【広島市中区宝町の歯医者で歯周病治療】歯周病が睡眠の質を悪くする理由

歯周病の症状が現れると、日常生活にはさまざまな影響が出ます。
例えば食事を満足に摂れなくなったり、口臭によって周りの人に迷惑をかけてしまったりすることが考えられます。
また歯周病は、睡眠の質を悪化させる原因にもなります。
今回は、なぜ歯周病が睡眠を妨げるのかについて解説します。

目次

歯周病が睡眠の質を悪化させる理由4選

歯周病を発症している方は、以下の理由によって睡眠の質が低下しやすくなります。

・痛みや不快感がある
・口呼吸が増える
・ストレスが強くなる
・食生活が乱れている

各項目について詳しく説明します。

痛みや不快感がある

歯周病の主な症状としては、歯茎の腫れや出血などが挙げられます。
また場合によっては、腫れている部分が痛んだり、口内がネバネバして不快感をおぼえたりすることもあります。
これらの症状は、単純に睡眠を阻害する原因になります。

特に強い痛みがある方は、夜間に目が覚めてしまう可能性が高いです。
質の良い睡眠を取るためには、睡眠時間を確保するだけでなく、継続して眠り続ける必要があります。
そのため、何度も夜起きてしまう状態が続くと、必然的に睡眠の質は悪化します。

ちなみに、歯周病は初期段階ではあまり自覚症状がありません。
起きているときに歯茎の痛みを感じる場合、かなり重度にまで進行していることが考えられます。
つまり、歯周病の痛みで眠れない日が続いている場合、治療しなければいつまで経っても睡眠不足になってしまうということです。

口呼吸が増える

歯周病によって口周りの機能に問題が生じると、口呼吸をする機会が増加します。
こちらも睡眠の質を悪くする理由の一つです。

口呼吸をしてしまう原因には、主に鼻の疾患やアレルギーが挙げられますが、歯周病も口呼吸を引き起こす原因になります。
仕組みとしては、歯周病で硬いものが食べられなくなったことにより、口周りの筋肉が衰え、無意識に口で呼吸するようになるというものです。

また口呼吸は口内の乾燥を引き起こし、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群はSASとも呼ばれるもので、睡眠中に無呼吸状態が繰り返される疾患です。
発症すると睡眠中の酸素不足による脳や身体への負担、日中の眠気やだるさ、倦怠感などを引き起こします。

ストレスが強くなる

歯周病を患っている方は、知らず知らずのうちに強いストレスを抱えるようになり、睡眠の質が低下します。

歯周病が原因の不快感や痛みなどは、長期間続くと大きなストレスになります。
特に、何もしていないにもかかわらず口内が痛み続けることは、耐え難いストレスを生み出します。

また人はストレスを感じると交感神経が優位になり、副交感神経が働きづらくなります。
これにより、眠りづらくなったり、眠っていても熟睡できなかったりといったデメリットにつながります。

食生活が乱れている

歯周病を発症している方は、食生活が乱れているケースが多いです。
このような食生活の乱れも、睡眠の質を悪くする理由として挙げられます。

歯周病の発症や悪化につながるのは、主に糖分の多い食べ物です。
これらの中には、消化が悪いものや味の濃いものなども多く含まれます。

消化が悪い食べ物は、消化に時間がかかり睡眠を妨げる可能性があります。
さらに味の濃いものは、胃酸の分泌を促し、質の良い睡眠を阻害してしまうおそれがあります。

またアルコールについては、少量摂取する程度であれば寝つきが良くなることもあります。
しかし、実際は浅い眠りになり、睡眠の質を下げてしまうケースが多いです。

睡眠の質が低下するとどうなるのか?

歯周病によって睡眠の質が悪くなると、生活の質は総じて低下することになります。
具体的には、身体的な影響と精神的な影響が顕著に現れます。

身体的な影響としては、疲労感が増すことや免疫力の低下、生活習慣病のリスク増大や循環器系の疾患などが挙げられます。
また自律神経のバランスが崩れることから、頭痛やめまい、耳鳴りなどの不調も頻繁に見られるようになります。

さらに精神的な影響には、認知機能の低下や移植低下、うつ病のリスク増大や感情のコントロールの不安定化などが該当します。
ここでいう認知機能には、記憶力や判断力、集中力などが当てはまります。

うつ病については、睡眠不足でイライラしやすくなったり感情が不安定になったりすることで、精神的な負担が限界を迎えたときに発症しやすいです。

ちなみに、歯周病から来る睡眠不足は眠気や集中力の低下を招くため、それに伴って交通事故などのリスクも高まります。

まとめ

睡眠は、快適な生活や仕事、学業などにおける良いパフォーマンスを実現するために必要不可欠な習慣です。
一流アスリートなどは、食事管理とともに睡眠の管理も徹底しています。
しかし、口内ケアが不十分で歯周病を患ってしまうと、睡眠の質は確実に低下します。
歯周病は一度発症するとなかなか治らないため、最初から発症させないためにも、毎日のセルフケアや正しい生活習慣が大事になってきます。

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