口臭を予防するためには、口内ケアの際にあらゆるグッズを使用することが望ましいです。
具体的には歯ブラシや歯磨き粉だけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどが挙げられます。
また口臭予防ができるアイテムの一つに、マウススプレーがあります。
今回は、マウススプレーのメリット・デメリットについて解説します。
マウススプレーの概要
マウススプレーは、口臭が気になるとき、口内に直接スプレーをして息をリフレッシュさせるための口内ケアグッズです。
マウスウォッシュと似たような製品ですが、実際は似て非なるものです。
マウスウォッシュは、口に含んで数秒間すすいでから吐き出す必要があります。
一方、マウススプレーは口内に数回スプレーするだけで、すすぎの必要がないものが一般的です。
スプレー直後は成分が作用しているため、効果を維持するために飲食やうがいを避ける必要があります。
またマウススプレーのフレーバーには、ミント系やフルーツ系などさまざまな香りのものがあります。
マウススプレーのメリット
マウススプレーのメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。
・手軽に口臭をケアできる
・口内の乾燥を防ぐ
・気分転換になる
各メリットについて詳しく説明します。
手軽に口臭をケアできる
マウススプレーを使用することにより、手軽に口臭をケアできます。
マウススプレーには、口臭の原因菌を殺菌する成分が含まれていて、口臭の発生を防ぎます。
また爽やかな香りにより、気になる口臭を一時的にカバーすることができます。
ちなみにマウススプレーのほとんどは持ち運びに便利なサイズで、ブラッシングができない外出先や食後でも、サッと手軽に使用可能です。
口内の乾燥を防ぐ
マウススプレーには、口内の乾燥を防ぐというメリットもあります。
口内が乾燥すると細菌が増加し、口臭も発生しやすくなりますが、保湿成分を含むマウススプレーは口内を潤して口臭を予防します。
また重度のドライマウスの場合は、保湿効果がより持続するジェルタイプのスプレーを使用するとさらに効果的です。
気分転換になる
マウススプレーの使用は、口臭予防だけでなく気分転換にもつながります。
スッとした爽快感で気分をリフレッシュできますし、さまざまなフレーバーがあるため、気分や好みに合わせて製品を選ぶ楽しさもあります。
マウススプレーのデメリット
一方、マウススプレーには以下のようなデメリットがあります。
・根本的な口臭ケアにはならない
・口内環境への影響
・持続期間が短い
各デメリットについて詳しく説明します。
根本的な口臭ケアにはならない
マウススプレーは、香料によって口臭をごまかすマスキング効果が中心です。
そのため、一時的にニオイを抑えることはできても、口臭の根本的な原因である舌の汚れや歯周病などを解決することはできません。
またマウススプレーによる一時的な効果で満足してしまうと、ブラッシングなどのより重要な口内ケアを怠り、結果として口臭の悪化や虫歯・歯周病の進行を招きます。
口内環境への影響
マウススプレーの使いすぎは、口内環境に良くない影響を与える可能性もあります。
多くのマウススプレーに含まれる殺菌成分やアルコールは、口臭の原因菌だけでなく、口内の健康を保つ良い菌まで殺菌してしまうことがあります。
これにより、口内細菌のバランスが崩れ、かえって口内環境が悪化することが考えられます。
またアルコールは口内を乾燥させ、唾液の分泌を妨げることがあります。
唾液には口内の自浄作用があるため、唾液の減少は口臭の原因になります。
ただし、マウススプレーにはノンアルコールタイプ製品も存在するため、刺激や乾燥が気になる方はこちらを選択することもできます。
持続期間が短い
持続期間が短いことも、マウススプレーにおけるデメリットの一つです。
マウススプレーの効果は、一般的に30分程度とされています。
長時間にわたる効果は期待できません。
またマウススプレーは容量が少ない製品が多いため、使用頻度が高いとコストパフォーマンスが悪くなることがあります。
マウススプレーの発がん性リスクについて
マウススプレーは手軽に口内ケアができる製品ですが、配合される一部の成分について、発がん性リスクが指摘されることがあります。
具体的には、アルコールや合成界面活性剤などの過剰摂取により、がんを発症する可能性が高まるというものです。
ただし、こちらはマウスウォッシュ製品全体に対する懸念であり、マウススプレーの使用量で健康被害が起こる可能性は低いとされています。
まとめ
マウススプレーは、口臭が気になる方にとっての必需品だと言えます。
何度もガムを噛んだり、タブレットを口にしたりするのは大変ですが、マウススプレーであれば時間がないときでもサッと口臭を抑えられます。
ただし、マウススプレーをしたからといって口臭が根本的に治るわけではないため、注意してください。
どう頑張っても口臭が消えない、周りから指摘されるという場合は、歯科医師に相談しましょう。
