虫歯予防のために使用する歯ブラシや歯磨き粉などは、ドラッグストアなどの実店舗で購入するケースが一般的です。
また中には、ネット通販を利用して購入する方もいるでしょう。
しかし、ネットでオーラルケア製品を購入する場合は、いくつか注意しなければいけないことがあります。
今回はこちらの点について解説します。
虫歯予防のための製品をネットで購入する場合の注意点6選
ネット通販を利用する方が、確かに商品の選択肢は増えますし、直接店舗に足を運ぶ手間も省けます。
しかし、ネット購入の場合は以下の点に注意しなければいけません。
・不適切な成分の製品を選ぶリスク
・安全性に不安がある製品の購入リスク
・効果が期待できない製品の購入リスク
・偽造品のリスク
・不正アクセスによる情報漏えい
・専門的なアドバイスを受けられない
各項目について詳しく説明します。
不適切な成分の製品を選ぶリスク
ネット通販でオーラルケア製品を選ぶ場合、不適切な成分の製品を購入してしまう可能性があります。
ネット通販では、ドラッグストアではなかなか見ないような製品が販売されていることも多いです。
しかし、その商品についてちゃんと調べずに購入してしまうのは危険です。
例えば市販の歯磨き粉には、過度な研磨剤やフッ素濃度が不適切なもの、発泡剤が多すぎるものなどが存在します。
歯の状態によっては、これらの成分が歯や口腔内にダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。
安全性に不安がある製品の購入リスク
ネット通販の場合、安全性に不安がある製品を購入してしまうリスクもあります。
こちらは、ドラッグストアなどに比べて海外製の製品が圧倒的に多いからです。
海外から個人輸入した製品は、日本の安全基準を満たしていない場合があります。
例えはフッ素などの有効成分が日本の基準以上に含まれていたり、安全性が確認されていない成分が含まれていたりすることがあるため、注意しなければいけません。
効果が期待できない製品の購入リスク
虫歯予防のための製品をネットで購入する場合、効果が期待できない製品の購入リスクも高まります。
例えば歯科クリニック専売品と同等の効果を謳いながら、実際には有効成分の含有量が少なかったり、配合されていなかったりする製品も中にはあります。
信頼できる販売元であれば問題ありませんが、個人販売や聞いたことのないサイトで購入する場合は、特にこのような怪しい製品に注意しなければいけません。
偽造品のリスク
ネット通販でオーラルケア製品を購入する場合、偽造品にも注意すべきです。
偽造品は、実際に存在する安全なオーラルケア製品を偽造したものです。
つまり安全性が高いことを確認した上で購入しても、実際は中身が異なるということです。
また偽造品には有害な成分が含まれていたり、本来の効果がまったく得られなかったりするリスクがあります。
ちなみに、人気が高く売り切れが続出しているようなオーラルケア製品が不自然に安価で販売されている場合、偽造品である可能性が極めて高いです。
不正アクセスによる情報漏えい
こちらはオーラルケア製品とはあまり関係のないことですが、ネット通販を利用して商品を購入する場合、不正アクセスにも注意しなければいけません。
過去には歯科クリニック関連の通販サイトが不正アクセスを受け、顧客のクレジットカード情報が流出したという事例も報告されています。
そのため、セキュリティ対策が不十分なサイトでの購入は避けるべきです。
またサイトの中には、一見商品を購入できるような見た目をしているものの、実際は利用者の個人情報をフォームなどに入力させて窃取するのが目的なものもあります。
こちらは偽サイトと呼ばれるもので、当然オーラルケア製品を購入することはできません。
専門的なアドバイスを受けられない
自身で商品などについてリサーチし、それをネット通販で購入するというのは、決して悪いことではありません。
しかし、このような購入の仕方の場合、歯科医師から専門的なアドバイスを受けることはできません。
歯の状態は一人ひとり異なるため、可能であればオーラルケア製品を購入する際には、事前に歯科医師や歯科衛生士にアドバイスをもらうことをおすすめします。
ちなみに歯周病や知覚過敏など、特定の口腔内の問題がある場合、自己判断で選んだオーラルケア製品では適切なケアができない可能性があります。
もちろん、こちらは症状をさらに悪化させてしまい、歯科クリニックでの治療や通院の負担が増加することにもつながりかねません。
まとめ
ネット通販はとても便利であり、一度利用すると何を購入するときでも利用したくなるものです。
しかし、歯磨き粉などのオーラルケア製品においては、細心の注意を払って購入すべきです。
ネット上には、安全性が低い製品や効果がほとんど期待できない製品などが蔓延しています。
もし購入を検討している製品があるのであれば、前もって歯科医師に見てもらうなどの対策が必要です。
