【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】重曹うがいのメリット・デメリット

口内環境を良くするための方法としては、やはりセルフケアやプロフェッショナルケアを徹底することが挙げられます。
またセルフケアの方法としては、ブラッシングや食生活の改善の他、重曹うがいという変わった方法もあります。
今回は、重曹うがいの仕方やメリット・デメリットについて解説します。

目次

重曹うがいの方法

重曹うがいは、名前の通り重曹を使用して行ううがいです。

方法としては、まずコップ1杯(約200ml)の水に食用重曹を小さじ1/3~1程度入れ、良くかき混ぜて溶かします。
目安としては、口に含んだときにわずかなしょっぱさを感じる程度です。

500mlのペットボトルに小さじ1程度の重曹を入れて作り置きすることもできますが、水が傷む前に早めに使い切りましょう。

重曹うがい液をつくった後はそれを口に含み、30秒~1分ほど口全体に行き渡るようにブクブクとすすぎます。

重曹水をしっかり吐き出したら、仕上げに水で軽く口をすすいで完了です。

重曹うがいを行うタイミングとしては、食後や就寝前に行うのが理想的です。
また頻度については、1日2回もしくは3回が目安です。

重曹うがいのメリット

重曹うがいを行うことのメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。

・口内環境を整える
・虫歯、歯周病予防
・口臭予防
・歯の着色汚れを落とす
・口内をサッパリさせる

各メリットについて詳しく説明します。

口内環境を整える

重曹うがいには、口内環境を整える効果があります。

重曹は弱アルカリの物質であり、口内に含むことで虫歯菌がつくりだす酸を中和し、口内が酸性に傾くのを防ぎます。

虫歯、歯周病予防

前述の通り、重曹うがいには口内のpHバランスを調整する効果が期待できます。

pHとは、口内がアルカリ性に近いのか、酸性に近いのかを表す数値のことをいいます。
アルカリ性に近くすることができる重曹は、虫歯や歯周病の原因菌が繁殖しにくい環境をつくります。

口臭予防

口臭を予防できるという点も、重曹うがいのメリットの一つです。

虫歯菌や歯周病菌は口臭を引き起こす原因になりますが、重曹はこれらの細菌の繁殖を抑えるため、必然的に口臭を発しにくくなります。

歯の着色汚れを落とす

重曹うがいのメリットとしては、歯のしつこい着色汚れを落とせることも挙げられます。

重曹の持つ研磨作用により、軽度の着色汚れであれば除去することができ、歯を白くする効果が期待できます。

口内をサッパリさせる

重曹うがいを行うことで、単純に口内がサッパリします。

重曹うがい液は、食後の不快感やネバツキを軽減し、口の中をスッキリさせてくれることがあります。
特に食後すぐに行った場合、こちらの効果は実感しやすくなります。

重曹うがいのデメリット

一方で重曹うがいには、以下のようなデメリットもあるため、注意が必要です。

・歯のエナメル質を傷つける可能性がある
・口内粘膜への刺激
・塩分過多のリスク
・口内細菌のバランスを崩す可能性がある
・ホワイトニング効果が限定的

各デメリットについて詳しく説明します。

歯のエナメル質を傷つける可能性がある

重曹には前述の通り研磨作用があるため、過度に使用したり、高濃度の重曹うがい液を使用したりするのは良くありません。

重曹が歯のエナメル質という硬い組織を傷つけ、知覚過敏を引き起こす可能性があります。

口内粘膜への刺激

重曹うがいに使用する液の濃度が高いと、口内粘膜に炎症を起こしたり、刺激を与えすぎたりする可能性があります。

口内炎を発症し、それが長引くと、当然食事やブラッシングなどの習慣には悪影響を及ぼします。

塩分過多のリスク

重曹は炭酸水素ナトリウムという物質であり、こちらには塩分が含まれています。
そのため、うがいの際に誤ってうがい液を飲み込むと、塩分を過剰に摂取することになります。

また塩分の過剰摂取は、高血圧や腎臓病などの方にとって非常に危険な行為です。

口内細菌のバランスを崩す可能性がある

重曹うがいを過度に行いすぎると、口内の善玉菌の活動まで妨げてしまいます。

善玉菌は簡単に言うと良い菌であり、口内環境を整えてくれるため、これが重曹によって破壊されると口内環境のバランスが崩れる可能性があります。

ホワイトニング効果が限定的

重曹に含まれている研磨作用により、歯の着色汚れはある程度落ちますが、こちらの効果はあくまで限定的です。
歯科クリニックで行われるホワイトニングのように、歯を本来の色以上に白くすることはできません。

そのため、歯を全体的に真っ白にしたいという方は、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングといった施術を受けるべきです。

まとめ

重曹うがいは、食用重曹と水さえあれば簡単にできるセルフケアです。
方法も簡単であり、ブラッシングとあわせて行うケアとしては非常におすすめです。
ただし、重曹の力を信じすぎるのは良くありません。
例えばブラッシングを丁寧に行わず、毎回重曹うがいばかりしているようだと、口内環境が悪くなりますし、当然虫歯や歯周病なども効果的に予防できません。

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