お寿司は日本の国民食であり、定期的に食べているという方も多いかと思います。
またお寿司を食べるにあたっての楽しみの一つに、さまざまな寿司ネタから好きなものを選べるという点が挙げられます。
今回は、虫歯予防効果のある寿司ネタや、逆に虫歯のリスクを高める寿司ネタなどについて解説します。
虫歯予防効果のある寿司ネタ5選
以下の寿司ネタには、一定の虫歯予防効果が期待できます。
・マグロ
・サーモン
・ブリ
・軍艦
・かっぱ巻き
各項目について詳しく説明します。
マグロ
代表的な寿司ネタであるマグロには、クロマグロやミナミマグロ、メバチマグロやキハダマグロなどの種類があります。
種類によって味や脂の乗り方が異なり、寿司ネタとしては赤身やネギトロ、中トロや大トロなどさまざまな形・部位を食べることができます。
またマグロは良質なコラーゲンを保ち、歯や骨、歯茎の健康を維持してくれます。
そのため、虫歯に強い歯の土台をつくることが可能です。
さらにビタミンB6も含まれているため、虫歯による炎症や口内炎などの予防にも効果を発揮します。
サーモン
特に若い方を中心に人気の寿司ネタであるサーモンは、赤く見えますが白身魚に分類されるものです。
適度に脂が乗った身と、癖の少ない風味が特徴です。
シンプルな握りや、回転寿司チェーンなどによっては炙りサーモンやサーモンチーズなどさまざまな形で提供されています。
またサーモンは、ビタミンDとカルシウムが豊富に含まれています。
歯をつくる主成分であるカルシウムは、ビタミンDをあわせて摂取することで吸収率がアップします。
つまりサーモンを食べることで、丈夫な歯がつくられやすくなるということです。
ブリ
ブリも人気の寿司ネタの一つであり、こちらは成長段階によって呼び名が変わる出世魚です。
関東では35cm以下のものをワカシ、35~60cmのものをイナダ、60~80cmのものをワラサ、80cm以上のものをブリと呼びます。
冬が旬であり、非常に脂が乗っていて旨味が強いのが特徴です。
またブリは、歯の主成分であるカルシウムとリンが含まれている上に、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富です。
さらに、歯のエナメル質の形成を助け、虫歯になりにくい歯を育てるビタミンAも含まれています。
その他、ブリに含まれる栄養素は、歯周病の原因菌を減少させる効果もあるとされています。
軍艦
虫歯予防を意識してお寿司を食べる場合、軍艦も適宜摂取することをおすすめします。
なぜなら、海苔が使用されているからです。
軍艦もしくは軍艦巻きは、その形が軍艦に似ていることから名づけられました。
主にイクラやウニ、ネギトロやトビコなど、小さく形の崩れやすいものを提供する際に用いられる形です。
また軍艦に使用されている海苔は、ミネラルを豊富に含み、歯の健康をサポートしてくれます。
ちなみに海苔だけでなく、その他の海藻類にも同じような虫歯予防効果が期待できます。
例えばワカメが使用されている寿司ネタなども、虫歯になりにくい歯をつくってくれます。
かっぱ巻き
かっぱ巻きは、キュウリを芯にして海苔と酢飯で巻いた細巻き寿司です。
キュウリの断面がカッパの皿のように見えることや、カッパがキュウリを好むことからこの名がつけられました。
サッパリとした味わいが特徴で、お寿司を食べる際には口直しのような役割でかっぱ巻きを選ぶ方も多いかと思います。
またキュウリに含まれる食物繊維は、歯の表面に付着した食べカスやプラークを物理的に取り除いてくれる効果があります。
さらにキュウリに含まれるビタミンKやカリウムは、歯の根を支える骨の健康を維持するのに役立ちます。
虫歯のリスクが高まる寿司ネタとは?
逆に虫歯のリスクが高まる寿司ネタとしては、アナゴやウナギ、イカやタコなどが挙げられます。
その店舗にもよりますが、アナゴやウナギは多くの場合、甘いタレをつけて食べることが多いです。
こちらのタレには多くの砂糖が含まれているため、虫歯菌のエサになる可能性が高いです。
甘い味付けがされているという意味では、いなり寿司も同じようなリスクがあるため、注意してください。
またイカやタコなどについては、しっかり噛まなければいけないため、咀嚼回数が増えて唾液の分泌量を増加させることができます。
その反面、歯に詰まりやすいネタであるため、虫歯菌の温床になりやすいというデメリットがあります。
ちなみに、お寿司は鮮度が命であるため、場合によっては少し冷たい状態で提供されることもあります。
回転寿司チェーンなどではこのようなことがよくありますが、冷たすぎるものは虫歯があるときの痛みを増幅させてしまいます。
まとめ
お寿司に対し、虫歯予防のイメージも虫歯になりやすいイメージも持っていないという方は多いかと思います。
しかしお寿司は種類が豊富な食べ物であるため、何を選ぶかによって虫歯のリスクは高くもなりますし、低くもなります。
普段から虫歯予防を意識している方は、今度お寿司を食べる際に、本記事の内容を思い出していただければ幸いです。