近年は、働き方改革の影響により、さまざまな働き方が増えています。
中には会社勤めにもかかわらず、自宅で勤務する方もいます。
こちらはテレワークと呼ばれるもので、仕事の負担が減るメリットがありますが、その反面虫歯のリスクが懸念されます。
今回は、テレワークの虫歯リスクとその対策を解説します。
テレワークの概要
テレワークは、情報通信技術を駆使して、時間や場所にとらわれずに柔軟に働くという働き方です。
自宅で働く在宅勤務の他、サテライトオフィスやカフェなどで働くことも含まれますが、一般的には在宅勤務を指すことが多いです。
自宅で仕事ができるため、始業時間と終業時間を自由に設定したり、生産性が向上したりするのがメリットです。
特にワークライフバランスを重視する方にとっては、非常に負担の少ない働き方だと言えます。
また企業にとっても、従業員の通勤費やオフィス賃料、光熱費などのコストを削減できるというメリットがあります。
さまざまな企業でテレワークが導入されていて、現在オフィスで働く方の中も、いずれテレワークを行うことになる可能性は十分にあります。
テレワークの虫歯リスクが高い理由
テレワークは非常にメリットの大きい働き方ですが、その反面虫歯の発症リスクが高いというデメリットもあります。
その理由については以下の通りです。
・生活リズムが乱れやすい
・運動不足になりやすい
・ストレス
各項目について詳しく説明します。
生活リズムが乱れやすい
テレワークはオフィスで働く場合と比べ、生活リズムが乱れやすいというデメリットがあります。
こちらは、虫歯の発症リスクを高める理由の一つです。
特に独身の方については、いつ仕事を始めようが、いつ終わろうがすべて本人の自由です。
そのため、休憩時間や食事のタイミングも不規則になりやすく、間食が増えたりブラッシングをおろそかにしたりするケースも多いです。
このような生活習慣は、虫歯のリスクを増大させるため、好ましくありません。
運動不足になりやすい
テレワークには、運動不足になりやすいという特徴もあります。
こちらも虫歯につながりやすい理由の一つです。
オフィスで勤務する場合、自宅から最寄り駅まで歩いたり、自転車に乗ったりと、多少は身体を動かする機会があります。
自宅から徒歩圏内の職場であっても、一切身体を動かさないということはありません。
一方、テレワークはすべての業務を自宅で行うため、運動量は確実に減少します。
場合によっては、仕事がある日にもかかわらず、1回も外出しないということもあり得ます。
適度に運動をしなければ、免疫力が低下し、虫歯菌などの細菌に対する抵抗力は弱まってしまいます。
さらに運動不足は肥満を招きやすく、肥満は糖分の摂取量増加や全身の健康状態の悪化につながり、歯の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
ストレス
テレワークは、オフィスに出向かずに自宅で仕事ができる形態のため、ストレスとは無縁と思っている方も多いでしょう。
確かに、わざわざオフィスまで行かなければいけないストレスや、通勤時に電車が混雑することのストレスなどは一切感じません。
しかし、テレワークにはテレワークならではのストレスがあります。
例えば、テレワークの場合はオフィス勤務のときのように、コミュニケーションを直接交わす機会がありません。
そのため、孤独感を覚えたり、業務上の意思疎通がうまくいかなかったりすることがあります。
また自宅で仕事をするという特殊な環境のため、仕事とプライベートの時間を区別しにくく、常に仕事のことを考えてしまうことも考えられます。
このようなテレワーク特有のストレスは、間食や喫煙、飲酒の増加につながることが予想されます。
これらの習慣は、すべて虫歯のリスクを高めるものであるため、なるべく避けなければいけません。
テレワークにおける虫歯対策について
テレワークの虫歯リスクを軽減するには、間食の見直しやセルフケアの徹底を意識すべきです。
間食を摂る場合、甘いお菓子やジュースは控え、代わりにキシリトール配合のガムやタブレットなどを摂るようにしましょう。
食品で言えば、ナッツ類やチーズ、無糖ヨーグルトなどがおすすめです。
もちろん間食の回数を減らし、時間を決めて食べるようにすることも大切です。
またテレワークはどうしてもオフィス勤務よりも運動不足になってしまうため、その分セルフケアを徹底することも意識すべきです。
歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシなどを活用し、歯と歯の間や奥歯など磨きにくい部分の汚れもしっかり落としましょう。
まとめ
テレワークの概要でも触れたように、現時点ではオフィス勤務の方であっても、勤務先の方針変更により、テレワークを行う可能性は大いにあります。
しかし、テレワークだからといって自由に働きすぎると、虫歯を発症しやすくなる可能性が高いです。
またテレワークにはテレワークのデメリットやストレスが存在するため、そのこともあらかじめ理解しておかなければいけません。