【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】代表的な虫歯予防の民間療法について

虫歯予防と言えば、真っ先にブラッシングや歯科クリニックでの定期検診を思い浮かべる方も多いでしょう。
もちろんこれは間違った認識ではありませんが、実は世の中には虫歯予防に効果があるとされる民間療法がいくつか存在します。
今回は、代表的な虫歯予防の民間療法を中心に解説します。

目次

代表的な虫歯予防の民間療法4選

現代でも民間療法として行われることがある虫歯予防の方法には、主に以下のものが挙げられます。

・重曹うがい
・オイルプリング
・クローブオイル
・マヌカハニー

重曹うがい

重曹うがいは、名前の通り重曹を使用して行ううがいであり、虫歯予防の民間療法としては非常に有名なものです。

重曹は弱アルカリ性であるため、こちらを使ってうがいをすることにより、虫歯菌がつくり出す酸を中和し、口内環境を整える効果が期待されます。

しかし重曹には研磨作用があるため、毎日使用すると歯のエナメル質を傷つけ、知覚過敏を引き起こす可能性があります。
そのため、使用する場合は週1~2回程度にとどめ、歯科医師に相談することが推奨されます。

オイルプリング

オイルプリングは、ココナッツオイルなどのオイルを口に含み、15~20分程度口内全体に行き渡らせるという民間療法です。

こちらは、歯周病の原因となる細菌の減少に効果があるとされています。
歯周病菌と虫歯菌は密接な関係にあり、口内環境を良くすれば必然的に虫歯を予防しやすい環境も整います。

しかし、オイルプリングは虫歯そのものを改善する効果について、科学的に解明されているものではありません。

クローブオイル

先ほどのオイルプリングと少し似ていますが、クローブオイルを使用することでも、虫歯予防効果が期待できます。

クローブオイルは、クローブという常緑樹における未開化のつぼみ、葉から水蒸気蒸留で抽出したオイルです。
日本語ではチョウジ油とも呼ばれます。

クローブオイルを虫歯の痛みがある部分に塗布することで、抗菌作用と鎮痛作用を発揮し、一時的な痛みの緩和に役立つ可能性があります。

ただし、こちらは根本的な治療ではありません。

マヌカハニー

マヌカハニーの摂取も、虫歯予防の民間療法として知られています。

マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカの木から採れるハチミツです。
こちらはビタミンやミネラル、アミノ酸など豊富な栄養素を含んでいる上に、強い抗菌作用や抗酸化作用を持っています。

また抗菌作用や抗酸化作用は、虫歯予防にも効果を発揮しますが、マヌカハニーには砂糖が多く含まれています。
そのため、ブラッシングなど別のセルフケアと合わせなければ、かえって虫歯のリスクが高くなる可能性があります。

民間療法がおすすめできない理由

前述したように虫歯予防の民間療法にはさまざまなものがありますが、いずれもそこまでおすすめできるものではありません。
なぜなら、効果が科学的に証明されていないからです。
そのため、個人の体質によって効果が異なります。

また民間療法に頼ることで、本来受けるべき標準治療を遅らせたり、中断したりするリスクも高まります。

さらに民間療法は一時的に安価に見えますが、継続することで結果的に金銭的な負担が大きくなることもあります。

ちなみに民間療法については、歯科クリニックでもあまり推奨される機会がありません。
歯科クリニックでアドバイスを受けられるのは、正しい磨き方や歯ブラシの選び方など、主にブラッシングに関することが多いです。

科学的根拠に基づいた虫歯予防法について

虫歯予防の基本は、やはり科学的根拠に基づいた予防法にあります。
具体的には、以下のような方法を実践するのがおすすめです。

・フッ素入り歯磨き粉
・キシリトールガム
・食生活の改善

ブラッシングや歯科クリニックでの定期検診以外でいうと、フッ素入り歯磨き粉の使用やキシリトールガムの摂取は、科学的に虫歯予防効果が証明されています。

フッ素は歯のエナメル質を強化し、再石灰化を促す効果があります。
そのため、ブラッシングの際はただ単に磨くだけでなく、フッ素が含まれている歯磨き粉を選ぶべきです。

またキシリトールガムは、すぐにブラッシングができないときなどにおすすめの虫歯予防法です。
キシリトールには、虫歯菌の増殖を抑える効果が期待できます。

ちなみに、歯や歯茎を含む口内環境を良くするためには、食生活の改善も必要不可欠です。
砂糖を含む食べ物や飲み物の摂取を控え、バランスの取れた食事を心掛けます。

これらの科学的に証明された虫歯予防法については、歯科医師から詳細を聞くことができます。

まとめ

民間療法に興味がある方の多くは、ブラッシングを面倒に感じたり、歯科クリニックで定期検診を受けるのが億劫だったりする方です。
もちろん気持ちはわかりますが、やはりもっとも効果的に虫歯を予防できるのは、ブラッシングや定期検診を含む科学的根拠に基づいた方法です。
民間療法の場合、効果が出ない可能性もありますし、方法を間違えると口内環境が乱れることもあるため、あくまで自己責任で行いましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次