としておくということです。
特に口紅やグロスについては、必ず落としておきましょう。
虫歯治療前の検査では、患者さんの健康状態がチェックされますが、口紅やグロスによって唇の色がわかりづらくなると、健康状態も判断しづらくなります。
その結果、体調が悪いにもかかわらず虫歯治療が行われてしまい、より体調が悪化することも考えられます。
まとめ
虫歯治療を受ける際の準備は、どれも難しいものではありません。
日頃から病院やクリニックに通う準備をしていれば、すぐに万全の状態が整います。
また、歯の痛みが出てから歯科クリニックに通おうとする方が多いですが、実際は痛む前から通院するのが正解です。
定期検診で虫歯の早期発見・治療ができれば、本格的な虫歯治療を受ける必要はありません。