【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】早食いが口内環境に与えるデメリットとは?

普段食事を摂るとき、ついつい早食いになってしまうという方は少なくないかと思います。
一人で食事を摂る機会が多い方は、人が食べるスピードをあまり見ることがないため、自身が早食いであっても気づきにくいです。
今回は、早食いが口内環境に与えるデメリットを中心に解説します。

目次

早食いが口内環境に与える悪影響

早食いをすることによって発生する口内環境の悪化としては、主に以下の2つが挙げられます。

・虫歯、歯周病のリスク増大
・口臭の悪化

各項目について詳しく説明します。

虫歯、歯周病のリスク増大

早食いをしている方は、虫歯や歯周病のリスクが高くなる傾向にあります。
こちらは、唾液の分泌量が少なくなるからです。

早食いをするということは、食事のとき咀嚼する回数が少なくなるということを意味しています。
咀嚼は唾液の分泌を促すための大切な習慣のため、噛む機会が減ると必然的に唾液の量も減少します。

また唾液には、口内の細菌を洗い流し、歯をコーティングしてくれる役割があります。
しかし、分泌量が減少するとこちらの働きが弱まり、口内に虫歯菌や歯周病菌などの細菌が残りやすくなります。

さらに、唾液には一度溶けた歯を修復する再石灰化のサポート機能もありますが、早食いの方はこちらの効果も弱まります。

特に普段野菜などの硬いものをあまり摂らず、ジャンクフードのようなものばかり摂取している方は、早食いだとかなり咀嚼の回数が不足することになります。

口臭の悪化

早食いには、口臭を悪化させるというデメリットもあります。

口臭は、誰もが少なからず持っているものであり、一切口が臭わない方など世の中に存在しません。
しかし、前述の通り早食いをすると唾液の分泌量が減少するため、口内の食べカスが洗い流されなくなります。

また食べカスが残ることにより、細菌が繁殖しやすくなり、口臭を引き起こします。

さらに、早食いをしていると消化不良を起こしやすくなることにもつながります。
こちらは、しっかり咀嚼されず、サイズが大きいままの食べ物が胃に運ばれるからです。

このような状況が続くと、胃腸の不調から口臭を引き起こすことも考えられます。

早食いにおけるその他のデメリット

早食いには、口内環境以外にもさまざまなデメリットを引き起こす可能性があります。
例えば胃腸への負担や肥満のリスク増加などです。

前述の通り、早食いは十分に食べ物を噛み砕かないまま、胃に送るという行動です。
こちらは消化不良だけでなく、胃もたれや便秘などの原因になることもあります。

また早食いは、満腹中枢が刺激される前に多くの量を食べてしまうため、食べすぎにつながりやすくなります。
さらに、血糖値の急激な上昇を招きやすく、糖尿病のリスクも高まります。

ちなみに、早食いは逆流性食道炎の原因になることもありますし、顎の筋肉や骨の発達に影響を与えることも考えられます。

早食いを改善するには?

口内環境ひいては全身に悪影響を及ぼす早食いは、以下のような工夫によってある程度改善できます。

・一口を小さくする
・ゆっくり食べる
・食事中に水分を摂る
・間食を避ける
・ガムを噛む など

早食いをしている方は、人よりも一口が大きくなりがちです。
そのため、なるべく小さく口を開け、少量ずつ口に運ぶことを意識しましょう。
お箸で取る量を少なくするだけでなく、小さめのフォークやスプーンを使って食事をすることでも、一口を小さくすることが可能です。

また、ゆっくり食べることを意識するのも当然大事です。
具体的には、一口当たりの噛む回数を30回以上にするように意識します。

このとき、一口ごとにお箸やスプーンを置くことをおすすめします。
こうすることで、よく噛む時間を確保しやすくなるからです。

その他、食事中に水分を摂ることによって口内を潤し、唾液の分泌を促すだけでなく、満腹になりやすい状態にもなります。

さらに、間食を摂ることはなるべく避け、食後はガムを噛むことによって唾液の分泌を促すことも大切です。

一人の方に多い“ながら食べ”

一人で食事を摂る機会の多い独身の方などは、ながら食べによって早食いを誘発している可能性もあります。

ながら食べは、何か他のことをしながら食事を摂ることであり、一般的にはテレビや動画配信サービスを観ながら食事をするケースなどが該当します。

このようなながら食べをすると、食事への意識が薄れてしまい、早食いをしやすくなるため、注意が必要です。
理想的なのは、ゆっくり噛んで食事をした後に、ゆっくりとテレビや動画配信サービスを楽しむことです。

まとめ

冒頭でも触れたように、早食いをしている方の中には、自身が早食いであることに気付いていない方もいます。
そのため、一度ゆっくり食べることを心掛けたり、周りの方の食事スピードを観察したりすることをおすすめします。
また早食いは口内環境を悪化させるだけでなく、全身にも悪影響を及ぼすものです。
これまでずっと早食いをしてきた方は、急に改善するのが難しいですが、なるべく早めに直すのが望ましいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次